軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

三百四十話

クロードは社交界の場に出ていた。

今回の主催者は伯爵で軍派閥の所属している一人だ。

「クロード卿。本日はお越しいただきありがとうございます」

「お招きいただきありがとうございます」

「クロード卿は新しい事業をはじめたそうですね」

「まだ試行錯誤している段階ですがおかげさまで順調です」

「使用人に買いにいかせましたが刺激的で美味しかったですよ」

使用人に買いに行かせてまで食べてくれたようだ。

「ご利用いただきありがとうございます」

「ところで話は変わりますが外務省が何やら動いているのはご存じですかな」

「先日効果の高い回復薬の納品を頼まれましたが何か関係が」

「どうやら西方の大国ドラゴニア王国と同盟を結ぶべく動いているようなのです」

ドラゴニア王国は古くから竜と共にあり数は少ないながらも強力な竜騎兵を抱える大国だ。

ゲルマン王国もクロードの召喚術により航空戦力を確保したがぶつかれば間違いなく負けるだろう。

「魔物の動きも活発になっておりますしその対応なのでは」

「それはそうなのですが我々に一言あってもいいのではないかと」

外務省が動いているが独断ということはないだろう。

国王陛下であるポセイドスの判断が入っているはずだ。

「まだ我々に話せる段階ではないからでしょう。大丈夫です。我々を蔑ろにはしないはずです」

無難な言葉で伯爵をなだめる。

「クロード卿がそうおっしゃられるなら待つことにいたしましょう」

この後もクロードは聞き役に徹し後日、陛下に真意を聞こうと決めたのだった。

社交界に出た翌日。

授業が終わったクロードは王宮へとやってきていた。

国王陛下であるポセイドスと宰相のリッチマンは勿論のこと軍務大臣のルーシェンに外務大臣のマスハスが揃っていた。

「クロードか。丁度よいタイミングできたな。航空戦力を確保したい。協力してくれないだろうか」

「それは構いませんがこちらからも質問がございます」

「いってみよ」

「ドラゴニア王国との同盟を考えていると聞いたのですが」

「耳の早いことだな。確かに同盟の打診をして返答待ちの状態だ。航空戦力を確保したいのもそれに関係しておる」

「ドラゴニアは竜と共にあることで高いプライドがあります。対等の相手と認められるためには拮抗するだけの戦力の確保が急務です」

「そこで航空戦力の確保ですか。わかりました。とりあえず100騎程でよいでしょうか」

「それで頼む」

「陛下。軍派閥の中に今回の件を不満に思っている者が多数おります。お気を付けください」

「相手の返答がきてからと思っていたが心に留めておこう」

クロードは召喚術を使用するために王宮を辞して砂漠地帯に向かうのだった。