軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

1028話 第二部

中央大陸のやや南方。

周囲は緑にあふれていて。

近くを綺麗な川が流れている。

そんな立地のいい場所に、とある街がある。

それなりに広く。

それなりの人がいて。

優しい心を持つ人が多い、温かい街だ。

その名前は、ホライズン。

多くの冒険者が訪れる、冒険者のための街だ。

――――――――――

「はぁっ!」

「ていっ!」

街を出て少し行ったところに、若い男女の冒険者の姿があった。

男は長剣を手に、前に出て魔物と戦う。

女は杖を手に、魔法で後方から援護をする。

ぴたりと息の合った連携だ。

ゴブリン程度では相手にならず、数の差があったものの、すぐに蹴散らされてしまう。

「ふぅ」

敵を殲滅したところで、男は長剣を鞘にしまう。

それから肩の力を抜いて、吐息をこぼす。

それを見て、女が頬を膨らませる。

「こらっ、まだ索敵が終わっていないでしょ!」

「敵なら全部倒しただろ?」

「隠れているかもしれないじゃない。油断大敵よ」

「心配性だなあ……」

「そんなことないわ。冒険者は、慎重な方がいいの。あの人もそう言っていたんだから」

「それは……」

「探知をするから、油断しないでね」

「はいはい」

女は再び杖を構えて、周囲に魔力を飛ばした。

一般的な探知方法だ。

この魔力に反応があれば、敵がいる。

なければ敵はいない。

実にシンプル。

結果は……

「えっ……う、嘘……」

「なんだよ? どうしたんだ?」

「う、上っ!」

「上?」

男は、言われて空を見上げるものの……遅い。

「ぐるあぁあああっ!!!」

巨体が降ってきた。

鷲の翼と上半身、ライオンの下半身を持つグリフォンだ。

タイミングを図り、一気に滑空してきたらしく、二人はどうしても対応が遅れてしまう。

「こ、このっ……ぐぁ!?」

「きゃあ!?」

グリフォンの攻撃は速く、そして重い。

二人は避けることができず、吹き飛ばされてしまう。

唯一の幸いなのは、ギリギリでガードが間に合ったことか。

吹き飛ばされてしまうものの、致命傷を避けることはできた。

ただ、それだけ。

致命傷ではないものの、すぐに動くことができないほどの怪我を負ってしまう。

当然、逃げることもできない。

グリフォンもそれを理解している様子で、ゆっくりと足を進める。

「あ……あ……」

「く、くそ……こんな、ところで……」

二人は絶望の表情に。

どうすることもできない。

このまま、やられるしかない。

諦めてしまい、目を閉じようとしたその時……

「止まれ」

第三者の声が響いた。