軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

傷を舐め合う関係

荷物は一個だけ、やっぱりマジックバッグって素敵。ナギさんに挨拶をして西門の駅馬車の事務所に行く。ファイアール公爵家の馭者と僕が雇った馭者が打ち合わせしている。道中も全て馭者同士の話し合いで進んでいく。シズカとは顔を合わせるつもりもない。

一番高い馬車だったため、ソファの座り心地も抜群。4人乗りに2人で乗っているからゆったりとしている。進行方向に合わせて座るためミカは隣に座っている。

アクロに来るまでは混雑している駅馬車を利用したからなぁ。一応形は違うけど錦を飾るって感じかな?

今日は朝からミカがニコニコしている。ここだけ見れば2人だけの旅行だよね。途中の宿場町に温泉があったなぁ。高級宿なら部屋に専用の温泉が完備されてるはず。ミカと2人で温泉に入りたいなぁ。恥を忍んで頼んでみるか。普通なら頼めないことも旅行だと開放的な気分で頼めそう。

ミカが話しかけてきた。

「ボムズってどういうところなの?わたし行った事がないから」

「ここより南に位置するから暑いよね。今は夏だから。主食はご飯とパンが半分ずつくらいかな。フルーツなんかも美味しいよ」

「暑いのは嫌だけど食べ物は美味しそうね」

「ミカは北のカンダス帝国出身だから口に合えば良いけど。香辛料を結構使った料理が多いかな」

「へぇ、楽しみね」

「ボムズの街を僕が案内するからね。それも楽しみにしていてね」

「完全な観光旅行みたいね」

「これからもいろんな場所を一緒に巡ろうね」

ミカが僕の手を握ってきた。僕はその手を握り返しミカの唇をふさいだ。

最近、ミカと2人きりになると頻繁にキスする様になってきた。これは愛情なんだろうか?馬車の窓から見える雲を眺めながら僕の心はゆらゆら揺れていた。

今日泊まる宿場町に着いた。馭者に一番高級な宿を取るように頼んだ。僕とミカは同じ部屋にしてもらった。馭者の分も払ってあげた。成金みたいだね。

さすが高級な宿。部屋に普通にお風呂がついている。先にお風呂に入っているとミカも入ってきた。特別じゃない自然な感じで。僕もそれを自然に受け入れてしまった。2人で身体を洗いっこした。とてもくすぐったく気持ちが良かった。

お風呂を出ると2人共もう止まらない状態だった。

僕もミカも初めてだったので難儀した。30分ほど苦闘したが上手くいった。無我夢中でむさぼった。

行為が終わった後にミカは僕を見て笑みを浮かべながら涙を流していた。とても綺麗だった。

この関係は傷を舐め合う関係なのか自問自答している自分がいた。