軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

エルザの剣②

次々に襲い掛かる魔物を【不屈の大剣】で切り捨てて行く。

敵の攻撃が苛烈になればなる程、私の神器の斬れ味は増し、体は軽く、力は強くなって行く。

「【扇空斬】」

スキルも惜しみ無く使う。

扇状に放たれた魔力の斬撃がホブゴブリンの群れを纏めて斬り捨てる。

背後に回ったオークがその身の丈に見合った巨大な戦鎚を振り下ろすのを片手で受け止め、逆袈裟に斬りあげ、返す刀で槍を突き出したコボルトの首を刎ねる。

「ふふ、此処までの強化は初めてだな」

それなりの重量が有る筈の【不屈の大剣】 がまるで羽根の様に軽い。

「【縮地:連斬】」

時間が凝縮された世界で私を囲んでいる魔物を斬り裂きながら蠍に迫る。

「っ⁉︎」

驚いた表情の蠍に向かって振り下ろされた【不屈の大剣】だが、間に飛び込んで来た竜種によって蠍には届かない。

しかし、刃を受けた竜種の鱗は熱したナイフでバターを切るかの如く、易々と斬り裂かれ、一太刀でその体を両断される。

ふむ、先に周りの魔物から倒すべきか。

竜種の半身を蠍の方に蹴り飛ばし、もう一体の竜種に斬りかかる。

「ぐっ⁉︎」

殺気を感じ、反射的に【不屈の大剣】を掲げる。

その刃に突き立ったのはマンティコアの尾。

切り返して切断しようとするが、空を切る。

「グルォォオオ!!!!」

飛び掛かって来るマンティコア。

鋭い爪で目の前のオーガごと私を引き裂こうとする。

剣で受けるが、その衝撃は凄まじく、軽々と弾き飛ばされてしまう。

「ぐっ……やはり、マンティコアは一筋縄では行かないな」

ここは奥の手を使うしかないか。

痛む体に鞭を打ち、【不屈の大剣】を構えた。