軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

308.王都地下を進みます!

「わあ、夜になってるよー!」

メイたちが『星屑』に戻ると、王都は夜になっていた。

しかし王都は開いている店も明かりの数も多く、賑やかな空気も変わっていない。

最大級の人数が参加するクエスト。

大改修クエストに駆け回るプレイヤーの数も、まだまだ多い。

メイはまだまだ明るい王都に、表情を輝かせる。

「王都の地下に挑む前に、色々確認しておきましょうか」

【名前:メイ】

【クラス:野生児】

Lv:244

HP:20014/20014

MP:403/403

腕力:1000(+58)

耐久:605(+78)

敏捷:450(+30)

技量:415(+20)

知力:10

幸運:10

武器:【蒼樹の白剣】攻撃43(【大蜥蜴の剣】)(【魔断の棍棒】)(【大地の石斧】)

防具:【白花の鎧】耐久30 腕力15(【王者のマント】)

:【白花のブーツ】耐久20 敏捷10

装飾:【猫耳・尻尾】敏捷20 技量20(【鹿角・尻尾】)(【狐耳・尻尾】)

:【召喚の指輪Ⅳ】

スキル:【ソードバッシュ】【投石】【装備変更】【キャットパンチ】【フルスイングⅢ】

:【ラビットジャンプ】【バンビステップ】【モンキークライム】【四足歩行】【裸足の女神】【野生回帰】

:(【アクロバット】)(【突撃】)(【狐火】)(【幻影】)(【トカゲの尻尾切り】)(【魔弾リフレクト】)(【地列撃】)(【グレート・キャニオン】)

:【アメンボステップ】【ドルフィンスイム】

:【遠視】【聴覚向上】【嗅覚向上】【夜目】【雄たけび】

:【自然の友達】【密林の巫女】【蓄食】【帰巣本能】

:【クマ召喚】【クジラ召喚】【ケツァール召喚】【白狼召喚】

【名前:聖城レン・ナイトメア】

【クラス:魔導師】

Lv:89

HP:2547/2547

MP:1008/1008

腕力:10(+8)

耐久:10(+66)

敏捷:130(+12)

技量:104(+15)

知力:656(+30)

幸運:10(+1)

武器:【銀閃の杖】攻撃8 知力15(【ワンド・オブ・ダークシャーマン】)(【魔剣の御柄】)

防具:【夜空の冠】防御5 知力10

:【夜空の黒衣】防御30 知力5

:【夜空のブーツ】防御15 敏捷12

装飾:【銀の腕】防御15 技量15

:【真っ赤なリボン】防御1 幸運1

スキル:【スタッフストライク】【吸魔】【浮遊】

:【ファイアボルト】【フリーズボルト】【ファイアウォール】【ブリザード】

:【フレアアロー】【フレアストライク】【フリーズストライク】【フレアバースト】【フリーズブラスト】

:【ダークフレア】【魔力蝶】

:【魔眼開放】【連続魔法Ⅲ】【連続魔法Ⅳ】【連続魔法・中級】【魔力剣】(【魔力剣・改】)【魔砲術】【コンセントレイトⅠ】【誘導弾】【設置魔法】【魔法速度変化】

:【クイックキャストⅠ】【クールタイム減少Ⅰ】【MP向上】

【名前:ツバメ】

【クラス:アサシン】

Lv:77

HP:3701/3701

MP:140/140

腕力:124(+49)(+45)

耐久:10(+48)

敏捷:553(+38)

技量:83(+10)

知力:10

幸運:10

武器:【グランブルー】攻撃50(【デッドライン】)

:【ダインシュテル】攻撃45

防具:【ミスリルベスト】防御15 敏捷5

:【紺碧のローブ】防御16 敏捷18

:【天駆のブーツ】防御18 敏捷20(【暗転のブーツ】)

装飾:【シルクグローブ】防御5 技量10(【強奪のグローブ】)

