軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第1297話 13番目を探せ⑩悠の役割

今後、話タイトルが入り乱れ混乱させると思いますが、時間軸にて物語は進行しておりますm(_ _)m

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アダムのことも気になるけど、わかっていることは少ないので、調べている間、精霊探しを再開することにした。

ただ第一大陸へ行く前に、悠の情報がもっと欲しい。それで精霊に呼びかけることにした。前回と同じメンバーでサブハウスの居間にて、思い思いの場所にみんな腰掛ける。

「精霊を見られるのね!」

エリンはウキウキしてる。

みんな水玉の中にいた水の精霊は見たことがあるけど、ほぼ眠っていた状態だったからか、起きている精霊に会えるのが嬉しいみたい。

わたしもそうだったもんね……水に引き込まれるまでは。

「でもどうやって精霊さんに呼びかけるの?」

ノエルが可愛く首をかしげる。

「そりゃ、普通に呼びかけるのよ。

精霊さん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど!」

わたしが何もないところに向かって大声を出したからか、兄さまはギョッとしてる。

光がぽんぽんと生まれた。

小人の男の子が光の中でくるくる踊ってる。

本体ではない一部が現れると思ってた。この小さいかたたちも精霊さまの一部なわけだけど、なんとなく〝さん〟づけになっちゃう。本体は〝さま〟なんだけど。

「聞きたいことがいくつもあるの。会話がしたいのだけど」

小人たちはこっちを見ながらくるくる回ったり、隣の精霊とハイタッチしたり気ままにしている。

「聞いてる?」

思わず尋ねると、こっちを見て、驚いたように頷き、消えた。

「姉さま、今のが精霊なの? 光ってたけど」

「精霊の一部らしいよ」

「光ってるから光の精霊かな?」

「多分そう」

エリンとノエルは精霊を見たと嬉しそうにしているけれど、小人姿は見えてないようだ。光ってるとしか言わない。兄さまもそうみたい。

と。いきなり落ちた。

急に地面という隔たりが消えて落ちていくわけよ。

「な、何これー!」

とエリンは叫んでいるけど、どこか楽しそう。

もふさまももふもふ軍団も〝落下〟を楽しんでいる。

精霊にあったら、〝招待〟の仕方を考えてもらわないとね。

毎回、水浸しやら落ちるやら、こんなアトラクションいらないから!

わたしは余裕も何もかもなく、ただされるがままだ。

下についた。

ふわふわの地面。みんなシュタって感じで着地したけど。わたしは落ちているときいつの間にか横になっていたので、ふんわり地面に仰向けのまま落ちた。

ふわふわだから背中も頭も無事だけど。

起き上がる。ふわふわの地面が硬くなった。ってことは怪我をしないよう考えてくれたみたいだ、一応……。

『どうした、悠のことが何かわかったか?』

光のレイヨンだね、多分。

前のめりって感じ。人と通じるところがあって、そのほうが話しやすいは話しやすい。けれど、できるだけ有利に情報を引き出したいところだ。

話し相手として互角になりたい。それなら立場を明確に。

「ごきげんよう。レイヨンさま」

わたしはカーテシーをする。

兄さまもエリンとノエルも声しか聞こえない精霊さまに挨拶をする。

と、少しの間があった。

『我はいかにも光のレイヨン。其方の呼びかけに応えし者』

これが精霊さまの挨拶の言葉なのかな。

「精霊さまの願いを受け、悠さまを探すことにしました。そのことでお尋ねしたいことがあり、呼びかけさせていただきました」

あなたたちに頼まれたのよということをアピールしておく。

『……申してみよ』

「わたしたちは悠さまのことをほとんど知りません。探すのにももっと糸口が欲しいのです」

『そうしたいのは山々だが、我らも降りてきてすぐに別れたため、悠のことはほとんど知らぬのだ』

うーむ。

「知っていることを話すのは全てが終わった後にしたいとおっしゃいましたよね?

全てを教えて欲しいとは思いません。でも瘴気を纏っているという情報だけでは、特定が難しいのです」

もっと手掛かりちょうだい。

『何が知りたいのだ? 弟のことではあるが、ほとんど知らぬ』

エリンがどうするの?という感じでわたしを見た。

わたしは大丈夫よ、と目で合図。

「精霊さまには特化した役割がありましたよね? 悠さまの役割はどういったことでしょうか?」

少しの間があった。それから声が響く。

『初めに光があり己という存在を知る。闇にて安らぎを覚え、火と共に好奇心を満たし、 負(ふ) を水にて流すことで調和をとる。風にて止まらない自由を知り、地の動かざる覚悟を見る。時を思うとき記憶のなんたるかを学び、空の偉大さに身を委ねる。己から他に興味は移り、鉱にて創造を始める。氷に閉ざす心を知り、それら全てが知と理解する。果てしない星に希望を抱け。12を巡り命は進化する。全てを見通すのは悠。挑戦し命はまた巡る。

これが大地に降りるときに、創造神より贈られた言霊』

わたしの喉がごくんと鳴った。なんかすごいのを聞いた気がする。

兄さまもエリンもノエルも驚いた顔。

もふさまともふもふ軍団はいつも通り。身繕いをしたり、座り込んで、自由だ。

『命あるものは我ら12の力を巡り成長する。さらに高みにあるものが悠だ』

挑戦。見通す。

わたしの中でそのワードが光った。多分それが悠のキーワード。

なんだ話せることあるじゃんと思ってから気づく。そうか、前は聞き方が悪かったんだ。

わたしたちを呼び出したとき歓待したように、人族に寄り添う気持ちはある。けれど、精霊と人で思いや考えは大きく違うだろう。だから歓待してくれても呼び出し 時(じ) 、水にドボンとか、落ち続けるとかなるわけだし。

精霊はなんと言ったっけ?

推測していることがあるけど、当人から聞いたわけじゃないから言えない、って感じだったと思う。

正確じゃないと言わないってことなのかな?

悠じゃなければわからないこととは……瘴気を纏っているとは言っていた。そっか。それ以外はどうなっているのかはわからないんだ。

瘴気を纏い、そして地上のどこかにいる。地上に降りてから悠のことで知っているのはそれだけ。だったら他の事実は聞けるのでは?

「精霊さまたちは女神さまの祝福を受け、地上に降りた。そのときのことをお話いただくことはできますか?」

『うむ』

できるんかい!?

やだ、本当に聞き方が悪かっただけだ。