軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

1443.ダグラン族の壁を突破せよ!

「【電爪烈火】」

煌々と燃える爪による高速接近突き刺しが、掲示板組少女に迫る。

「【かばう】【地壁の盾】!」

しかしそこに割り込んで来たまもりの盾が、火花を散らして防御。

「【紅蓮烈火拳】!」

「【マサカリ落とし】!」

即座に前衛組が続き、ダグラン族を打倒。

「ありがとうございます!」

「い、いえいえ、こちらこそ……っ!」

「くるぞっ!」

最初に狙われた掲示板組少女がまもりに、まもりが敵を倒した掲示板組前衛にペコペコしている間に、新たなダグラン族が攻撃に入る。

その口から放たれた【溶岩弾】は、煌々とした光を放ちながら接近。

「【天雲の盾】!」

まもりはこれも続けて防御するが、弾け散った溶岩の飛沫が炸裂し、付近の掲示板組にダメージ。

「「「熱うっ!」」」

巻き起こった炎に、思わずのけ反ってしまう。

侮れない攻撃だ。

そしてツバメを狙うダグラン族も、ここで新たな攻撃を導入してくる。

「【マッドスロー】」

その長い爪で、土を引っかき飛ばした。

「っ!?」

食らえば視界を奪うそのスキルによって、目の前が黒塗り状態となる。

その時間は、わずか3秒ほどだったが――。

「消えました……!?」

視界を奪ったダグラン族の姿が、消え去っていた。

「地面からくる確率が99%です!」

その言葉の直後、まさにそのダグラン族が地面から跳びかかって来た。

【進地撃】は地面を掘って穴を進み、突然飛び出し斬り掛かる攻撃だ。

「っ!」

だが計算君の言葉によって、ツバメはこれを慌てて防御。

「【連続投擲】!」

反撃は【雷ブレイド】。

対してダグラン族も【爪防御】による堅い守りで、これに対応してきた。

「【烈爪乱舞】」

再反撃は、両手で自らを抱きしめるような軌道で振る爪から放たれる、8本の斬撃。

「【回転跳躍】【スライディング】!」

ツバメが華麗な回避でこれをかわすと、ダグラン族は再びその姿を消していた。

「っ!?」

予想通りの【進地撃】。

しかし今回は六体同時に、前後左右から容赦なく跳びかかる連携攻撃だった。

見事な攻勢だが、これでツバメを狙ってしまったのが失敗だった。

「【アクアエッジ】【瞬剣殺】!」

跳びかかって来るダグラン族を、まとめて斬り飛ばす。

「大きなスキルを使いたくない心理状態にあるせいか、まだまだ数がいますね」

ここまでが崩落の連続だったこともあり、まとめて敵を減らす行動が使いにくい状況。

ツバメは危機を知らせてくれた計算君に頭を下げた後、走り出した。

「メイさん、お肉を少々いただけませんか?」

「はいっ! どうぞ!」

ツバメはメイから【原始肉】を受け取ると、ちょっと羨ましそうにしているまもりをしり目に走り出す。

「一度、族長を追いかけます! 【疾風迅雷】【加速】【加速】【加速】!」

ダグラン族の隙間を縫うようにして突き進み、そのまま族長の消えていった下り階段へ。

立ち塞がった個体には――。

「【回転跳躍】【四連剣舞】!」

頭上を通り過ぎながら放つ剣舞の防御など、不可能。

倒れるダグラン族を置き去りに、ツバメは地下へと駆け込んだ。

すると狙い通り、最深部へ行かせないことが目的のダグラン族たちが大量に、率先してツバメを追ってきた。

岩壁の道は狭く、おあつらえ向き。

わざと速度を落とし、多くのダグラン族が追ってきたところで――。

「【反転】」

ツバメは突然、振り返った。

「【水月】」

突き出す刀が、水の刃を帯びて伸長。

後続のダグラン族を、まとめて貫いた。

まさかの事態と、倒れた同胞たちによって動けなくなってしまうダグラン族。

だがツバメは止まらない。

「【加速】【リブースト】!」

一気に距離を詰めると、運良く生き残った手前のダグラン族の懐へ。

「【妖刀化】【ヴェノムバスター】!」

そのまま刀に毒を含ませての連撃で毒を発症させる。さらに。

「【紫電】【投擲】!」

通電によってつながる電撃で敵の動きを止めたところに、【風ブレイド】をぶつけて吹き飛ばす。

そして時間が過ぎれば、蓄積した毒が炸裂する。

飛び散った大量の毒液を前に、逃げ場はなし。

付近のダグラン族をまとめて、急速HP減の【劇毒】に追い込んだ。

凄まじい勢いで減っていくHPに、慌ててツバメを狙いにくダグラン族たち。しかし。

「【連続投擲】!」

投じる【火ブレイド】と【風ブレイド】の起こした炎に焼かれて、次々に倒れ込んだ。

「へ、閉所のツバメさん、本当に恐ろしいですね……」

階段から登った炎と数を減らしたダグラン族を見て、ツバメの意図を知ったまもりが思わず息を飲む。

「【錬金の盾】【チャリオット】!」

しかしその目はしっかりと、敵を捉えている。

大型化した盾を、前面にして特攻。

ブルドーザーのようにダグラン族たちを壁際に押し込み、そのまま激突。

「【光竜爪の盾】!」

突き出した光の牙で、一網打尽にする。さらに。

「あ、あの、こちらへどうぞっ!」

声をかけたのは、敵を挟んで向こう側にいるスライム。

盾を構えるまもりの姿に、即座に狙いを理解する。

「【巨大化】【砲弾跳躍】ぽよっ!」

「【錬金の盾】【不動】【地壁の盾】!」

数体の敵を巻き込み特攻したスライムを大型化した盾で受け止めれば、挟み込まれるダグラン族。

スライムが横に抜けたところで――。

「【シールドバッシュ】!」

見事な連携攻撃で、まとめて敵を吹き飛ばした。

「コッチダ……!」

もはや勢いが止まらないメイたち。

ここで増援のダグラン族も到着し、並んで【溶岩弾】の発射体制に入る。

「スライムちゃんっ!」

「おまかせぽよっ! 【可変】!」

それを見たメイはすぐに声をかけ、スライムが即座に駆けつける。

そのまま弾力のある大きな棒に変形すると、メイと共に回転を開始。

「いっくよーっ! 【大旋風】だああああ――――っ!!」

接近する台風は【溶岩弾】を次々に吹き飛ばし、ダグラン族を弾いて転がす。

さらに渦巻く風が、敵の体勢を崩していく。

「「「おおおおおっ!!」」」

「今だ撃て! 【炸裂の矢】!」

「続くぞっ! 【疾風の矢】!」

生まれた竜巻に飲み込まれれば即死、耐えても後衛組の攻撃に倒れるのみ。

立ち塞がったダグラン族の一団は、こうして階段前の防衛を破られた。