作品タイトル不明
エルフ!?
サイドさんとの話が盛り上がっていて、研究室の奥から人がこちらに向かってきてるのに気が付かなかった。
「とても盛り上がってるね。アキくん、良く来てくれた」
僕は呆気に取られた。前回会った時はボサボサの髪で見えなかったが今日は確認できる。耳の上が尖ってる。
ヴィアさんはエルフだ!
エルフは長命の種族の少数民族。エルフには美男美女が多いと言われている。人間の社会にはほとんど関わらない。僕は初めてエルフを見た。
今日は髪を洗ったばかりのようでストレートの緑色の髪がサラサラしている。この間とは違って綺麗な白衣を前を開けて着ている。整った目鼻立ち。知性を感じさせる雰囲気。こないだの残念美人とは思えない変わりようだった。
呆然とした僕に気が付くと不思議そうな顔でヴィアさんが口を開いた。
「アキくん、どうした?何かあったのか?」
僕はその声で正気に戻る。
「すいません。ヴィアさんはエルフだったんですね。初めてエルフと会ったのでちょっとビックリしてました」
「初めてあったと言うのはおかしいな。アキくんは先日私と会っているだろ?」
「確かにそうですね。すいません」
「謝ってばかりだな。エルフは珍しいのは分かっているよ。皆んなビックリするからな。でも何で先日私がエルフだと気がつかなかったんだ?」
そこでサイドさんが言葉を挟む。
「主任はいつもボサボサ頭ですからエルフの特徴の耳が確認できなかったんでしょ。お願いだからもう少しシャワーを浴びてくださいね」
「相変わらずうるさい男だなお前は。そんな些細な事にこだわっているからダメなんだよ」
「シャワーをしっかり浴びるのは社会人として最低の礼儀ですよ。よれよれの白衣のままでいるのも止めてくださいね」
「あぁ、分かったから。次からは気をつけるよ。折角アキくんが来てくれているからもう説教は止めてくれ」
そういうと僕の前にヴィア主任が座った。
改めて見ると綺麗な女性だな。実は僕はエルフに憧れを持っている。【白狼伝説】の主人公の仲間の一人がエルフなのだ。