軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

二百九十八話

クロードは教室の机に伏せていた。

「クロード。お疲れみたいね」

「エリーゼ。おはようございます」

朝の挨拶をかわすがクロードは机に伏せたままだ。

「そんなに忙しいの」

「花火の反響がよかったのはいいんですけど注文が殺到していまして。簡単なものは魔道具ギルドに魔道具の作り方を教えましたが複雑なものは僕が作るしかないですから」

「花火。綺麗だったものね」

「楽しんでもらえたようでよかったです」

「そんなクロードにお父様から手紙を預かっているわ」

「拝見します」

クロードは手紙を読んでいく。

「なんて書かれているのかしら」

「王家用の花火の魔道具の生産依頼ですね」

「王宮でも評判がよかったって言ってたし他の貴族が注文しているのを見て頼みたくなったのね」

「これは気合を入れてデザインしないといけませんね」

クロードはノートを取り出しデザインを書き込んでいく。

「エリーゼはどんな花火が見たいですか」

「沢山の花が咲いている花畑みたいなのがいいかしら」

「なるほど」

エリーゼの意見も取り上げながら王家用の花火の魔道具の構想を練っていく。

休み時間の度にデザインを続け王家の紋章をモチーフにしたデザインなども盛り込み放課後までには大体の構想が出来上がっていた。

授業を終えたクロードは早速王家用の花火の魔道具の製作に取り掛かる。

魔法陣を書き込み周囲には金や銀を使って装飾して魔道具単体の芸術品としての価値をあげることも忘れない。

全ての花火の魔道具が完成したのはそれから1週間後だった。

クロードは作った花火の魔道具を持って王宮を訪れていた。

国王陛下のポセイドス自ら応対してくれる。

「クロード。よく来たな」

「頼まれていた花火の魔道具が完成しました」

アイテムボックスから花火の魔道具を取り出していく。

「これはまた見事な装飾だな」

「王家が所有するということで凝ってみたのですがどうでしょうか」

「うむ。気に入ったぞ」

「こちらが打ち上げる際の順番を記したものとなります」

「中々複雑な手順なのだな」

「必ずしもこのリストの通りでなくても大丈夫ですが僕なりに見ごたえのある順番にしたつもりです」

「ご苦労だったな。代金はこれで足りるだろうか」

国王陛下のポセイドスは金庫から貨幣を取り出して渡してくれる。

「十分でございます」

「個人的な頼みだったからな。足りてほっとしたぞ」

どうやら国庫からではなく個人的なお金で支払ってくれたらしい。

「それでは失礼いたします」

「うむ。また何か頼むと思うがよろしく頼むぞ」

それから数日後。

王家主催の花火が打ち上げられゲルマン王国の民は花火を楽しむのだった。