作品タイトル不明
第279話 攻略法
2031年12月26日 3時
もう4層に潜ってから4日目だ。
30日に迷宮を出るから今日を含めてあと3日。
今日からボス部屋に4人で挑む事にした。
別に挑まなくてもいいのだが、挑む理由が3つある。
1つは俺含めて4人のレベルが全員上がった事。
1つはオーガたちに対して有効な攻撃手段が見つかった事。
そしてもう1つはボス部屋のトラウマを解消することだ。
俺はみんなより一足先に起きて3層の敵を相手に準備運動をする。
もう俺のステータスだとB-クラスの相手は敵じゃない。
1対1であれば、オーガも敵じゃないんだけどね。
そんな気になる俺のステータスはというと
【名前】マルス・ブライアント
【称号】雷神/風王/聖者/ゴブリン虐殺者
【身分】人族・ブライアント伯爵家次男
【状態】良好
【年齢】11歳
【レベル】47(+1)
【HP】127/127
【MP】8320/8320
【筋力】115(+2)
【敏捷】112(+2)
【魔力】130(+2)
【器用】109(+2)
【耐久】109(+3)
【運】30
【固有能力】天賦(LvMAX)
【固有能力】天眼(Lv10)
【固有能力】雷魔法(Lv10/S)
【特殊能力】剣術(Lv9/A)
【特殊能力】火魔法(Lv5/D)
【特殊能力】水魔法(Lv5/D)
【特殊能力】土魔法(Lv8/B)(7→8、C→B)
【特殊能力】風魔法(Lv10/A)
【特殊能力】神聖魔法(Lv8/A)
【装備】雷鳴剣
【装備】 水精霊の剣(ウィンデーネソード)
【装備】鳴神の法衣
【装備】偽装の腕輪
このステータスの上がり方凄いだろ? 俺の場合はもう筋トレで筋力値があまり上がらなくなってきたが、それでも耐久値は上がる。
ずっと土魔法を使い続けていたから土魔法のレベルが8になり、才能もBに上がった。
あとみんな気づいたか? 装備にある物がない事に。そう、男のロマンはまたクラリスの鞄の中にしまわれてしまった。
まぁ次に装備する時にまたいい匂いがするからいいんだけどね。
ウォーミングアップが終わり、ゆっくり風呂に入って上がると【黎明】は全員起きており、ご飯を食べ、5層へ向かう。現在朝の5時だ。
「マルス、本当に無茶はしないでよね? あとエリーもよ? もしもあれが通じなかったとしても突っ込んだり囮になったりしてはダメよ?」
クラリスが俺とエリーに釘をさす。
「ああ、今回はアイク兄もいるし、クラリスの 魔法の弓矢(マジックアロー) もだいぶ効果的になってきたから無理する必要なんてなさそうだからな」
前回潜ったときはクラリスの 魔法の弓矢(マジックアロー) はオーガの 土壁(アースウォール) に阻まれてあまり効果的ではなかったが、今回はステータスが上がった事と風魔法をエンチャントすることで 土壁(アースウォール) が発現する前にオーガの頭を射抜くことが可能となった。
まぁ中距離限定の話なんだけどね。
そして 魔法の弓矢(マジックアロー) 以上に有効な攻撃が見つかったのだ。あの時も使えたのだが、そんなの試す時間が無かったからな。まぁみんなもなんとなく予想がつくよな。
そんなクラリスはここまで強くなっている。
【名前】クラリス・ランパード
【称号】弓王・聖女
【身分】人族・ランパード子爵家長女
【状態】良好
【年齢】11歳
【レベル】50(+1)
【HP】109/109
【MP】1920/1920
【筋力】77(+1)
【敏捷】78(+2)
【魔力】100(+3)
【器用】96(+3)
【耐久】75(+1)
【運】20
【固有能力】結界魔法(Lv4/A)
【特殊能力】剣術(Lv6/C)
【特殊能力】弓術(Lv8/B)
【特殊能力】水魔法(Lv7/C)
【特殊能力】風魔法(Lv4/F)
【特殊能力】神聖魔法(Lv9/A)
【装備】ディフェンダー
【装備】 魔法の弓(マジックアロー)
【装備】 聖女の法衣(セイントローブ)
【装備】 神秘の足輪(ミステリアスアンクレット)
【装備】偽装の腕輪
ついに魔力が3桁だ。
もうA級冒険者になれる気がするが、1つ失念していたことがあった。
このステータスでクラリスはなんとC級冒険者なのだ。考えてみれば【黎明】でB級以上は俺だけでエリーもC級冒険者だった。
多分クラリスとエリーはこの世界で一番強いC級冒険者ではなかろうか。なにしろエリーのステータスもかなり化物じみてきている。
【名前】エリー・レオ
【称号】-
【身分】獣人族(獅子族)・レオ準女爵家当主
【状態】良好
【年齢】11歳
【レベル】44(+1)
【HP】134/134
【MP】118/118
【筋力】91(+2)
【敏捷】114(+3)
【魔力】26
【器用】34(+1)
【耐久】73(+2)
【運】10
【固有能力】音魔法(Lv2/C)
【特殊能力】体術(Lv8/B)
【特殊能力】短剣術(Lv8/C)
【特殊能力】風魔法(Lv3/G)
