軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

国王陛下との謁見の打診

ケーキさんは椅子に座り直し話し始めた。

「それとこれは外交部からアキ様に打診するように頼まれたのですが、このリンカイ王国国王陛下であるソーシ・リンカイ陛下がアキ様との謁見と会食を望んでおります」

国王?謁見?なんじゃそれ?

「どうして私が国王陛下と謁見と会食をするんですか?」

「外交部からの話ではBランク冒険者であるアキ様の話を聞きたいと陛下のたっての希望がごさいまして、できればお願いしたいのですが」

国王陛下に謁見して会食なんて気が重いよね。

断る方向でいこう。

「私はファイアール公爵家の息子ですが、しっかりとした貴族の教育を受けておりません。国王陛下に失礼がありましたら困りますので出来ればお断りしたいのですが?」

ケーキさんが必死の形相で口を開く。

「そこを何とか。陛下は気さくなお人柄で作法などは気にしません。あ、王宮料理人が作る料理も絶品です。一度は食して欲しいと思います。この目の前にあるケーキも王宮料理人が作ったものです。是非食べてみてください」

何!?凄腕の料理人である王宮料理人が作ったケーキだと!

僕は白いヴェールを纏ったケーキを一口食べてみた。

なんだこれは!?この間食べたケーキも美味しかったがこれは別格だ!天国が見える……。

僕が惚けていると、ここはチャンスとばかりにケーキさんが畳みかける。

「実は、ケーキは王宮料理人が開発したお菓子なのです。今、王宮料理人達は陛下とアキ様との謁見後の会食のために新作のケーキを開発しております。是非、アキ様にはその新作のケーキを食べていただきたいと思う次第なのですが」

「わかりました。国王陛下との謁見の件、進めてもらって結構です」

「ありがとうございます。後日、外交部より正式な招待状が送られてくると思います。これで陛下も外交部も喜ぶと思います」

ケーキさんが帰ったあとにミカが呆れた顔で僕に話しかけてきた。

「アキくんもケーキに釣られて国王陛下との謁見を了承するなんて単純ね」

何と言われても良いのだ。ケーキとはこの世に生まれた至宝のお菓子なのだから。