軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

嘲りの不幸

「にしてもこのレベルのボスがその辺歩いてるのか」

ダンジョンボスのように奥で待ち構えてるとか無いんだな。

流石は新大陸、一筋縄では行かない。

「んで、報酬の遺物は――――」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

嵐角雷環

体力 50

魔力 50

麻痺効力 10%

状態異常命中 +40%

嵐雲羊ストーム=ラムからドロップする遺物。

嵐雲羊の角を模した指輪。

空を裂く稲妻は、決して獲物を逃がさない。

【嵐角誘雷】

種類 常時

自身の全ての攻撃に麻痺の状態異常を付与する事が出来る。

麻痺の状態となった者は行動時、麻痺効力分の確率で0.1秒の行動不能に陥る。

また麻痺の状態の相手に攻撃時、攻撃力30%の雷撃が追加で発生する。

積乱雲の浮遊飾

体力 50

魔力 50

素早さ 30

嵐雲羊ストーム=ラムからドロップする遺物。

雲の欠片を封じた首飾り。

その身は風に溶け、雷すら置き去りにする。

【浮遊】

種類 即座

消費魔力 1毎2

また使用中、落下速度を90%低下及び吹き飛ばしを50%軽減させる。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「中々面白いスキルだが……付け替えるとしたら、『喰種魂』と『嵐角雷環』かな」

確かに追加体力も魅力的だが、被弾すると修復に多くの魔力が持っていかれてしまう。

それに状態異常ビルドにするなら『嵐角雷環』が一番合ってるしな。

『積乱雲の浮遊飾』は……【浮遊】は面白いんだが、俺のビルドには合って無いから倉庫行きかな。

「毒、吸収、麻痺――――他の状態異常はポーションで再現するしかないな」

火傷と腐食――――

今思い付いた『ケタケタ汽水域』の水面濁ってたな。

あそこの水使えば腐食のポーションが作れるかもしれんな。

「面倒くさいが、元の大陸戻って汲んで来るか」

一旦、俺は元の大陸に戻る事にした。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

『ケタケタ汽水域』

「よしよし、これだけ集めれば問題無いだろ」

元の大陸――――

いや 旧(・) 大(・) 陸(・) に戻った俺は、深緑色の水面を汲んだ結果、『腐った水入り瓶』をゲット出来た。

後はこの腐った水を『調薬釜』に入れて――――

「……他に何入れれば良いんだ?」

このまま清水と混ぜる訳にはいかない。

そんな事したら浄化して普通の水になりかねないからな。

このまま掬い上げるにも、『割れやすい腐った水入り瓶』になるだけだ。

「うーん、何かと組み合わせるしか無いか」

改めて周囲を見渡してみれば――――

かぼちゃのランタンのように内側から橙色の光を放つ果実が実るものがあった。

そのかぼちゃはケタケタと笑いを浮かべている気がする。

[『愉悦南瓜』を入手しました]

「……入れてみるか」

俺は腐った水が入った『調薬釜』に『愉悦南瓜』を入れる。

『調薬釜』が光り出し、輝きが収まる頃に『割れやすい空瓶』で掬い上げると――――

[『割れやすい不幸ポーション』を入手しました]

◆◆◆◆◆◆◆◆◆

割れやすい不幸ポーション

品質 逸品級

特性 即効性、無作為、脆弱性

効果持続 30秒

プレイヤー赤月により作成された割れやすい不幸ポーション。

当てた対象はランダムに不幸が訪れる。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「ランダムに……不幸だぁ?」

望んだ結果にはならなかったが、これはこれで興味深いものが作れたな。

見た所、ランダムデバフ効果が付くのだろう。

そのデバフ効果は……確かめて見ないと分からないが。

「あいつで確かめてみるか」

カラカラカラカラ

その辺を彷徨っていた嘲りの亡霊に向かって『割れやすい不幸ポーション』を投げ入れた。

カラカラ……カラ……!

俺に気が付いた嘲りの亡霊は攻撃をしようと、必死に 前(・) に進もうとする。

だが実際には徐々に 後(・) へと進んでいた。

「進む方向の反転か? 面白い効果だな」

バキュン!

バキュン!

[嘲りの亡霊を倒しました]

[200HGを入手しました]

マトモに動けなくなった嘲りの亡霊を軽く屠る。

これを見てると色んなモンスターに当ててみたくなるな。

「確認も済んだし、ひとまず素材採集してから戻るか。後、そろそろログアウトしないとな」

検証に満足した俺はログアウトしていった。