【装備】カルンウェナン
【装備】ミスリル銀の短剣
【装備】 風の短剣(シルフダガー)
【装備】 戦乙女軽鎧(ヴァルキリーアーマー)
【装備】風のマント
【装備】風のブーツ
【装備】雷のアミュレット
【装備】偽装の腕輪
2、3体のオーガに囲まれるくらいであれば、エリーは簡単に凌げるようになっていた。
まぁ2人共よっぽどの事情がない限りこのままC級冒険者でいてもらいたい。
国やギルドからの強制徴兵とか絶対に嫌だからな。
もう4層のオーガたちの戦い方にはだいぶ慣れてきたので、サクサク5層まで進む。
この前も慣れていたといえば、慣れていたのだが、あの時はわざわざオーガたちのMPを枯渇させてから戦っていたからな。
今はそんな面倒な事はしていない。
いよいよボス部屋の扉の前まで来て、扉を開けると、そこにはやはり1体のオーガバトラーと5体のオーガソーサラー、そして10体のオーガがこちらを見て構えていた。
そしてボス部屋だというのに湧き部屋特有の魔力だまりがあるのも変わっていない。相変わらずの凶悪さだ。
「みんな! 作戦通り頼む! クラリス! 最初から試してみてくれ!」
俺とアイク、エリーがオーガたちに突撃する。
当然オーガたちは土魔法で俺たちを攻撃し、足止めしてくるがここでクラリスが後ろにいるオーガソーサラーたちにある魔法を唱える。
「ホーリー!」
他の魔法であればレジストされて発現しないのだが、4層のオーガたちはホーリーだけはレジストしてこなかった。いや出来なかったのだと思う。
そこでボス部屋でも試そうという事になり実際今試したら、やはりレジストされることなく、オーガソーサラーたちを光の柱が包み込む。
ダメージは50程しか与えられないが、オーガソーサラーが慌てて光の柱から出てきたところに俺のウィンドカッターとクラリスの 魔法の弓矢(マジックアロー) が降り注ぐ。
オーガたちに 土壁(アースウォール) で防がれないように、予め俺とアイク、エリーでオーガ10体にちょっかいを出していたのも作戦通りだった。
あっという間にオーガソーサラーを倒すと
「よし! ここからゆっくりやりましょう! 5分後から残りのオーガを1分ごとに1匹ずつ倒しましょう! 僕はオーガバトラーを引き付けておきます!」
この後の展開を考えると一気に倒すよりも1匹ずつ倒していった方が楽な展開になる。
オーガバトラーとオーガ2体の合計3体を俺が引き付けて、残りのオーガ8体を3人でじわじわと嬲り殺す。
クラリスが 魔法の弓矢(マジックアロー) をエンチャントせずに遠距離から放ち、オーガに 土壁(アースウォール) を唱えさせてMP枯渇を狙い、エリーとアイクも止めを刺せる場面でも敢えて止めを刺さず時間が経過するのを待つ。
さすがに無傷という訳にはいかないが、いい訓練にはなる。
俺は3体相手に雷鳴剣と 水精霊の剣(ウィンディーネソード) で勝手に名付けたライナーの絶対防御【流水】で3体のオーガたちの攻撃を凌ぐ。
「よし! 5分経った! そっちから1分おきに1匹ずつ倒してくれ!」
俺の言葉に3人が1分毎に1匹ずつオーガを倒し始めて、俺の方のオーガも倒す。
「さて、残りはこのオーガバトラー1匹だけになったがこいつを殺すのは5分後だ」
言葉を理解できるオーガバトラーは少し怯えているように見える。
「じゃあ俺に戦わせてくれ。多分かなりいい勝負だと思うからヤバくなったら援護を頼む」
アイクが生き生きとした表情でオーガバトラーと戦い始める。
アイクは 火精霊の槍(サラマンダーランス) で攻撃をするが、オーガバトラーの攻撃はなるべく 火精霊の剣(サラマンダーソード) で受け流そうとしている。まだぎこちないが、徐々に様にはなっている。
アイクは常日頃から左手を使うように心がけており、どこかの野球漫画の主人公の様な事をしていた。
アイクとオーガバトラーのステータス差なのだが、実はあまりない。
筋力と耐久値がアイクに分があるだけでその他のステータスはほぼ五分だ。
だがやはりアイクに負ける要素はない。スキルと装備が圧倒的だからな。
アイクはMPを全く使わずにオーガバトラーとの戦いを楽しんでいる。
ちょうど5分くらい経った時に決着がつき、ボス部屋の扉が開くと同時に宝箱がポップした。
久しぶりの宝箱を開けるとそこには黄色の宝石の周りに装飾が施されたネックレスが入っていた。
【名前】豊穣のネックレス
【攻撃】-
【特殊】-
【価値】B+
【詳細】土属性攻撃UP、土属性耐性UP、土属性魔法消費MP軽減、微疲労回復。
おー、なかなかいいアクセサリーだな。みんなに効果を説明し
「これは義姉さんへのいいプレゼントになりますね」
俺の言葉に、アイクも同じことを思っていたようで
「エーデにいいのか? ありがとう! これはしっかりマルスからと伝えなきゃな!」
アイクはとても喜んでいる。眼鏡っ子先輩も少しは機嫌を直してくれるといいが……