軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第17話 深層を目指して2

いったん家に戻ってきて、保存食や毛布を持ってまたダンジョンに潜ることにした。

安全地帯があると分かったのでそこに置いておくのだ。

次は泊まりで 迷宮探索(ダンジョンアタック) をするので皆がリーナに群がっている。

やっぱり癒しって必要だよね。

翌日準備が整ったところでまた迷宮に潜る。

今回はジークとマリアが大量の荷物を持っているので、俺とアイクでモンスターを倒さなければならない。

といっても前回も俺とアイクで倒していたのが、撃ち漏らせないと思うと少し緊張する。

そんな緊張感がよかったのか2時間で2階の安全地帯にたどり着いた。

そして道中で宝箱からこんなアイテムを拾った。

【名前】金の宝剣

【攻撃】6

【価値】-

【詳細】攻撃力は低いが、人によって価値が変わる。

これを拾った時のジークとマリアの目がドルマークになっていた。

剣は金で出来ており、ダイヤモンドをはじめいろいろな宝石がはめ込まれている。

柄も綺麗に宝石が散りばめられており、鞘も剣と同様に宝石が散りばめられており、装飾も豪華だ。二人からマルスでかした! と何度も言われた。

こんなものより俺の装備出てくれよと思ったが、あまりにもジークとマリアが喜んでいるので俺も嬉しくなった。

ジークとマリアが街に戻ったら好きなものを買ってくれるというので俺の装備品と思ったのだが冷静に考えると一番必要なのはアイクの鎧な気がする。

とりあえず街に戻るまでに考えておこう。

安全地帯で荷物を降ろしてかなり早めの昼食を食べて、一休みすると新しい区画の探索に出た。

2Fをほぼ丸一日かけて探索したが階段は見つからなかった。

宝箱も見つからずなんだか疲れた。

ジークが言うには宝箱なんて3回潜って1回見つかればいいほうだと言われた時は俺っていつの間にか贅沢になっていたんだなぁと思い、気を引き締めなおした。

俺らは安全地帯に戻って夕食を食べて体を綺麗にしてから眠りについた。

明日は早朝から探索をするらしい。

ちなみにこの体を綺麗にするというのは俺がずっと水魔法のウォーターを出し続けてみんながシャワーを浴びるというものだ。

ちゃっかりマリアが風呂桶を持ってきていたのはこの為か。

子供(俺ら) がいない時にジークとマリアが二人で迷宮に潜っている際、マリアが身を清められないから泊まりでの迷宮探索を嫌がるというのを聞いたことがある。

他のダンジョンでは安全地帯に何人もパーティがいるから当時のマリアが身を清めようとすると間違いなく冒険者達の視姦に遭うだろうからな。

というか今のマリアも26歳で3人の子供がいるとは思えない。美貌だ。

20歳未婚、出産歴なしと言っても誰も疑わないだろう。

このダンジョンが流行るようであれば、安全地帯に男湯と女湯を作って利用料を取ればかなり儲かるのではと思ってしまった。

そして翌日、俺らは昨日探索していない所へ向かった。

道中何体かゴブリンジェネラルがいたので、アイクの槍の練習相手となってもらった。

アイクも力任せに振られてくる斧を槍で受け止めようとすると吹き飛ばされる。

そのたびに俺がヒールで治す。

そしてゴブリンジェネラルが死にそうになっても俺がヒールで治す。

それにしても槍対斧ってかなり相性悪いんだな。

槍は剣と違って弾かれるとかなりの隙ができる。

剣であれば受け流せる攻撃も槍だと得物が長い分体勢が大きく崩される。

アイクにはとてもいい経験だろう。ゴブリンジェネラルには悪いけど……

俺もウィンドカッターを試しに放ってみたが、鎧の部分に当てると鎧を切り裂いて軽い切傷を与えられるくらい。

首や鎧が無い関節に当てると致命傷にはなっているが、真っ二つには出来ない。

そんなことをしながら順調に進んでいると2階にも大きな部屋があった。

ゴブリンジェネラル3体にホブゴブリンが7体いた。

ゴブリンジェネラルが複数体だと俺とアイクだけではきついかもしれない。

しかしジークとマリアは俺とアイクに行ってみろと言う。スパルタだ。

いつものようにホブゴブリン7体を俺のウィンドカッターで速攻倒す。

ゴブリンジェネラルが俺たちのほうに向かっているのでいつもと違う戦法を取ることにした。

足を集中的に狙うことにしたのだ。

足をめがけてウィンドカッターを連射し、少しでも近づけさせないようにウィンドで押し返す。すると作戦が成功し、3体とも手をついて動けなくなった。

動けなくなったゴブリンジェネラルをアイクが倒す。すると

「いつもマルスには驚かされてばかりだ」

と苦笑いしながら言った。

ジークとマリアはもう当然といったような感じで見ている。

そして宝箱があった。

「いやーこんなに宝箱が出るなんて。他の冒険者に悪いけど……嬉しいな」

ジークがそういいながら、俺に目配せをする。鑑定して開けろという事だ。

罠が無いことを確認して宝箱を開けた。

【名前】 水宝石の首飾り(アクアマリンの首飾り)

