軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

出張先からの出張(3年ぶり2回目)

天正九年(1581年)三月十五日

近江国 長浜城

「よくぞ!よくぞ来てくれた!六三郎殿!」

皆さんおはようございます。大和国東部の復興をやっていましたら、殿の命令を受けた丹羽様や家臣の皆様に、拉致に近い形で長浜城に連れて来られました

柴田六三郎です。岐阜城で三成達に親父の平時の暮らし振りを教えた時に、勘九郎様から殿経由で秀吉に内容が行く事は分かっていたけど、

まさか俺が秀吉の目の前に連れて来られるなんて、予想の斜め上過ぎて驚いてます

で、そんな俺に対して秀吉は上機嫌でしたけど、一応、挨拶しておこう

「羽柴筑前様にはご機嫌」

「固い挨拶は良い!殿からの文で、六三郎殿が内蔵助の新たな子を授かる事に一役かったと聞いておるが

どの様な事を内蔵助に教えたりやらせたりしたのじゃ?儂も内蔵助と同い年じゃから、まだ我が子を抱く事を諦めたくない!だからこそ、六三郎殿!

四十を超えても子が出来る秘訣を教えてくだされ!この通り!」

秀吉が俺に頭を下げて来た。秀吉に続く様に、

「拙者からもお願いいたす」

秀長さんも頭を下げて、更には

「「「「我々からもお願いいたす。是非とも、殿にお子を」」」

周囲の重臣の皆さんまで頭を下げて来まして、トドメに

「柴田六三郎殿」

秀長さんの向かいに座っている、お袋と同い年くらいの女性が

「私は、羽柴筑前の正室の寧々と申します。私が殿の子を中々産めなかったので、責任を重く感じております。

ですが、殿の子が産まれるならば、私も協力いたします。なので、どうか!殿にお子を!」

まさかの正室の寧々さんで、自らの責任なんて重い言葉を言って来ました。秀長さんの子供の事を黙りながら、秀吉の肉体改造をやるのは、超激重案件ですが

殿から、「大和国東部の復興は、勘九郎と三七にやらせる!虎之助達も働かせるから安心して、筑前に付き合え!」なんて言われているので、

状況次第では、5年くらい居ないとダメかな?と思えて来ました。とりあえず、第一段階として、秀吉の身体と食生活のチェックをしましょう

「皆様。頭をお上げくだされ」

俺がそう言うと、皆が頭を上げたので

「羽柴様。佐々様という実例がありますが、一朝一夕では達成出来ない事を分かっていてくだされ」

「う、うむ。それで、内蔵助はどの様な事をしていたのじゃ?」

「拙者自ら指導した訳ではないのですが、殿経由で拙者の父上の平時の暮らし振りを真似していたのです」

「親父殿は、どの様な暮らし振りをしておるのじゃ!?それを儂もやれば」

「お子が出来る可能性は高くなるでしょう。その為に」

そこから俺は親父の平時の暮らし振りを説明した。最初は真剣に聞いていた秀吉も、

「そ、それは儂に出来るのか?あまりにも」

泣き言言ってんじゃねーぞ!こちとら、お前の行動次第では残りの人生が2年になるんだからな

「羽柴様。だからこそ、じっくりと時間をかけて身体を鍛えるのです!佐々様もおよそ一年半かけたからこそ、嫡男を抱く事が出来たのですから」

「た、確かに」

「それに羽柴様。身体を鍛える理由として、身体の中に流れる血を、川の水として、子種を魚として想定してみてくだされ。水が早く流れる川に魚は多く居ますか?」

「それは水の勢いに流されて下流に行くな」

「そうです。身体を鍛える事は、中の血を早く動かす事に繋がり、子種を早く動かす事に繋がるのです」

「おお!なるほど!では、獣肉を食う理由は何じゃ?」

「それは、身体を鍛える動きをやった後に食う事で、身体を回復させると同時に、更に逞しくする為です。その身体の回復を早める為に、長く眠ってくだされ」

「話の触りの部分を聞いた時は、出来るか不安であったが、細かい部分を聞いたら希望が見えてきたのう!

六三郎殿!その、身体を鍛える動きは、どの様な動きじゃ?」

「拙者の家臣に実践させますので、この場に呼んでも良いでしょうか?」

「うむ。見せてくれ!」

で、銀次郎を呼び出して

「銀次郎!いつもの4種の動きを羽柴様の前で見せるが、今日はいつもの半分で良いから、手本を見せよ」

「ははっ」

いつもの腕立て、腹筋、背筋、スクワットを秀吉の前でやらせると

「これを内蔵助もやっていたから、四十を超えて子を授かったのか」

「はい。羽柴様は最初慣れる為に十回から始めてくださいませ。それと、この動きをやる意味として、身体を鍛えると同時に1日に行なう子作りの為の体力を増やす意味もあるのです」

「体力を増やすとは、どう言う事じゃ!」

「これは、佐々様の新しい嫁の前の嫁ぎ先での話になります、新しい嫁は前の嫁ぎ先では子を産めず、石女扱いされていたのですが、話を聞いたら子作りは月に1回か2回しかしなかったそうでしたので、

その事を殿経由で佐々様に伝えましたら、先程見せた動きをやるなど身体を鍛えて、1日に何度も子作り出来る体力を手にしたのです」

「一日に何度も」

「ただ、羽柴様。これは、拙者の推測になりますが、女子が子を授かりやすい日に何度も子作りをする為に我慢をする必要があります」

「毎日一回か二回では駄目なのか?」

「羽柴様。戦経験豊富な羽柴様なら分かる事をお聞きします、戦において悪手と呼べる策は何でしょうか?」

「それは、個別で攻撃する事じゃ。どれだけの軍勢を率いても一つの部隊ずつでしか攻撃させないのであれば敵も的を絞りやすい。

戦では、何処かで必ず総勢をぶつけないといかぬ!それが、もしや六三郎殿?」

「お気づきになられた様ですな。そうです。毎日一回や二回では個別の攻撃と同じで効果の薄い悪手になるのです!

だからこそ、この日!と決めた日に5回も6回も、むしろそれ以上出来る様になれば、我慢した分だけ強い子種が放出されるでしょう

その為に、最初の一歩として身体を鍛える事から始めてくださいませ」

「うむ!そこまで考えてくれておる六三郎殿の言葉を信じよう!だが、ひとつ良いか?」

「何でしょうか?」

「獣肉も食べる様にするが、長浜城の料理人達は獣肉を扱った事が無いから、どの様に食べたら良いか分からぬ。六三郎殿、何か良い案はあるかのう?」

「ならば、拙者が作りながら教えましょう」

「誠か?ならば、よろしく頼む」

さて、史実では豪勢な料理よりも田舎料理を気に入っていたとされる秀吉だけど、ベタな粉物や肉料理は気に入るかな?