軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

三百五十九話

「仕方のない奴じゃ。我のステータスを見てみよ」

上皇は龍脈を守る神のステータスを覗きこむ。

「こ、これは・・・。始祖様。申し訳ございません」

上皇は土下座までして謝っている。

「わかったのならよい。ところで何故、龍脈での儀式を行わなくなった」

「それは先代である我が父が予算の無駄だと言い切って廃止したと聞いております」

「無駄なことなどあるものか。龍脈に集まった汚れを浄化する重要な儀式であったというのに。我はこの国を思って汚れを一身に受けその結果が八岐大蛇として現れたのじゃ」

クロードは疑問に思い口を挟む。

「龍脈の汚れを受け止められなくなった結果ということなら今の龍脈は汚れがかなり集まっているということですか」

「その通りじゃ。このままでは大規模な災害が頻発することになろう」

「なんと。それは困ります」

「今ならまだ間に合うかもしれぬ。急ぎ儀式の準備をせよ」

「わかりました。すぐに用意いたします」

上皇の命で御所に勤める人々は急いで儀式の準備をはじめた。

儀式の準備が終わるのを待つ間クロードと龍脈を守る神は会話をしていた。

「異国の出身であるそなたに頼みがある。あやつでは儀式の負荷に耐えられぬ。代わりにそなたが執り行ってくれぬか」

「僕がですか」

「本来ならこの地を治める者がやらねばならぬ。じゃが、そなたからは神の匂いを感じる。代用することができるじゃろう」

「神の匂いですか。そんなことまでわかるのですね」

「これでも高位の神であるからな。他の神の気配にも敏感になる」

「確かに神の影響を受けていないかと言えば嘘になります」

「その年でそれだけ高いステータスを持っておるのじゃ。何か役割があるのであろう」

「邪神ロキを倒せと言われていますが困っているのですよ」

「あの悪戯好きのロキか。それは大変じゃのう」

「他人事ですか」

「他人事じゃな。うちは八百万神の精神だからの。基本的には誰でもウェルカムじゃ。悪さをされれば対応はするがそれ以外は関知せぬ」

「はぁ・・・」

「まぁ、今回迷惑をかけるのじゃ。アドバイスぐらいはしてやろうかの」

「本当ですか」

「奴のホームグラウンドで戦わんことじゃ」

「魔界から誘い出せということでよろしいのでしょうか」

「そういうことじゃの。神はそれぞれ自分の得意とする場所に引きこもる傾向がある。儂ならこの地じゃな」

「得意じゃない場所に移動するとどうなるのでしょうか」

「かなり力に制約が加えられることとなる。じゃが、悪戯好きのロキは姿をごまかして人間界に直接悪戯をしかける悪癖がある。他の神々と比べれば高確率で遭遇することが出来るじゃろう」

「悪戯を仕掛けた所を叩けということですね」

「そういうことじゃ」

ありがたいアドバイスを頂戴したところで儀式の準備が整い霊峰へ向けて出発することとなるのだった。