軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

398話 リザルト!

「……マジで勝ったのか……?」

「ペン?」

「ペルカ……、大活躍だったな」

「ペッペーン!」

ペルカがイベントブラキオを転倒させる方法を発見してくれなければ、勝利はなかっただろう。

「フマー!」

「おっと、アイネも頑張ったぞ~」

「フマ!」

飛び込んできたアイネも、最後はペルカと一緒に奴を転倒させてくれた。おかげで勝利できたのだ。

「他のみんなもよくやった!」

「キキュ!」

「クマー!」

「モグ!」

「ヤヤー!」

止めを刺した獣三人衆も、ずっとバフデバフをかけ続けてくれたファウも、誰か一人欠けても勝利は呼び込めなかっただろう。

「いやー、マジで信じられん。あんな巨大な恐竜を狩っちまうとは」

実感が湧かずに周囲を見回していると、戦闘終了の音が鳴り響き、広場の出入り口を塞いでいたボス壁が消えていくのが分かった。

やはり勝利したのだ。

「ってことは、色々と勝利報酬がゲットできてるんじゃないか?」

絶対に良いアイテムが手に入っているに違いない。レイドボスではなかったが、あんな強かったのだ。

そう思ってウィンドウを開いたんだが、アイテムを確認する前にあることに気が付いてしまった。

「メッチャレベル上がってるやん」

そう、俺のレベルが一気に6も上昇していたのだ。職業レベルに関しては9も上がっている。

「ステータスも上昇したな! HPもMPも100越えたぜ!」

これで俺も真に中堅プレイヤーと言えるだろう。いやー、マジか!

「あとは新スキルを覚えているな」

コマンダーテイマーがLv20となったことで、士気高揚というスキルをゲットしていた。パーティのメンバーの精神系状態異常への耐性が上昇するスキルであるらしい。

「おお、モンス達もみんな4から6、レベルアップしてるな!」

従魔の宝珠で入れ替えをしたおかげで、図らずも皆に経験値が分配されたようだ。

オルト、サクラ、リック、クママ、ルフレ、ファウ、ペルカは、ただレベルが上昇しただけで、スキルの追加や進化はない。

まあ、一気にステータスが上昇したので、かなりの戦力強化になっただろう。

変化があったのはドリモ、ヒムカ、アイネである。

まず、ドリモには剛体。ヒムカには造形というスキルが追加されていた。

剛体は短時間の間敏捷が低下する代わりに、腕力、体力が上昇するというスキルだ。前衛のドリモ向きと言えるだろう。

造形は、生産物の外見を弄ることができるスキルだ。スキルレベルが上昇すると完全に違う見た目にできるうえ、場合によっては性能も変化するらしい。面白そうなスキルだった。俺も欲しいくらいだ。

迎えにいった時に、見せてもらおう。

そして、最大の変化があったのがアイネである。

「アイネ! 進化できるぞ!」

「フマッ!」

アイネのレベルが26に達し、進化の段階を迎えていた。進化先をチェックしてみる。

「やっぱりアイネも選べるのは3種類か」

正当進化であるシルフテイラー。戦闘力も手に入るシルキー。ユニーク進化であるシルフアイドルだ。

「テイラーになると、糸紡ぎと機織りが上級になって、風魔術が特化で生産にしか使えなくなり、裁縫を覚えると。あと1枠は選択制か」

対するシルキーはちょっと面白い。

「風魔術、採集が上級で、浮遊が飛行に変化。あとは、家屋管理と棒術を覚える?」

シルキーっていうのは、確か家の手伝いをする妖精だったか? それにしても不思議なスキル構成だ。家の管理に、戦闘に、採集と、色々とこなせる感じになるらしい。

「でも、メインはこっちだけどね」

シルフアイドルは、風魔術が特化。糸紡ぎが上級になり、浮遊が飛行に変化。新たに応援者というスキルが追加され、さらに1枠が選択制だ。

応援者は、仲間へのバフ効果のあるスキルであるらしい。ファウがいるが、バッファーが増えるのは素直に有り難い。また、飛行能力も今回の戦闘で重要だと感じたのだ。

やはりユニーク進化がいいだろう。しかも、残り1枠には裁縫を選ぶことができた。これで、ヒムカとアイネがいれば、装備品をほぼ自前で揃えることができるようになった。

まあ、しばらくは店売りの方が強いだろうけどね。いつか2人に作ってもらった装備で身を固める日がくるかもしれない。

「じゃあ、進化させるぞ!」

「フマ!」

「アイネを、シルフアイドルに進化!」

「フ~マー!」

いつも通りにピカーッと光り、アイネの進化が完了した。その姿はあまり変わっていない。

身長や、長く白い髪の毛はそのままに、衣装だけが少し華やかになった感じだろう。

ブラウスには緑色の刺繍が施され、頭には装飾品が追加されている。こういうのもカチューシャっていうのかね? でも、あんな後頭部側に付けて、意味あるのか? 長い髪をまとめる役割?

細い銀のフレームなのだが、耳の上にあたる場所に小さな緑の宝石があしらわれ、非常にエレガントな印象がある。

「フマー?」

アイネはいまいち自分の変化が分かっていないのか、頭のカチューシャを触りながら首を傾げていた。

「うんうん。前よりもっと可愛くなったぞ」

「フマー!」

ステータスのチェックはこんなものだろう。俺は飛びついてきたアイネを抱きかかえて撫でてやりながら、さらにステータスウィンドウを開いていく。

「お次はドロップアイテムのチェックだ」

さてさて。どんな良いものがゲットできているだろうか。