軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

二百九十三話

「あいつらは関係ないだろ」

「僕のことを嫌うのは構わない。だけど彼等を危険な目にあわせ続けている君のことを好きになれそうにありません」

「クロード。俺達のことはいいんだ。好きでやってることだからな」

「はぁ・・・。君たちもお人好しですね。僕も出来るだけフォローはしますが十分気を付けるんですよ」

ハバロフの取り巻き達はハバロフのまわりに集まり気にしなくていいと声をかけていた。

クロードの言葉はハバロフの心にグサリと刺さり彼を変えていくこととなる。

「クロード君ってきついことを言うのね」

「俺達も危険だとは思っていたがなんて言えばいいかわからなかったからな」

「自ら嫌われ役を買ってでるなんて普通はできないわ」

「嫌われている僕にしかできないことでしたからね」

「お姉さんがいい子いい子してあげる」

後ろから抱きつかれてクロードは反応に困ってしまう。

「ふふ。困ったクロード君も可愛いわ」

「お前らほどほどにしておけよ」

翌日の狩りからハバロフの動きは変わっていった。

常に仲間を意識し無理をすることがなくなったのである。

それを見て引率役の先輩達は安心した。

仲間を意識できるようになった彼はもっと成長できるだろう。

演習期間はあっという間に過ぎクロード達の班は久々の地上へと帰還を果たしていた。

点呼を取りそれぞれ馬車に乗り学園への帰路につく。

十分な睡眠はとるようにしていたがハバロフと取り巻き達は馬車の中で爆睡していた。

「ふぅ。無事に終わったな」

「お疲れさまでした」

「クロード君のおかげで私達はずいぶん楽をさせてもらったわ。料理もおいしかったし」

「食事は長期間潜ると唯一の楽しみになりますからね。奮発することにしているんですよ」

「他の人にも振舞っていたけどどれぐらいの量が入っているのかしら」

「秘密です」

「それは残念」

学園に無事に到着して教室にてホームルームが開かれていた。

「皆。演習お疲れさまでした。今回の成績を発表します。1位はハバロフ君の班です。おめでとうございます」

成績下位だったハバロフの班が1位ということで教室は驚きに包まれる。

この結果は早期に安全地帯をベースにすることで効率よくゴブリンを討伐することができたのが大きかった。

「続いてエリーゼさんの班が2位です」

レイシャ先生は成績を次々と発表していく。

「これで今回の演習の成績発表を終わります。みんなよく頑張りましたね。これからも精進してください。これでホームルームを終わります」

演習があったことでこの後の2日は休日である。

あっちこっちで休日の予定を相談する声が聞こえたのである。