【特殊】魔力+2

【価値】C+

【詳細】水属性の魔力を流すことで、体に水属性のバリアを張る事ができる。

おぉこれはシンプルなデザインの首飾りだ。

マリアに効果を伝えてから渡すととても喜んでくれてほっぺにチューをしてくれた。

母といえ美女にチューしてもらえるといい気分だ。

そして大部屋の先に上り階段があった。

3階は2階とも明らかに違う雰囲気だ。

階段を上って通路を歩いていると少し大きな部屋があった。

道中の通路にもゴブリンジェネラルがたくさん出てきた。

その部屋の中を覗いてみると異様な光景が前にあった。

ゴブリンジェネラルが20体いたのだ。

そして黒い魔力だまりが20か所に渦を巻いている。

魔力眼を使わなくても普通に視認できる。

「ここまでの湧き部屋は初めて見た。凄いな」

迷宮の通常の部屋は部屋のモンスターを 全(・) 滅(・) させてから1時間後に復活する。

そのため冒険者達が深層にアタックする場合は部屋のモンスターを1体だけ残して進むというやり方があるらしい。

10体魔物が出てきたとして1体だけ残しておけば残り9体が復活しないので、全力で潜っても帰りの事を心配しなくてもよいからだ。

これは未踏の迷宮に潜る際よくやる戦法らしく、人気の迷宮とかは誰かが潜っているのでこの方法は出来ないのだが。

話を戻すと湧き部屋というのは全滅させなくても復活してしまう部屋の事をいうらしい。

しかも復活時間は30分という事だ。

なのでこの部屋を安全に通るには30分以内に20体倒さなければならない。

ゴブリンジェネラルをウィンドカッターで倒せるようになれば楽なのだが、まだそこまでの魔力が俺にはない。

するとジークが

「こういう部屋があって逆に良かった。ここで経験を積めばDランク冒険者にはなれるな。中級冒険者達への需要も見込めるだろう。アイク、マルス、危なくなったら父さんと母さんが守るから二人で挑戦してごらんなさい。恐らくこのゴブリンジェネラル20体というのはCランクパーティ、もしくはBランクパーティへのクエストに相当するものだと思う。いい実力試しにもなるだろう」

そういうとアイクと俺を前に出した。相変わらずのスパルタだ。

俺はアイクと一緒に進むとウィンドカッターを放つ準備をする。

しかし今回は足止めではダメだと思い、いつもよりも魔力を込めてウィンドカッターを放った。

ウィンドカッターはゴブリンジェネラルを真っ二つに切り裂いた。

これを合図にアイクもゴブリンジェネラルに向かっていった。

1対1になるようにうまく回り込んでいる。

俺は近くに寄ってくるゴブリンジェネラルにウィンドカッターを当てるが、先ほどの戦闘を見たゴブリンジェネラルは斧で防御しながら突進してきた。

斧はウィンドカッターで真っ二つに出来るが、ゴブリンジェネラル1体につき2回ウィンドカッターを撃たないと倒せない。鎧に当ててしまうと3回当てないといけない。

攻撃を受けることもあったが即座にヒールで治しながら戦った。

アイクもかなり消耗しているように見える。

武器に火魔法を 付与(エンチャント) しながら戦う姿を初めて見た。それだけ必死という事だ。

俺も何度か危ない場面があったのでほとんど 風纏衣(シルフィード) を使いながらウィンドカッターを連射している。

この戦闘で大きな収穫があった。

それは 風纏衣(シルフィード) を展開していると相手の攻撃を受けた時に風がバリアを張ってくれていてダメージを軽減できるのだ。

そうこうしているうちに最後の3体というところまで来たのだが、先ほど倒したゴブリンジェネラルが復活し始めている。

戦っていて気づいたのだが、ここのゴブリンジェネラルは倒すとすぐに魔石になる。

構わずどんどん倒していると50分くらいかけて40体を倒した。

風纏衣(シルフィード) を常時展開しなくても倒せるようになったのも大きな収穫だった。

すると部屋の中央に宝箱が現れた。

【名前】宝箱

【特殊】-

【価値】1

【詳細】何が入っているか分からない。出現率、中に何が入っているかは【運】によって変わる

いつもよりも価値が低い宝箱だ。

ジークとマリアに価値を言うととりあえず開けてみろと言われたので開けたら鉄の塊があった。

【名前】鉄のインゴット

【価値】E

【詳細】-

今まで一番手に入れるのが辛かったのに一番しょぼいって……

そしてもうMPが枯渇寸前という事を言うと安全地帯まで戻ることになった。