軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第55話 不調

帰宅後問い詰めた結果…。

「同い年とは付き合う気無いって言ってたから…」

「それにしてもシスコンは誤解を生むだろうが…」

「実質私のお願いで同じ学校に入ってるんだからシスコンでしょ?」

「ちがーう!!!」

いや、一人にするのが心配だから一緒の学校にいった以上シスコンなのか…。

いや母に頼まれたからでシスコンな訳ではない…はず。

「まぁ良いじゃない、2個上って言っても興味ないんでしょ?」

「2個上だったのか…へぇ…」

「興味ありげな顔しないでしょ厭らしい」

「違うから」

まぁ確かに中身の年齢を考えるとまずいのか…いやまぁ肉体年齢を考えれば正常な訳だし。

そんなこんなで家に着いた。

母は本日夜勤なので今日は家に帰っても問題ない。

という訳でああだこうだ言いながら自宅に帰る。

家に帰るとエルナとメイは、医療系のドラマを見ていた。

先週までは教育番組を見ていたというのに偉い違いだ。

「こっちの世界の医療って凄いのね」

「向こうの世界の魔法じゃ治癒は出来ないかも」

それがエルナ達のこっちの世界と向こうの世界の病気が違うことを教えてくれた。

向こうで言う病気の治癒とは体力の回復魔法で治せる物に限られる。

つまり、風邪などの自己治癒力で完治できるものに限られる。

自己治癒出来ない病気などは治癒出来ない。

「なるほど…つまり若返り薬で病気が治るかどうかはわからないと…」

「ええ、病気によるけどこの手の病気は治せないわね」

とテレビを指さされる。

さすがにこのレベルは…。

映っていたのは心臓病で手術するドラマだった。

とりあえず一か八かになってしまうが連絡を入れておくか…。

「こうやって勉強するとあの薬はその手の病気も治すものだったのかしらね」

「効果が限られすぎて気付けなかった」

「なにそれ詳しく」

色々と聞き出した所、治癒魔法と呼ばれる体力を回復させる魔法で完治しない病気にのみ効く薬があったそうだ。

「それはどこで手に入るんだ?」

「魔法薬は専門外なのよ、メイは知ってるんじゃない?」

「若返り薬の調合でお世話になった師匠が作ってたけど、少し前に亡くなってるわ」

「少し前って?」

「20年前位かなぁ?風の頼りで聞いただけだから確かじゃないけど」

さすが長命種少し前が平気で10年を超えてくるとは…。

「じゃあさすがに残ってないか…」

「師匠の家は、今はいけないから」

と気まずそうな表情を浮かべていた。

アヤネのいる前ではその話題は出来ないので仕方ない。

しかし、段々こちらの世界に順応してきたせいかあまり驚かなくなっていることが少し悲しい。

それよりも飲み込みが早すぎる。

「新しい知識学ぶの最高」

「知識欲が満たされる!」

と二人は大はしゃぎである。

さすが三賢者様…。

「そういえば今日は買い物に行ってきたわ」

「美人姉妹って言われちゃった」

姉妹と呼ぶにはメイが幼すぎる気がするが…。

「私はお若いお母さんですねって言われちゃった」

って祖母が喜んでいた。

ちなみに祖母は新しいキッチンに悪戦苦闘していた。

「特に問題はなかった?」

「ええ、変な人が話しかけてきたけど無視してたらどっか言っちゃったわ」

勧誘かなんかかな?

しつこくなかったならその類かもしれない。

「ああ、モデルのスカウトだったみたいよ」

と祖母が話す。

「モデル?」

「ええ、さすがに目立っちゃうから断っといたわ」

さすがに目を引くか…。

髪色は黒染めしてあるのだが…やはり目鼻立ちがしっかりしているので目立つようだ。

「私も誘われちゃった」

「ははは…」

やっぱり引っ越すまでは外出禁止にしていてよかった。

外に出てたら確実に近所で話題になっていた。

「そういえば魔法陣に必要な魔石とかは大丈夫?」

「小さい魔石はまだあるけど…向こうに戻ったら大きい魔石を狩った方が良さそうね」

世界を渡る転移は、どれだけ効率化してもそれなりに魔力を消費する。

帰れなくなる危険があるので在庫はしっかりと持っておきたい。

「帰れなくても良いんじゃないの?」

とアヤネが言う。

「金稼ぎには向こうの品のが楽だし、せっかくの金づるを逃す必要はないからな」

「ふーん」

実際には別にこのままこっちで暮らしてもいいかもしれないが…あっちにやり残していることがある以上、戻らないわけにはいかない。

「とりあえず今週末に戻るか」

「そうね」

という予定を立てて今週の土曜日に戻ることになった。

あちらか物品を送るには俺が行く必要がある。

2週間放置していたので家の様子も気になる。

整備している間に狩りをしていてもらえれば良い。

「そういえば魔物って絶滅しないのか?」

結構な勢いで大型の魔物を狩っている気がするのだが…。

「あそこの森なら大丈夫だと思うわよ、狩ったと言っても全体からすれば大した数じゃないもの」

「そんな危険なところに住んでたのか…」

「あの森の広さからしたらあの広さなんて大したものじゃないわ…」

「一度空から見てみるか…」

と思いドローンを調べてみる。

こっちと違ってあっちはどんなドローンを飛ばしても法律には引っかからないがGPS制御するタイプだと使えないので慎重に選ばねば…。

そんなこんなで金曜日…。

帰宅後にエルナとメイが不調を訴えてきた。