作品タイトル不明
ガンギ・ファイアール
「よし!食べ物を取りにいこう!ファイアール公爵家の料理人は腕が良いからきっと気にいるよ」
そう僕が言って2人でフードスペースに行った。
数種類の料理を見繕って庭に設置された簡易テーブルで食事を始めた。ミカの飲み物はワインに変わっている。
ファイアール公爵家の庭はしっかりと手入れされていて気分良く食事ができる。ただその素敵な庭を見るとそれを指揮している筆頭執事のベルク・ファイアードの顔が頭に浮かんでしまうのが問題かな。
ミカと食事と会話を楽しんでいると10歳の少年が近づいてきた。我が弟であるガンギ・ファイアールだ。弟から僕に近寄ってくるなんて明日は槍でも降るのかな?
ガンギは僕を睨みつけながら言葉を発した。
「僕はあなたを認めないからな!」
僕は口の中の食べ物を飲み込んでから言葉を返す。
「別にお前に認めてもらっても意味がないよ」
ガンギは僕の言葉に癇癪を起こした。
「うるさい!黙れ!お前なんか認めないったら認めない!シズカも渡さないからな!」
そう言ってガンギは荒々しい歩調で離れていった。
「なかなかワイルドな弟さんね」ミカが言った。
「偏食なのかな?何かの栄養素が足りてないんだよ」僕が軽口を返した。