作品タイトル不明
手強い開封できない封筒
サイドさんは手に丸めた布を持ってきた。
「こちらが最新式の結界を消滅させる魔法陣です。どんな結界も立ちどころに消滅させることができる素晴らしいものです。ヴィア主任が作成した研究所の自慢の品です」
そう言ってサイドさんはテーブルの上に魔法陣が書かれている布を広げる。一辺が1メトルほどの正方形だった。幾何学的な模様と複雑な魔術文字が書かれている。
魔法陣の中央に封筒を置く。
その瞬間、「ガガガガガガ」と言う連続した音がする。
「何!?」
ヴィア主任が声を上げる。連続した音は継続してなり魔法陣が光りだした。
ヴィア主任が声を上げる。
「そんな馬鹿な!この魔法陣に抗える結界などあり得ない!」
魔法陣から連続していた音は甲高くなり、光を放っていた魔法陣が激しく燃え出した。
ヴィア主任が慌てた声でサイドさんに言う。
「消火だ!急げ!」
呆気に取られていたサイドさんがウォーターボールをぶつける。
ウォーターボールは魔法陣を乗せていたテーブルごと破壊した。
あとには燃え尽きた魔法陣と変わらないままの封筒が残されていた。
ヴィア主任は燃え尽きた魔法陣の上に残された封筒を拾い上げた。
「信じられん。まったく変わってないじゃないか。どれだけ強い封印の魔法なんだ。こんなに強い結界は見たことがないよ」
僕はそのヴィア主任の言葉を聞いて肩を落とした。金属性について王国一詳しい人にもこの封筒を開封できなかった。
封筒をもったままヴィア主任が僕の目を見てきた。その目はとても力強かった。
「アキくん、この封筒を貸してもらえないか!この結界の封印魔法は凄まじい!是非この封筒を調べて開封したい!」
僕はヴィア主任の勢いに押されて思考が停止したまま頷いていた。
「よし!それならこの封筒の詳細を教えてくれ!そこに封印を解く鍵があるかもしれない!」