作品タイトル不明
羽柴家緊急会議と六三郎の進行状況
勝家からの文を読み終え、その内容に決断出来なかった。そこで寧々を交えての緊急会議を開く事になったが、そこで寧々は
「お前様!三乃を長望丸の正室にする計画はどうするのですか!?
それに徳川様の孫娘とか、絶対に蝶よ花よと大事に育てられたに違いないでしょうから、この羽柴家の家風に合わない可能性が高いです
それならば、長望丸にその姫を嫁がせるのではなく、長乃を嫁がせる方針にした方が良いと思います」
現状では昌美の為人か分からないので、「出来れば嫁に来て欲しくない」と言いながらも、三女の長乃を嫁入りさせる提案をしていた
それを聞いた秀吉は
「ふむ。寧々の言っておる事も一理ある。じゃが、親父殿からの文から推測するに、徳川様は孫娘を連れて播磨国に来ておると見て良いじゃろう
徳川様だけでなく、大殿も居るじゃろうな。それを踏まえて、親父殿は儂だけでなく寧々にも播磨国へ来てくれと言っておるのじゃろうが、う〜む」
信長と家康が播磨国に居るに違いないと推測していた、悩みばかりが増えている秀吉と寧々に対して秀長から
「兄上と義姉上。もう、これは三村家の面々を交えて話し合って徳川様の孫娘を正室に迎えても、三乃を若君の側室にする事を伝えておいた方が良いと思います」
三乃をキープする計画を少し方針変更して昌美を側室にする事を三村家に伝えるべきだと提案する
秀長の提案を受けて秀吉は
「う〜む。三村家の面々はしっかりと働いておるから、家中からの妬みは無いはずじゃが、それでも、のう」
「良い提案ではあるが」と言いながらも決断出来なかった。そんな秀吉に寧々は
「お前様、小一郎殿の提案を受けて三村家の三乃以外の面々に伝えましょう」
「秀長の提案を受けよう」と背中を押す言葉が秀吉に伝える。寧々に背中を押された秀吉は
「それが一番良いか。小一郎、三乃以外の面々を連れて来てくれ」
秀長に三村家の三乃以外を連れて来る様に命令し、秀長が動き出す。しばらくして
「殿、小一郎様からお呼びと聞きました」
「三乃が寧々様に無礼を?」
「それとも出陣が決まったのですか?」
到着すると、それぞれ呼ばれた理由を推測していたが秀吉は
「先ずは座ってくれ。これから話す事、他言無用じゃ。時期が来たら儂が皆に話す!
なので、三人は誰にも言わずにその時が来るまで黙ってくれるな?」
「「「は、はい!」」」
3人に他言無用であると伝えてから、話を始める
「実はな、儂の嫡男の長望丸に縁談の話が来ておってな、そのお相手が織田家の同盟相手の徳川家の孫娘なのじゃ
勿論、普通に考えたならば素晴らしい良縁じゃが、儂と寧々の本音は三乃を長望丸の正室にしたいと思っておるのじゃ」
秀吉の話を聞いた勝親と三好は
「殿、三乃を若君の正室に推挙とは、何ともありがたいお話ですが」
「殿と寧々様は、徳川様との縁談を進めるおつもりなのですよね?」
浮かれる事なく冷静に秀吉達の考えを当てる。2人の言葉に秀吉は
「やはり分かっておるか。じゃがな、此度お主達を呼んだ理由として、もしも徳川様との縁談が成立した場合は三乃を長望丸の側室として迎えたい
そして縁談が成立しない場合は、正室に迎えたい。その事を伝える為に三人に来てもらったのじゃ」
「縁談が成立しない場合は、三乃を正室に迎えるよ」と伝える。秀吉の言葉に2人は
「ま、誠ですか!?」
「三乃はそこまで器量が良いとは思えないのですが、誠によろしいのですか?」
驚き過ぎて、三乃の器量が悪いと言っていた。しかし寧々から
「三好、三乃の器量は仕え始めた頃と比べると格段に良くなっております。だから私も殿も、それこそ小一郎殿も三乃なら大丈夫だと思ったのです」
三乃をフォローする言葉が出ると
「そうでしたか。娘の事とは言え、申し訳ありませぬ」
三好は頭を下げた。しかし寧々は
「ほっほっほ。気にしないでください。親から見た子供はその様に見えるのですから
私も長望丸が徳川様の孫娘の嫁ぎ先候補に上がる様な若武者には見えませんから」
笑いながら、「何でウチの子が?」と話していた。このやり取りで秀吉は悩みが消えた様で
「よし!それではどの様な結果になるか分からぬが、播磨国へ行こうではないか!子供達がどれくらい逞しくなったかも見ておこう!」
柴田家に行く事を決断した。こうして、秀吉の羽柴家が織田家の一門だけでなく徳川家の一門になる出世の大チャンスのカードを使う事になった
羽柴家がそれくらい悩んでいる頃、六三郎達はと言うと
慶長元年(1596年)五月三十日
武蔵国 某所
「柴田殿!三年前の戦では誠に世話になりました!再びお会い出来て、嬉しいかぎりです!」
皆さんこんにちは。下総国を抜けて、武蔵国へ入りましたら忍城城主の成田家の皆さんに会いました柴田六三郎です
いや、まあ、このルートを通れば成田家の皆さんに会う可能性はありましたが、ここ迄大々的に歓迎されるとは思っていませんでした
これ、早く進みたいのですが、どうやら予定通りに進む事は不可能な様です。もう俺が予定通りに進むには神頼みしかない様です。