スキル:【加速】【跳躍】【隠密】(【スティール】)【壁走り】(【天井走り】)【残像】【罠解除】【地図の知識】(【暗転】)【リブースト】【疾風迅雷】

:【スラッシュ】【投擲】【連続投擲】【電光石火】【雷光閃火】【アサシンピアス】【紫電】

:【ヴェノム・エンチャント】【四連剣舞】

:【二刀流】【ダブルアタック】【サクリファイス】

:【アクアエッジ】

「アイテムは【ガラスの剣】に【豊樹の種】【世界樹の分種】、そして【ターザンロープⅡ】と……メイ、『アーアアー』には気を付けてね」

「うん! 要注意だよっ!」

メイは「アーアアーはダメ、アーアアーはダメ」と、自分に何度も言い聞かせる。

「準備できました」

一方ツバメも、武器店で投擲用のブレードを購入。

メイたちはマンホールから地下に降り、ホワイトパンサーのいた地下室とは反対方向に進むことにした。

「お、メイちゃんたちじゃないか」

「メイちゃんだ!」

するとちょうど石造りの別れ道の前に、従魔士パーティの二人がいた。

「こんばんわっ!」

「これから探索か?」

「寝る前にちょっとだけ、地下の感じを見ておこうと思ったんですっ」

「なるほどな。俺たちは少し王都地下を探索してみたんだが、結構……いやかなりの難易度だ」

サラマンダー使いの従魔士は、真面目な顔で言う。

「仕掛けは容赦なく遠回りや迷子を誘発してくるし、一発で退場させられる罠もある」

どうやら彼らは、リスポーンのパーティメンバーとの再会のために、上階まで戻ってきていたようだ。

「そのうえ、狂化動物や元老院兵も強い」

掲示板組の突撃もあって、結構な人数が入り込んでいる王都地下。

それにもかかわらず異常に静かなのが、その広さや深さを物語っている。

「くれぐれも気を付けて進んでくれ」

「りょうかいですっ!」

「ありがとうございます」

二股に分かれた道。

メイたちは右側の道を選んで進むことにした。

「……雰囲気出てるわねぇ」

「ドキドキしちゃうよぉ」

「何が潜んでいてもおかしくありませんね」

地下は魔法燈で視界こそ確保されているものの、薄暗く怖い雰囲気だ。

石造りの道は水がポタポタ垂れていたり、欠け落ちた部分がそのままになっていたりと、壊れ具合も絶妙。

足音が鳴り響く地下通路を、三人は注意深く進んで行く。

「「「うおおおおーっ!!」」」

「お、おい……どうなってんだよ! あんな数の魔獣と戦えるはずないだろ……っ」

「しかも魔法が効いてなかったぞ……範囲スキルでもダメージ取れなかったし」

「やっぱりここは諦めて、真っすぐ行こう」

先行パーティらしき一団が、悲鳴と共に駆けていく。

メイたちがあとに続くと、天井が高くなった道に出た。そして。

「あそこに穴が開いてるよ」

さっそくメイの【暗視】が、石積みの上部にルートを発見。

見づらく、しかも跳躍系スキルでなければ届かないその場所。

どうやら前を行ったパーティは、偶然天井を見上げた事で気づくことができたようだ。

「【ラビットジャンプ】!」

「【跳躍】!」

もちろんメイとツバメは、苦もなく穴の中へ。

レンも【浮遊】であとに続く。

さらにもう一回り暗くなった穴の中。

進んだ先には、木の根のカーテン。

「何があるのかしら」

レンはそっと木の根をかき分けて、中をのぞき込んでみる。

続く洞穴の先には、長い垂れ耳をした白狐の様な魔獣がなんと……数百匹。

「…………」

そのままそっと、木の根を閉じる。

「……なるほど、これは頭っから難易度高めね」

「HPゲージがなかったように見えました」

「ゲージがない? どういうことなのかしら……」

「ねえレンちゃん、ツバメちゃん。もう一回開けてみてもいい?」

対応に悩むレンとツバメを前に、メイはそっと木の根を開く。

すると魔獣たちが一斉にこちらを向き、その目を煌々と輝かせた。

臨戦態勢。

魔獣たちが尾を立て、牙をむき出しにする。

しかしメイは止まらない。

大きく一歩踏み出すと、なんとそのまま洞穴の中に入っていく。

「メイっ! いくらなんでもこの数はマズいわ!」

「あぶないですっ!」

当然、魔獣はメイ目がけて猛然と襲い掛かってくる。

HPゲージもなく、戦い方も分からない。

そんな無数のモンスターが容赦なく飛び込んできた。しかし。

「……え、どういうこと?」

「攻撃が当たってないですね」

魔獣はすり抜け、ダメージは入らない。

「モンスターもプレイヤーも、たくさんいる時は音も色々聞こえるんだけど、何の音もしてなかったから」

「……言われてみれば、音がない」

「では、どうなっているのでしょうか」

猛然と襲い掛かって来る魔獣たちだが、ダメージはなし。

その奇妙な光景に、思わず呆気にとられる二人。

メイはそのまま真っすぐ進み、洞穴の奥で足を止めた。

すると何百といた魔獣たちが、一斉にその姿を消していく。

「ここ、通してもらってもいいかな?」

残った魔獣は一匹だけ。

メイがそう言うと、目の光が落ち着いていく。

そして洞穴になっていた部屋の奥に、新たな道が現れた。

「もしかしてここは、攻撃をしないで魔獣のもとまでたどり着くことが攻略の条件なのかしら」

「そういうことですか……」

「ジャングルの時は、幻覚の粉で惑わせるモンスターもいたんだ。だからここもそういう感じかなと思って」

「……幻覚を見せるタイプの魔獣もいるのね。ていうか、これ気づくの難しくない?」

「メイさんの【聴覚向上】と【自然の友達】両方が活きた形ですね」

感心してしまうレンとツバメ。

「ありがとーっ!」

メイは敵意をなくした魔獣に、さっそく懐かれる。

「……かわいいです」

恐ろしい地下通路の中でも、戯れだすメイの姿にうっかり和んでしまう二人だった。

「地下も雰囲気あって楽しいわね」

「本当だねぇ」

少しだけ地下を冒険してみた三人は、ここで30分の経過を確認。

「……この先はどうなってるのかな」

「気になりますね」

「……もう少しだけなら……いいんじゃないかしら」

「そ、そうだよね」

「まだ時間も遅すぎるというわけではありません」

こうして三人は、王都地下が放つ魔力にワクワクしながら前進。

「……本当にあとちょっとだけ進んで、明日一気に駆け下りてやりましょう」

「りょうかいですっ!」

「はいっ」

全力の攻略は明日からと語りながら、王都地下を進んでいくのだった。