軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

二百七十四話

「素直に謝罪するなら罰金ですませようと思っていたが失望したぞ。子爵への降格を命じる」

「お待ちください。陛下、私の態度が悪かったとはいえいわれのないことで降格など受け入れられません」

「爵位を剥奪しないだけ温情だとは思わんのか。もう下がってよいぞ」

国王陛下であるポセイドスの拒絶の言葉で伯爵改め子爵となった男は下がっていった。

「陛下。よろしかったのですか」

「高位貴族となったことで奢っていたのだろう。これで反省してくれるといいのだがな」

「人材不足が顕著ですね。あんなのでもいないよりマシなのは歯がゆい思いです」

態度に問題はあれど実務においては優秀であり爵位を剥奪することが出来なかったのである。

「ところでクロードよ。何やら面白い飲み物を売っているそうだな」

「そういわれると思って用意してありますよ」

クロードは炭酸を発生させる魔道具と用意しておいたフルーツジュースを取り出してグラスに注ぎ魔道具にセットする。

炭酸の強さは中にして魔道具を作動させる。

「こちらが炭酸の入った飲み物となります」

「ほぉ。これが噂の飲み物か」

国王陛下であるポセイドスは恐れることなく口にする。

「うむ。パチパチして刺激的であるな。これはいい」

クロードは宰相のリッチマンの分も用意して手渡す。

「いただきます。なるほど。これは癖になりそうですね」

クロードはワイン用の魔道具も取り出し説明する。

「こちらがワイン用のものとなります。瓶ごとセットしてスイッチを押すことでスパークリングワインとなります」

「なんと。ワインもこのような感じにできるのか。素晴らしい」

「陛下。私にも飲ませてくださいね」

「わかっておる」

「こちらの品は今回の迷惑料ということで献上させていただきます」

「気を使わせてすまんな」

「それでは僕も失礼しますね」

「ご苦労だった。また何かあれば気軽に訪ねてきてくれ」

クロードを見送った国王陛下であるポセイドスと宰相のリッチマンは炭酸入りの飲み物を楽しんでいた。

「クロード卿は面白い発想をしますね」

「これからもその発想で国に貢献してくれるといいのだがな」

「武力もあり戦略、戦術にも精通しており商才もある。クロード卿を抱え込むことを考えた陛下の慧眼は間違っておりませんでしたな」

「褒めても何もでぬぞ」

「鉱山都市グローリアも鉱石の発掘量があがり金と銀だけでなくミスリルやオリハルコンの産出も確認されておりますしクロード卿の功績は素晴らしいものがあります」

「税収が下がると思いきや逆に国に入ってくる税金はあがる見積もりだからな」

クロードに借り受けている資金も返せそうな結果に安堵する二人だった。