軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

六三郎の説明を受けた佐竹家は

「柴田殿、教えてくだされ。四郎は、どうなったのじゃ?」

「佐竹殿、そして次郎殿。四郎殿は、、、殺されました」

「やはり、、、」

六三郎の説明を聞いた者達のうち、父の義重はある程度、最悪の結果を想定していた様だった。しかし、兄の義宣は

「柴田様、誠に、誠に、四郎は殺されてしまったのですか?誠に」

現実を受け入れられなかった。そんな義宣は六三郎に対して

「柴田様!戦上手の柴田様が居て、何故、四郎は殺されたのですか!何故、何故!」

「お前が居たのに、なんで弟が殺されたんだ!」

と、問いかけていた。そんな義宣対して義重は

「次郎!やめんか!柴田殿にあたっても無意味である事は、お主も分かっておるであろう!!誰ぞ、次郎を落ち着くまで別の部屋に連れて行け!」

「ははっ!若様、こちらへ!」

現実を突きつけて、嗜めると同時に家臣に命じて大広間から一時的に退室させた。義宣が退室した事で落ち着くと義重は

「柴田殿、倅が申し訳ない」

六三郎に頭を下げると、六三郎も

「いえ、仕方ない事です。拙者も偉そうな事は言いませぬ。それよりも続きを話したく」

とやかく言わないで、話の続きをしたいと伝える。それを聞いた義重は

「話してくだされ」

続きを促す。そこから六三郎は話を再開する

「では。拙者がこの事を知ったのは、二十日程前の事です。当時拙者は、伊達藤次郎殿の義弟であり、家臣でもある

田村家の当主の田村次郎殿の身体を鍛えてからの子作り指導のお役目を実施しておりました。その際、伊達殿の家臣である片倉殿からの文で事の次第を知ったのです」

六三郎の説明を聞いた義重は

「ふむ。それくらいの頃合ならば、確かに四郎からの文が来なくなった時期と同じじゃな。それで柴田殿、四郎を殺した者達の事は何か分かりますかな?」

実行犯の事を質問する。六三郎は

「佐竹殿。拙者は聞いた内容は、「蘆名家の一族の針生家の者達が殺した」との内容です。それ以外の情報はまだ手に入れておりませぬ」

正直に答えるが、六三郎の説明を聞いた義重は

「何という事じゃ。考えうる最悪の結果が起きてしまったのか、、、」

天を仰ぎながら、そう呟く。義重の呟きに六三郎から

「佐竹殿。今の言葉の真意を教えていただきたく」

「今の言葉はどういう意味だ?」と質問が飛んできた義重は、六三郎を見据えて説明を始めると

「うむ。実は、蘆名家の当主で四郎の六代前の当主が蘆名出羽判官と呼ばれていた御仁なのじゃが

その御仁の家督の譲り方が後の禍根になる譲り方だったのじゃ。柴田殿、どの様な家督の譲り方だったと思われる?思い浮かんだ事でも構わぬから、申してみなされ」

いきなり六三郎に問題を出す。いきなりの問題に六三郎は

(いやいやいや、佐竹さん?良くない家督の譲り方って何ですか?そんなの分かるわけないでしょ!

でも、何かしら思い浮かんだものでも構わないと言ってるしなあ、とりあえず史実の色々な良くない家督相続を言ってみるか)

色々と考えた結果

「佐竹殿、もしや出羽判官殿は平安の時代の白河院の様に自身の子ではなく、孫に家督相続をしたのでは?その子が針生家の先祖になり、「いつか蘆名家の家督を」と遺言を残していたと思い浮かんだのですが」

白河法皇が史実で行なったやり方を答えてみた。それを聞いた義重は

「ほんの少しだけ当たっておる。だが、常識外れと右府様から言われておる柴田殿でも当てられない事が原因なのじゃから、

此度の針生の暴挙は一部の者しか、その可能性を想定出来なかったと言っても良いか」

そう前置きすると、針生家の成り立ちから話し始める

「柴田殿、実は針生家の成り立ちがそもそもの禍根の始まりだったのじゃ。どういう事かと言うと、針生家を立ち上げたのは出羽判官の長男で

蘆名家を継いだのは、出羽判官の次男なのじゃが、此処まで言えば柴田殿ならば理解出来ますな?」

説明を受けた六三郎は

「佐竹殿、もしや針生家は出羽判官の長男から今に至るまで血筋か続いているから、佐竹家から蘆名家の養子になった四郎殿へ良からぬ感情を抱いていた。そう言う事ですな?」

大まかな答えを義重に伝えると義重は

「その通りじゃ。四郎からの過去の文には、事あるごとに「偽物が」や「お飾りが」と針生家の一部の者から言われていたと、家中の取りまとめに苦労している内容が書かれておった

その時点で、佐竹家に戻って来る様に言えば、いや、強引にでも佐竹家へ連れ帰って来たら、この様な事は起きなかったじゃろう、いや、絶対におきなかった、全ては、儂のせいじゃ!儂の、儂のせいで四郎が!四郎が!!」

暴挙の伏線があった事を六三郎に伝える。すると、それまで気丈に振る舞っていたが、我が子を助けてやれなかった親としての悔恨の念が出て来ていた

そんな義重に六三郎は

「佐竹殿。拙者は偉そうな事は言えませぬ。ですが、これから陸奥国で起きる事をお伝えさせていただきます。良く聞いてくだされ!」

義重にそう伝える。それを聞いた義重も姿勢を正して

「教えてもらおう。佐竹家も協力出来るならば、協力したい!」

協力する旨を宣言すると、六三郎は話を続けて

「それでは、これから陸奥国で起きる事ですが、右府様に陸奥国統一を命じられた伊達殿は、此度の針生の暴挙を絶対に許さないでしょう。全力て鎮圧する方針です!

ですが、その針生の軍勢の規模が分からないからこそ佐竹家の方々に仇討ちとして参戦していただきたいのです!如何でしょうか!?」

本来の目的を伝える。六三郎の言葉を聞いて義重は

「伊達殿からの許可を得てないが、陸奥国に入ってもよろしいのか?」

確認を取る。しかし、それと同時に大広間の襖が開くと

「父上!陸奥国へ出陣しましょう!四郎の仇討ちを我々がやらないでどうしますか!」

義宣が「仇討ちをやろう」と宣言した。義宣の言葉に義重は少し考えたが

「柴田殿、倅もそう言っておるが、やはり親として四郎の無念を晴らしてやりたい!陸奥国への案内、よろしく頼む!」

陸奥国への出陣を決断した。こうして、六三郎の目的である「佐竹家を味方に引き入れる」も達成された。