軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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「すいません、完全に見失いました」

「チッ」

加藤を肩に担ぎ、目黒の超小型ドローンを追っていたオボロが、クロからの報告に舌打ちする。

眼下には、虹の地平が広がっていた。

「申し訳ございません。不測の自体により、ユウト様と早川姫と遭遇いたしました」

クロのワケミタマドローンからの謝罪の言葉に、オボロは仕方ないとばかりに肩をすくめる。

落ちかけた加藤を担ぎ直して、オボロはワケミタマドローンに、今後の方針を問う。

「ここ、虹の地平のどこかにいるのは間違いありません。ここは混沌たちへ協力を要請しましょう」

「ふん。なるほど。匂いか」

「はい。彼らなら、クロコのドローンの匂いを辿れるはずです」

「ふむ」

「目黒詠唱がその身に宿して、ユウト様へと見せた姿は結局超小型ドローンの集合体をマジカルメイクアップで偽装した姿でした。しかしその姿を見つかる危険を犯してまでユウト様へ見せたのです」

「目黒本人も同じ姿をしているはずだという訳だな」

「はい。でなければ意味がないでしょう」

「わかったよ。あ、ちょうどいい。そこに犬っころがいるのが見える。やつらに聞いてみるか」

そういって降下するオボロ。

二人の地上を進むコボルドの目の前に着地する。

「お前たち、あー。クロ、こいつら、たしか、ドーバーナとメラニーだったな」

「そうです。──彼女たちはユウト様より首輪を授かっています。実力は申し分ないでしょう」

「いてっ」

加藤をぽいっとおろして、ドーバーナたちへと声をかけるオボロ。

オボロの姿と匂いを、大穴ダンジョンが消失した際に見知っていた二人は、すぐさまその場で膝をつき軽い礼をとる。

「すまんがクロコの匂い追ってくれ」

唐突なオボロの説明に、さすがのドーバーナとメラニーもきょとんとしている。

加藤はようやく立ち上がったところだ。肩に担がれ、腹部を圧迫されたまま天駆の振動を全てお腹で受けていたので、顔色が悪い。

オボロの説明不足をフォローできそうな雰囲気ではなかった。

「……オボロ、ここからは私が説明します」

仕方ないとばかりにクロは説明のため、ワケミタマドローンからホログラムを作り出す。

しかしクロのホログラムはそっぽを向いていた。不思議に思い、顔を覗き込もうと回り込むオボロ。

顔を見せまいとくるくると回って逃げるクロのホログラム。しかしオボロは諦めずにその動きを追う。そうしてついにオボロが見たのは、顔が真っ赤に染まったままのクロのホログラムだった。

諦めたように真っ赤に染まった顔をさらすと、そのまま、大きく深呼吸をするクロのホログラム。

どうやらクロ本人と連動した様子と、仕草を、ホログラムで表示されているようだ。

そうした一連の茶番劇で、なかなか始まらない説明。

気の短いメラニーなどは、表情が険しくなり始めていた。

しかし、ようやく落ち着いた様子のクロから、事態の説明とお願いがドーバーナとメラニーに告げられるのだった。