軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

二百三十三話

クロードは数日をかけて冷蔵庫の試作品を作成し総ミスリル製の試作品を作り上げる。

研究途中である魔石の複数使用も盛り込んだ自信作だ。

出来上がった冷蔵庫を厨房に運び込み料理長に判断してもらう。

「これは素晴らしいですね。今までは生活魔法で氷を何回も作って鮮度の維持に努めていましたがこれなら手間いらずです」

「総ミスリル製で1個あたりの値段が高額ではありますが実用できそうでよかったです」

「クロード様。魔道具ギルドに申請してはどうでしょうか。貴族や裕福な家庭なら喜んで買うでしょう」

「魔道具ギルドって行ったことないんですよね」

「クロード様はネツァルさんとよく研究されていたので行ったことがあるとばかり思ってました」

「必要性がありませんでしたからね。いい機会なので行ってみますね」

厨房を後にしたクロードは魔道具ギルドで見本として見せる冷蔵庫を作り設計図を用意してから魔道具ギルドに向かった。

魔道具ギルドはプロミネンスの街の中央区に居を構えた立派な建物だった。

「魔道具ギルドへようこそ。何用でしょうか」

「登録をお願いしたいんですけど」

「登録ですね。何か身分証のようなものはないでしょうか」

クロードは貴族証を取り出して提示する。

「貴族の方でしたか。失礼しました。こちらにご記入をお願いします」

クロードは必要事項をスラスラと書いていく。

「確認できました。それでご用件はまだおありでしょうか」

「魔道具を作ったのでそれの登録ですね」

「わかりました。どうぞこちらへお越しください」

個室へと案内される。

「ただいま担当の者をお連れしますのでお待ちください」

受付の人は紅茶をいれて給仕してから部屋を出て行った。

そうまたずに男性が部屋の中に入ってくる。

「魔道具の登録とのことですが私が担当させていただきます」

「よろしくお願いします」

クロードはアイテムボックスから冷蔵庫と設計図を取り出す。

「この箱は一体何ですか」

「魔石をセットして動かすと冷却する箱となっています。僕はこれを冷蔵庫と名付けました」

「稼働させてもらってもよろしいですか」

「はい」

クロードは魔石をセットして冷蔵庫を稼働させる。

「魔石を複数使うのですか。機能とは別に新機軸が採用されているのですか」

「これは複数の魔石を使うことによって魔石の消耗を抑える効果があります」

「今までそのような発想はなかった。それだけでも価値がありますね」

クロードは冷蔵庫の蓋をあける。

すると冷気が溢れだす。

「おぉ。確かに冷たい」

「この冷蔵庫を使うことで今までは食品の鮮度を保つために大変な苦労をしていたのが手間いらずとなるわけです」

「なるほど。確かにこれはいいですね」

魔道具ギルドの職員も太鼓判を押してくれるのだった。