軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

1155.何で遊ぶ?

「「巨大オムレツ……?」」

その言葉を聞いたグラムとアルトリッテは、目を見開いた。

「それは楽しそうだな……! 食べてみたかったぞ!」

アルトリッテは、ワクワクに思わず笑みをこぼす。

「ふ、ふん。まあまあのクエストだな」

一方のグラムは、表向き興味なさそうな顔をしながら「あとで絶対調べる」ことを決意。しかし。

「それで、そのクエストはどこで受けたんだ?」

我慢できずに、場所を聞いてしまう。

「へえ、そんな楽しそうなことをしてたんだね。新マップの実装イベントがこんなに盛り上がったのは、そのクエストから来てたプレイヤーも多かったからかなぁ」

爽やかな笑みを見せるローラン。

「この後はどうするつもりなの?」

「せっかくだし、遊んでいこうかな。カジノなんて現実世界だと行かないだろうし」

「そーだよな。あたしもそれに賛成だ」

レンの問いかけに、ローランと金糸雀が答える。

二人はモナココのカジノを、楽しんでいくつもりのようだ。

「……カジノの勝敗と関わるようなクエストがあるのかも、気になる」

イベントが終わり、本来の大きさに戻ったマリーカも静かにうなずいた。

「そういうことなら、私たちも遊んでいく?」

「いいとおもいますっ!」

「そうですね。皆さんが一緒なのであれば楽しい時間になりそうです」

「わ、私も皆さんが一緒なら」

こういう場に気後れしがちなツバメやまもりも、メイとレンがいるのなら一緒に遊んでみたくなる。

こうして四人は、グラムたちやアルトリッテたちと共にカジノを楽しむことにした。

「なんでも、チップの数次第でスキルブックや装備品なんていう賞品がもらえるみたいだよ」

「そうなのね。定番だけど、そうなってくると盛り上がりそう」

「他にもハウジングの立地とか、船がもらえたりもするんだって」

「船は大きいわね……!」

「モナココに船を浮かべて使えるなんて、とても豪華です」

「……た、食べ物は、何かあるのでしょうか」

「この辺りは、オシャレなカフェレストランも多いみたいだぞ」

そんな金糸雀の言葉に、目を輝かせるまもりとメイ。

「オシャレなカフェとカジノで過ごす、優雅な時間……えへへ」

メイは優雅モードの姿を見たプレイヤーたちに、『オシャレなギャンブラー』として扱われることを想像して、思わず笑みをこぼす。

もちろん勝負どころでは、サングラスを外して決め顔をするつもりだ。

「メイの野生の勘が炸裂するか、見ものだな」

「アルトちゃん、見られるのはお姉さんギャンブラーメイだと思うよ」

得意げにするメイに、「な、何言ってんだこいつ……」みたいな目をするグラム。

「ふむ! メイたちがいるのであれば、参加しないわけにはいかないな」

「ならば、誰が強運の王かを教えてやろう」

こうして、早くもテンションが上がる最強前衛の三人。

さっそく全員で控え室を出て、大きなカウンターへと向かう。

そこにはクールなディーラ―スタイルで固めた、受付嬢の姿。

まずはここで、手持ちの通貨をチップに変換するようだ。

ハウジングや高価アイテムの購入などをほとんどしてこなかったメイたちには、十分な手持ちがある。

またグラムたちやアルトリッテたちも、仲間の金銭管理によって、自由に遊べるだけの余裕があるようだ。

「チップはアイテムみたいに、取り出して使う感じなのね」

十枚までなら手に、数十枚以上ならカップに入って現れる。

「やはり実際に手で持って感じられるというのは、ワクワクしますね」

「賭ける瞬間、手に入れる時、失う時。実感できる方が盛り上がるのは間違いないわね」

「な、なんだかドキドキしてきました」

メイたちはチップを手に、そのまま会場へ。

そこには居並ぶ楽しそうなプレイヤーと、ディーラーNPCたち。

賑やかな会場では早くも、勝利に拳を上げる者や、敗北に頭を抱える者がいて楽しそうな雰囲気。

煌びやかで賑やかな空間が、広がっている。

「それじゃあ、さっそく遊んでみましょうか」

「りょうかいですっ!」

ここからは、各自が好きなゲームを探しながらカジノの中を移動していく。

「あっ、あれは見たことあるよ! ルールも知ってますっ!」

メイたちが足を止めたのは、ブラックジャック。

それを聞いたグラムとアルトリッテもうなずく。

「判断と運のゲーム、いいではないか!」

「いいだろう、勝負だ」

早くも燃えるグラム。

三人はさっそく、遊ぶゲームを選定。

「あたしはもっと、シンプルなのがいいんだよなぁ」

金糸雀はカードのコーナーから、ルーレットへ。

するとそこにはマリーカの姿。そして。

「なぜ私も、ここにたどり着いてしまったのでしょう……」

ツバメも、同じ卓に登場。

三人はせっかくだからと、高い椅子に腰を下ろした。

「私は……ここにしようかしら」

「それなら、ご一緒させてもらっちゃおうかな」

そんな中、レンとローランはポーカーのテーブルへ。

こうして一通り、何をするかを決めたイベント組。

これまでとはひと味違う遊びが、始まりそうだ。