軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

王都にて初めてのダンジョン

本当に封筒の中身が見たい。

ヴィア主任との話は興味深かった。伝説の【ウルフ・リンカイ】から僕にメッセージがあるかも知れない。手紙かも知れないし何かの物かも知れない。

封筒の開封は今日はされなかった。

開封までの道が近づいたと思ったら遠ざかった感じだ。

僕にできる事は開封の可能性が高い蒼炎の魔法の研究に協力するくらいか。

帰宅するとミカに今日はエルフを見たよと自慢した。

ミカの反応は薄かった。

やっぱりミカは【白狼伝説】を読むべきと改めて思った。

今日は朝から王都の西門から3キロルある屠殺場ダンジョンにミカとヴィア主任とサイド研究員と僕の4人で行く予定だ。

Eランクダンジョンである屠殺場ダンジョンはオークだけが出現するダンジョンである。

まずはミカと2人で歩いて王都魔法研究所まで行く。研究所の前には馬車が止まっていた。馬車の窓から顔を出し、手を振っているのはヴィア主任だ。

ヴィア主任が声を張り上げる。

「遅いぞー!早くダンジョンに行くぞー!」

僕たちが馬車に近づくとサイドさんが挨拶をしてきた。ミカとは初対面のため丁寧に自己紹介している。興奮しているヴィア主任もサイドさんに嗜められて慌ててミカに自己紹介していた。

ヴィア主任もサイドさんも今日は昇龍装備を着ている。2人に貸したものである。初めて昇龍シリーズの装備を見たヴィアさんが興味が湧いたようで貸して欲しいと頼まれた。大量に持っているので研究用に一式貸してある。

馬車に乗るとサイドさんが言った。

「今日はヴィア主任が興奮していてすいません。通常は起こさないと起きない主任が今日は早起きしてましたから。昨日から蒼炎、蒼炎ってうるさいんですよ」

その言葉を聞いたヴィア主任が反論した。

「うるさいわねぇ。サイドには何も迷惑かけて無いでしょ!先日のアキくんの話を聞いて蒼炎の呪文は古代から伝えられた呪文みたいでしょ!その魔法をじっくり観れるのよ!これで興奮しない研究者は田舎に帰ったほうがマシよ!」

本当に朝から元気が有り余っているヴィアさんだった。

研究所から王都の西門まで3キロルほどの距離がある。

そこから城壁の外にある街並みを3キロルほど行くと屠殺場ダンジョンの入り口がある。

住宅街を進んで行くといきなりダンジョンの入り口があった。

結構、衝撃な光景だった。

ダンジョンの入り口は周りが住宅に囲まれている。

王都近郊にあるダンジョンはこのようなダンジョンが多い。

どんどん人口が増えて街が広がっているためである。

僕はヴィア主任に確認を取る。

「杖は使ったほうが良いですか?」

「まずは普通の時の蒼炎の威力が見たいから杖は使わないでね」

「了解しました」

僕は王都に来て初めてのダンジョンに入った。