軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

食材が無いから狩りに行くと

さて、秀吉の肉体改造の為のタンパク質多めの料理を作ろうと思ったのですが、雉の肉も猪の肉も無いじゃねーか!これは、秀吉に許可をもらって猪退治だな

「羽柴様!ひとつ許可をいただきたいのですが?」

「何じゃ?」

「台所に獣肉が無かったので、領地の山へ猪退治に行ってもよろしいでしょうか?」

「それは、構わぬが」

「では、申し訳ありませぬが、拙者や家臣達は土地勘が無いので、案内役をお借りしたく」

「それもそうじゃな。よし、 助作(すけさく) 、お主が案内役をせよ」

「ははっ!柴田殿、拙者片桐助作が案内役を務めさせていただきます」

片桐さんという若者が案内役として、山中を案内してくれる事になりました。まあ、赤備えの皆は50人連れて来てるし、今回も大丈夫だろう

と思っていたら片桐さんが、

「あの、柴田殿?急な質問で申し訳ないのですが」

「何でしょうか?」

「虎之助や佐吉と共に大和国の復興の役目に就いていたのですよね?あ奴らは衝突をしておりませんか?

市兵衛と虎之助と孫六は一番槍を争ったり、佐吉と紀之介と虎之助は内政の仕事量を争ったりしていたので、その度に拙者が間に入って宥めていたので、

どうしても、あ奴らが他所で迷惑をかけておらぬかと心配で心配で」

この言葉を聞いて、片桐さん改め、助作さんが史実の片桐且元だと分かりました。賤ヶ岳の七本槍の一人で最年長だったらしいけど、

クセの強い面々の間に立って調整役に立っていたら、大坂の陣の頃に豊臣家の家宰として秀頼の補佐をしていたら、徳川家と豊臣家の板挟みにあって、

最終的に豊臣家から追放されて、夏の陣で豊臣家が滅んだ時に後追いで切腹した戦国時代の可哀想な人ランキングで上位に入る人なんだけど、

この世界線でも可哀想な立場なのか。少し優しくしてあげよう

「片桐殿。虎之助殿も佐吉殿も殿の御子息方と共に役目に就いておりますので、衝突せずに働いておりますので大丈夫ですぞ」

「それは良かった。あ奴らは阿呆ではないのですが、どうしても我が強いので」

「上手くやっておりますので、ご安心くだされ」

俺達がそんな会話をしていると、銀次郎が

「若様!退治しましたぞ!」

と言いながら、血だらけで死んでいる猪を見せて来たので、急いで持ち帰って料理開始です

六三郎が料理に取り掛かっている間、大広間では秀吉が筋トレをやっていた

「うおお!う、腕が!」

「兄上!あと一回です」

「こ、これで終わった。六三郎殿は、さ、最初は十回でも、と、言って、おったが、慣れぬと十回でもつ、辛いのう」

「兄上。次は腹の動きですぞ」

「そ、そうじゃな」

秀長に促されて秀吉は腹筋を始めた。最初は問題無かったが、

「は、は、腹が、千切れる!」

「兄上。あと二回ですぞ」

「う、う、うおお!あ、あと一回じゃ!ぬおお!お、終わった。あ。あと、二種、じゃ。小一郎、つ、次は、な、何じゃ、った?」

「次は背中の動きですぞ」

秀吉は既に疲労困憊だったが、背筋を始めた。しかし

「せ、背中が!背中が!」

「兄上!あと一回ですぞ」

「そ。そりゃああ!こ、これ、で、この、動き。も終わっ、た。小、小一、郎。次が、最、期じゃ、な?」

「はい。最期は背筋を真っ直ぐにしながら、膝をゆっくり深く曲げておりました」

秀長の説明を聞きながら秀吉は何とか立ち上がり、スクワットを始めると

「こ、腰から、下、が、お、重、い。小一郎!あと、何、回、じゃ」

「次で十回目ですぞ」

「ぬおおお!お、お、終わっ、た。こ、これ、が第、一歩とは。だが、悪く、ない」

上座で大の字で倒れた秀吉に対して秀長は

「兄上、何だか嬉しそうですな」

「これを内蔵助もやっておった!更に言うなら、儂より十五歳も上の親父殿もやっておるそうじゃ!何より、親父殿が六三郎殿を授かったのは、

今の儂と同じ歳ぐらいだったのじゃから、まだまだ儂も希望を捨てぬぞ!」

秀吉が達成感からテンションが上がっていると、

「羽柴様!獣肉の料理が出来ました!」

六三郎が料理を持って来た。それを見た秀吉は

「おお!これが、親父殿も食べておる獣肉の料理か!して、六三郎殿!そのまま食べて良いのか?」

「はい。食べながら聞いていただいて構いませぬ」

「うむ。いただくとしよう。最初は、この大きな肉を!おお、何と柔らかい!脂も旨みも溢れてくる!六三郎殿!これは、退治した猪か?」

「はい。猪の肩付近の肉に擦りおろした生姜を満遍なくつけてから、焼きまして、かけ汁に味噌と擦りおろしたゴマを混ぜた物を使っております」

「身体を鍛えた後の料理がこれ程美味いとは」

「羽柴様。身体を鍛え始めた最初のうち、早い人では3日、遅い人では10日は動くのもやっとな状態が続きますが、

それでも挫けずに続けてくださいませ。拙者も出来るかぎりの事をやりますので」

「うむ。道は長いかもしれぬが、親父殿が五十五歳で子を授かった事を考えれば、儂はまだ四十半ばじゃ。諦めではならぬ!そうであろう六三郎殿?」

「それは勿論ですが、羽柴様。更に気持ちが盛り上がる事をお話してもよろしいでしょうか?」

「何じゃ?それは期待して良いのか?」

「ええ」

「話してくれ!」

「はい。実は、父上は五十五歳で子を授かった4年後に、もう1人、子を授かったのです」

「はああ!!?ま、ま、誠か?六三郎殿。誠に還暦手前で親父殿は子を授かったのか?」

「はい。3年前に弟が産まれました。その時、母上は三十三歳だったのですが、「もう1人産める気がする」と、父上に催促しておりました」

俺の言葉に寧々さんが、食いついて来て

「ろ、六三郎殿?母君が三年前に三十三歳で誠に子を産んだのですか?それは難産ではなかったのですか?」

「いえ。母上も、父上とは違う形で身体を鍛えておりましたし、羽柴様が今食べておられる食事も時々、食べておりましたので、苦しむ声は聞こえなかったです」

そこまで話すと、寧々さんが俺の手を掴みながら

「六三郎殿!私にも、母君の平時の暮らし振りを教えてくださいませ!母君と私は同い年の様ですから、私も殿の子を産める可能性があるなら、あるなら」

泣いて懇願して来ました。これ、俺が2人の妊活を支援する事になるけど、やらないとダメなんだろうな