軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第9話 初めての魔物

「気を付けてね。無理はしちゃだめよ」

マリアがそう言って俺たち男3人を送り出してくる。

「任せておけ。子供たちに怪我はさせないよ」

「「いってきまーす」」

ジークは杖、アイクは火精霊の剣、俺は木剣を装備している。

ジークは腰に短剣も挿している。

まず冒険者ギルドに向かって常時依頼の魔物討伐のクエストをジークが受注する。

俺とアイクはギルドには入らず、ギルドから少し離れた外で待っていた。

ギルドに3歳と6歳の子供が入ると揉めるにきまっているからだ。

ジークがクエストを受注して戻ってきた。

そして俺たちは街の西側にある出入口についた。

迷宮都市アルメリアは四方を大きな石壁で覆われている。街の出入口は東西南北の各1か所ずつの計4か所にしかない。

全ての出入口に門番がおり、出入りするには門番の検問を通る必要があるらしい。

後で聞いたのだが、これは外敵から守るという意味もあるが迷宮から魔物が溢れてきた時に封鎖するためという意味のほうが強いらしい。

俺たちは無事に西側の検問を抜けた。

そこには草原が広がっていた。一面に緑の絨毯が広がる。

遠くには牛や山羊が放牧されている。

俺とアイクはしばらく外の景色に見とれていた。

数分後ジークがそろそろ行くかと言って草原を進む。

「こんなにすぐに見つかるとは」

ジークが言った。

何のことかわからない。

アイクのほうを見てもアイクもよく分かってないようだ。

するとジークが

「向こうにゴブリンが3体いる。分かるか?」

と指をさす。

正直俺はわからなかったので、

「分かりません」

と素直に答えた。

アイクも分からなかったらしい。

まだジークが指さしている方向を一生懸命見ている。

「まだ距離があるからな。じゃあ父さんが手本を見せる。2体父さんが倒すから残りの一匹をアイクが倒してみなさい。倒し方はファイアを当てれば倒せるはずだ。もしも当たらなかった時の為に剣の用意はしておきなさい」

そういうとジークは俺たちの先頭に立ってゆっくりと歩いていく。

少し進むと俺たちにもゴブリンが視認できるようになった。

思ったよりも背が低い。アイクと同じくらいだろうか? 120cm前後くらいだ。

肌は緑に少し茶色が混ざっている感じだろうか。

ゆっくりゴブリン達に気づかれないように近づいていく。

ゴブリン達はゲラゲラ笑いながら地面を注視している。

ゴブリンを鑑定してみると

【名前】-

【称号】-

【種族】ゴブリン

【脅威】G

【状態】良好

【年齢】1歳

【レベル】2

【HP】10/10

【MP】1/1

【筋力】3

【敏捷】2

【魔力】1

【器用】1

【耐久】2

【運】1

うん。これなら俺でも勝てるな。脅威Gだし。

「行くぞ。まず見てろ」

小さな声でジークが囁く。

「ストーンバレット」

中央にいたゴブリンの頭に石の塊が直撃して貫通する。

ストーンバレットを食らったゴブリンは音もなくそのまま倒れた。

「「ギャギャ!?」」

残りの2体がこちらを向く。

「ストーンバレット」

今度は右側のゴブリンの頭を直撃した。

残り1体のゴブリンは迷わずこちらに突っ込んでくる。

「アイク、ファイアの準備はいいか?」

「はい。もう撃ってよいですか?」

「あぁ。ちゃんと狙って撃ちなさい」

「ファイア!」

アイクの放ったファイアがゴブリンに吸い込まれていく。

ゴブリンはまともに直撃し、その場で5秒くらいもがいて絶命した。

「よし、よくやった。どうだった?」

「はい。特に何も変わったことはありません。ただ少し手の震えが止まらないです。何回か倒せば。慣れると思います」

ジークは頷くといつも腰に下げている短剣を使って、最初に倒した2体のゴブリンの心臓付近から魔石を取り出した。

「魔物を倒したら魔石を必ず取る事。これはギルドに行けば買い取ってもらえる。外に出てくる魔物は最後に必ず燃やすこと。アンデッドになったら困るからな。ただ特定のモンスターの素材は使えるからそれは追々説明する。とりあえずアイクは自分で倒したゴブリンの魔石を取ってみなさい」

アイクは指示通りに燃やしたゴブリンの近くに近づいて無事に魔石を取りだした。

「よし。次いくぞ。今度アイクは剣を使ってみなさい。あとマルスは神聖魔法の準備を。アイクも無理はするなよ」

そう言って次の獲物を探し出す。

そして俺はジークに言ってみる。

「お父様、次ゴブリンが出たら僕も魔法を試してみてもよろしいでしょうか?」

「残念ながらウィンドでは魔物は倒せないから駄目だ」

「ええ。ウィンドではなくウィンドカッターを使おうと思います。ウィンドカッターでも倒せませんか?」

「!!!ウィンドカッターを覚えたのか? どこで?」

「ウィンドを色々な使い方をしているうちに風を凝縮したらどうなるのだろうと思って。お母様に聞いたらウィンドカッターという魔法があると教えて頂きなんとなく使っていたら使えるようになりました」

「……そうか。では次試してみるか」

「ありがとうございます。ただ僕は魔力が低いので射程が短いです。多分20m〜30mかと思いますので、何かありましたらフォローお願いします」

俺の言葉にジークとアイクは頷いた。

次の目標を見つけるまで時間はかからなかった。

またゴブリン3体だ。

前回と違うのはゴブリン達がもうこちらに気づいているという事だ。

その距離100mといったところだ。

ゴブリン達はこちらに向かって走ってくる。そんなに足は速くない。

「マルス!父さんはマルスの射程距離が分からないから射的距離内に入ったらウィンドカッターを放て。マルスが撃ったら父さんもストーンバレットを撃つ。アイクは残りの一匹を剣で倒してみなさい」

「「はい」」

ゴブリンが近づいてくる。

50m

40m

30m

狙うは首だ。いっけぇ!

「ウィンドカッター」

俺のウィンドカッターがゴブリンの首を簡単に落とした。

そのあとジークのストーンバレットももう一匹のゴブリンの頭を貫通した。

そして残ったゴブリンがあっさりとアイクに首を落とされた。

余裕の勝利に3人は顔を見合わせて笑った。