作品タイトル不明
新フォーム
『ピクシー村』
探索も一段落付いた所で、報酬確認をするべきだろう。
個人的には一風変わった遺物が欲しい所だな。
これからは対人戦闘も増えていくだろうから、ダンジョン用と対人用のビルドを分けて使うのも良さそうだ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
災極双転銃
攻撃力 50
状態異常命中 +30%
制約 武器枠を2つ使用する
災穿百足マグニ=パルスからドロップする遺物。
それは、天を裂いた災光の残滓。
触れれば弾かれ、求めれば引き裂かれる。
天を焦がした百足の王は、大地すら歪めたという。
【極性災雷】
種類 即座
消費魔力 10
行動を歪ませ操るスキル。
これは切り替え式のスキルであり、使用すると右銃を赤く、左銃を青く帯電する。
その状態で攻撃を当てた物に、右銃の場合電磁(赤)の状態に、左銃の場合電磁(青)の状態を付与する。
電磁(赤)の状態はN極の性質、電磁(青)の状態はS極の性質となり、同じ極の性質であれば斥力が発生し、異なる極の性質であれば引力が発生する。
また、同じ対象に異なる極の性質を持つ電磁を持つ時、雷撃が発生する。
その雷撃は攻撃力50%のダメージを与え、ランダムな電磁の状態異常を一つ解除する。
災雷纏装
体力 100
魔力 50
防御力 50
素早さ 30
災穿百足マグニ=パルスからドロップする遺物。
それは、災害に最も近づいた者の外皮。
赤雷は脈打ち、内に宿る。
心臓のように、あるいは警鐘のように。
【極性増幅】
種類 常時
電磁の状態異常に特化したスキル。
電磁の状態異常を付与する度に自身の魔力を10%回復する。
更に電磁の状態異常を持つ敵に攻撃を当てる度に体力を5%回復する。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「…………強くね?」
下手なダンジョンボスのドロップ品より性能強いんだが。
流石は『ムシムシ密林』のボス――――
遺物も一級品だな。
だが『災極双転銃』を使うなら、現地点で使ってる武器全部倉庫行きになってしまうな。
何せこれは武器枠を2つ使用してしまう。
見た所、二丁拳銃だからだろうか。
蛇者が両手に短剣を持って戦っていたのは、もしやこれが原因な可能性があるな。
それこそ、さっき言っていたダンジョン用を前の構成にして、対人用はこの遺物を付けるのはアリかもしれない。
それと、この構成だと遠距離攻撃しかしないから【大震撃】は使えないだろう。
もし武器も変えるなら、『粉砕機兵の圧壊輪』も一緒にだな。
「となると、装飾品の枠が1つ空くか……金も余ってるから、市場から適当な遺物買うか」
一通り市場を見てみると、大抵がぱっとしない性能の遺物ばかりだったが、その中でもマシな遺物を買ってみた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
元気の御守り
体力 30
魔力 30
自動体力回復 1秒毎1
自動魔力回復 1秒毎1
???のダンジョンにて入手可能な遺物。
これを持つだけで元気になる……気がする。
【やる気】
種類 常時
魔力の消費を抑えるスキル
自身の持つ遺物の使用する消費魔力を10%減らす。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「……ひとまずは数合わせか」
ひとまず俺は装備を一新した。
プレイヤーネームに合う赤を基調としたフードの防具に、この二丁拳銃が良く映える。
前のビルドより見た目が派手になってしまったが、これはこれとして格好良いな。
「それと……ここのハンター協会にも挨拶しておくか」
俺はマグニ=パルスとの戦闘を経てランクが20まで上がったはずだ。
きっと前と同じように階級報酬が貰える事だろう。
「こんにちは、階級報酬の確認に来ました」
「分かりました。少々お待ち下さい」
『ピクシー村』の集会所は『サンド街』とは異なり木材を多く使用した自然豊かな内装となっている。
あそこも西部劇風で良かったが、ここは民族風の建物のようで、これはこれで風味が出てる。
「確認が完了致しました。赤月様はランク20になられました。まずは達成報酬として5000HG、『中級体力回復ポーション5個』、『中級魔力回復ポーション5個』を支給します」
ランク10の時より格段に報酬が増えてて嬉しいな。
あの時は500HGしか貰えなかったからな……どっちみち使い切れない程金持ってるんだけど。
「次に受けられる依頼の質が上昇します」
個人的に探索やダンジョンを中心にやり過ぎて、全くクエスト系をやって無いんだよな……時間ある時にまとめてやってみたって良いかもしれない。
「最後に『金庫』の機能が解放されます」
「『金庫』? アイテム欄とは何か違いがあるのか?」
「はい。『金庫』には一定額の所持金と遺物を保管可能です」
所持金と遺物の保管……だと?!
[『金庫』機能が追加されました]
『金庫』はアイテム欄や市場と同じUI操作をする事で画面を開く事が出来る。
その画面では確かに所持金を移動出来るが、流石に1万HGまでしか入れられない。
遺物もアイテム欄と同じく、保管可能な数に限度が設定されているようだった。
「階級が上がれば、保管可能な金額や遺物が増えますよ」
「……あ〜ね」
流石にそんな旨い話ある訳無いか。
少しだけガッカリしながら、今持っている1万を送金し、使わない遺物も全て保管した。
きっと戦闘中や特定の場所では出し入れが出来ないなどの制約があるはずだが、だとしても有用な事には変わりない。
「階級報酬は以上です」
階級報酬の受け取りを済ませた俺だが、既に今日のノルマを達成してしまった。
要するに暇だ。
これを機にクエスト消化でも――――――
「頼もー! 赤月は居るか!」
「そこのお前……一旦表出ようか(人の邪魔になるので外で話し合おうの意)」
「……上等だ。やってやるよ!(やっと出会えた目当ての人物に売られた喧嘩を買うの意)」
前言撤回、今暇は無くなった。