軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

154話 24Fゴブリンはおいしくない

24Fに上がった。

昨日はすぐ先の十字路でゴブリンとエンカウントしてゴルダが倒した。その後、俺たちは街に戻った。

なので24Fのマップはない。マップはほとんどグレーだ。

「さてここからはまだ地図がない。手探りで進む事になる。前回、ゴブリンを確認したが他にもいるかもしれん。フォーメーションは、前衛がラルフ、俺、その後ろにフィル、中に地図作成のカオ、ヤマカー、キック、ナオリン、最後尾をリザイアに頼む」

ん?ゴルダがナオリンを“ナオリン”呼びすると言うことは、冒険者登録は“新田”ではなく“ナオリン”でしたのか?

キックも、”菊田“ではなく”キック“で登録したのか。まぁ俺も”カオ“で登録したがな。ゲーマーだな。俺たち。

「描きながら進むわけじゃないから私らも武器持っていいの?」

ナオリン、殺る気満々か。

「もちろんだ。中衛はどういう体勢でいく?」

ゴルダが俺の顔を見る。

「山さんもキックもナオリンも武器装備が前衛なんだよな?」

「僕と菊田くんが前、次にカオくん、後ろが新田さんでいいかな」

「それでいいと思う」

「わかったー」

「はい」

「ナオリンは後ろ警戒でおね」

「かしこまり!」

うわ、何、そのポーズ。カッコイイな。ナオリンがやってたゲームキャラのポーズか?

そんなフォーメーションでゆっくりと24Fを進んでいく。所々の天井にライトを設置していく。

出てくるのはゴブリンばかりだ。多くても5匹程度。ラルフとゴルダがほとんど倒している。

マップも半分くらい埋まってきた。このフロアも結構広くて複雑だ。

見た目はスリムな建物でも中は広々とした異次元。ダンジョン、マジ、謎領域だな。

「あ、その先はさっき通った道にでます!」

「わかった 左に向かう」

すでに通った道へ進もうとするのを山さんらが声を掛けて修正しながら、なるべく通っていない道を進みマップを埋めていく。

「ゴブリンしか出んな」

「後ろ、ヒマなんだけど」

後方からはリザイアのボヤキが聞こえた。さすがAランクパーティだ。ゴブリン数匹程度は問題なく倒していく。

ゴブリンを倒して通った道も、マップを見るとすでにリポップしているようだ。

「ゴブリンしかいないけど……リポップ速いですね」

「だなぁ。マップそこらじゅう赤いのいるもんな」

「でもこれ、マップ全域の敵が見えるわけではなさそうですね。マップでも僕らを中心とした範囲のみに赤い点があります」

「うん、映ってなくても敵はリポップしてそう」

ナオリンも気がついたようだ。

「これだけ倒してもドロップが何も出ないってどうなんだ」

「ダンジョンは倒した魔物を吸収する代わりに何かを落とすものだろう?」

「ふむ。どこのダンジョンも落とすのはランダムと聞くが、ここまで何も落とさないとは……」

「下の階はスライムだけだし、ゴブリンは何も落とさないし、ダンジョンじゃないんじゃないか? ここ……」

危険を賭して死霊の森を突っ切って入ったダンジョンがドロップ無しとは確かに酷いと思う。俺の労力(道作り)を返せ。

「地上でゴブリンを討伐しても何も取れないんですよね?」

「討伐の証で耳を切り落としたあとは燃やすだけだからな」

「まぁ、ダンジョンは死体を吸い取ってくれるから、燃やす手間が省けるくらいか?」

「ダンジョンのゴブリンの耳はいらんぞ。討伐対象ではないからな」

「強いて言えば、初級冒険者の訓練になる、くらいか」

「そうだな。1匹から5匹とランダムに湧くからな」

「ああ! そこ」

「出た! マーク! 上に行く階段!」

「本当だ。ヘンテコマークある」

「ようやくかぁ」

「ヒマすぎて疲れたぁ」

「ここで地図作成してくれ」

俺以外の3人、山さん、キック、ナオリンが地図作成を始めた。俺はリタイアした。人間には向き不向きがあると思う。うん。