作品タイトル不明
新年祝賀パーティーの招待状
気が向いたらダンジョン攻略をし、そうじゃなければ鍛錬や勉強などをして過ごしていた。
気が付いたらミカがBランク冒険者になった。あれだけCランクダンジョンの焦土の渦ダンジョンでC級魔石を納品すれば簡単になれるよね。
【鳳凰シリーズ】の装備もたくさん溜まった。家に置いておくスペースが無いため使わない装備用のマジックバッグを購入した。
使わないなら売れば良いじゃんと言ったが僕が魔法学校を卒業したら冒険者クランを作りたいからダメと言われた。
こんな日常を過ごしていたら12月の半ばになった。
ファイアール公爵家では毎年1月10日に新年祝賀パーティーを開いている。
ボムズの貴族やその家族を一堂に呼ぶ大々的なパーティーである。
その新年祝賀パーティーの招待状が僕のところにきた。
はっきり言いたい。何故!?
今まで僕はこのパーティーに出席した事がない。僕はいないものだったから。パーティーの日はいつもと変わらず一人でご飯を食べていた。
確かに僕はファイアール公爵家の長男として貴族だ。またBランク冒険者として貴族格がある。
しかしながらファイアール公爵家と分家は僕への干渉をしないと契約している。そんな僕になんで招待状を出すんだ。
欠席しようと思っていた。しかしここにもう1通の招待状がある。ミカに届いた招待状だ。
Bランク冒険者としてミカにも招待状が来た。
奴隷の参加など前代未聞だろう。
この招待状にミカが食いついた。
ミカはカンダス帝国のエンジバーグ公爵家の長女だが華やかなパーティーに今まで出席した事がなかった。
話を聞くとパーティーに行くのは父親と義理の母と妹だけだったそうだ。
ミカはその時広い屋敷で一人でご飯を食べていたそうだ。
ミカは華やかなパーティーに憧れていたそうだ。
そんなミカが僕を上目遣いの潤んだ目で「このパーティーに一緒に行こう」って言ってくる。
このミカの目と、一人ご飯の同志として、僕は出席の返信をしてしまった。
まぁ美味いものでも食べに行くと思えば良いかと今は考えている。