軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

番外編 -リムルの優雅な脱走劇- 15

四日目はそうして過ぎ去り、五日目の朝。

全員整列した生徒達を前に、俺はグルグル眼鏡をクィッと上げて見せながら、立つ。

昨日は昼飯をとった後、生徒達は風呂に入り疲れを癒す事に専念させた。

魔物から得た肉類には余裕があったし、ユリウスが『空間収納』から野菜類まで提供してくれたので、二〜三日なら全員分の食事を十分に賄う事が可能だと判明したのである。

なので、無理に探索を行わせず、休養させる事にしたのだ。

その間、俺は教師達と打ち合わせを行い、"新系統の魔法を研究している新任教師"という肩書きを用意したのである。

「紹介が遅れたが、ワシの知己で魔法研究の第一人者でもある、サトル君じゃ。実はかねてより教壇に立って欲しいとお願いしておったのじゃが、断られておってのう。しかし、何が幸いするかわからぬもので、今回は皆の強くなりたいという願いに、協力を申し出てくれたのじゃよ! ではサトル君、一言お願いしますぞ」

ウィリアム老師が前に出て、俺を皆に紹介する。

俺はそれに鷹揚に頷き返した。

俺がウィリアム老師の知り合いで、尚且つ魔法研究の第一人者であると聞かされて、生徒達が皆一様に驚きの表情を浮かべた。

それはそうだろう。

自分達よりも年下にしか見えない俺が、実は教壇に立つ資格を持っているのだと聞かされたのだから。

中でもジョージやモンドなど、同じ班員だった者達の驚きっぷりが面白かった。

マーシャなんかは、魔法カードが俺の発案によるものだと気付いたのか、どことなく納得したような様子を見せていたけど。

俺とウィリアム老師との会話に、なんらかの疑惑でも抱いていたのかもしれない。

マーシャは魔法が得意なだけあって、かなりの直観力がある。下手な言動をすれば、俺の正体そのものもバレてしまう恐れがあるので、気をつけた方がよさそうだ。

まあ、後三日程度の付き合いだし、バレたらバレた時の事だけどな。

そんな風に生徒達の様子を観察しながら、言う。

「サトルです。本当は無関係のまま助けを待とうかと思っていたが、皆のやる気を見て考えを変えた。君達の気持ちに応えて、短期間で可能な実戦能力の底上げを指導しようと思う。さてと、昨日はきちんと休めたか? 今日からは俺と研究系の生徒達で料理を担当するので、戦闘系と魔法系の生徒達は全力で、自分の力を磨く事に専念して欲しい。君達の昨日の言葉が嘘ではないと、この俺に証明してくれ! では、早速始めようか――」

そこでもう一度グルグル眼鏡をクィッと上げて、俺は生徒達を見回した。

「サト、いや、先生。俺達は一体何を――?」

ジョージの問いかけに、ニヤリと笑う。

「とりあえず、走ってこい」

固唾を呑んで俺を見る生徒達に、俺は笑顔でそう言ったのだった。

◇◇◇

先ずは走りこみ。

基本である。

まあ、魔法系の生徒のノルマは少なめにしておいたので、時間を掛けずに戻ってくるだろう。

その間に、今後の方針を打ち合わせをする。

その前に、残った生徒達に料理方法の指導もしないといけない。

色々と忙しいのだ。

研究畑の生徒達を集め、調理の仕方を説明した。

ユリウスにべったりの少女、マリアとキャロル。

その執事であるニールとキャストに護衛騎士のクラッドが、ユリウス達の食事を準備していたのだそうだ。

騎士であるクラッドはともかく、ニールとキャストの料理の腕は確かなものだった。

クラッドのヤツも料理を手伝っていたらしいので、香料を混ぜるのも簡単だっただろう。

問題は、その香料の効果を知っていたのかどうか、なんだよな。

イリナという研究員が黒幕で、今回の指示を出していたのは確かだ。

ただ、マグナスは知っていたのだろうか?

邪魔者を排除するつもりはあったのだろうけど、ひょっとすると皆を殺すつもりはなかったのかも知れないな。

だが、結果として。

俺がモスに守らせていなかったら、マグナス達にとっての邪魔者である教師達や、ユリウス達が死んでいたのも確かな事実なのだ。

俺の主観では有罪だが、殺意の有無を証明するのは難しい。

なので、そんな面倒な事はしない。

奴等の計画どころか組織そのものを、完膚なきまでに叩き潰せば済む話なのである。

と、それはもういい。

暫く様子を窺ったが、丁寧でいい仕事をしている。

生徒達に上手く手伝わせて、手際よく俺の指示通りに料理を作っているようだ。

これならば問題ない。

今夜も素晴らしい食事を楽しめそうだ。

俺はそれを楽しみに思いつつ、その場を後にした。

やって来たのは、魔法系の教師陣の集うテントである。

戦闘系の教師は走り込みに付き合っているので、今はいない。

いてもどうせ理解出来ないし、邪魔なだけである。

テントの中では、ウィリアム老師が魔法カードを手に取り、他の先生方に説明を行っていた。

「これはリムル様。丁度説明が終ったところですじゃ」

「おう、ご苦労さん。ところで、間違っても生徒達の前で、俺をその名で呼ぶなよ?」

「ハハハ、勿論ですじゃ」

ちょっと引き攣った笑みになるウィリアム老師。

マジで気を付けてもらわないと、ウッカリでは済まないからな。

注意しておかないと、いつかやらかしそうで怖かったのだ。

ここでキッチリと釘を刺してから、今後の方針の打ち合わせである。

「君達には、魔法系の生徒達を受け持ってもらう。このカードを使って、実習訓練を担当して欲しい」

俺がそう言うと、NNUのもう一人の研究教員が挙手して俺の目を見てくる。

確かハインリヒという名で、最初にこの島の状況を見抜いた教師である。

俺は頷き、発言を許可した。

「先ずは謝罪をさせて下さい。我が校の同僚が、今回の件に絡んでいた事を――」

「わかった。その謝罪は受け取ったから、もう気にする必要はない。今後の事を考えるように」

俺はハインリヒの謝罪を受け入れ、そう答えたのだが……。

「――しかし、あのような事をする教師の同僚を、簡単に信じる事など出来ないのでは? 私としては、何を命じられてもそれに応える所存なのですが……」

と、ハインリヒが食い下がってきた。

俺がいない間に、他の教師から何か言われたのかもしれない。

「まあ、気にする事はない。行動で示してくれれば、それでいいさ。ただし、俺の期待に応えられないのは仕方無いにしても、裏切るのだけはやめておいた方がいいぞ」

念の為に、忠告しておく事を忘れない。

「ここにいる者一同、リムル――ではなく、サトル様を――」

「サトル先生、にしとこうか」

「はは!」

ウィリアム老師、どうもウッカリと口を滑らせそうで怖い。

コツコツと注意して、俺もそれとなくフォローするしかなさそうだ。

「サトル先生を裏切る事など、ありえませんぞ!」

と力説するウィリアム老師に頷きながら、内心でそんな事を考えた。

ハインリヒも納得したようだし、話を進める事にしたのである。

◇◇◇

俺にとってはお馴染みの、『思考加速』と『思念伝達』による 超高速思考での仮想会議だ。

教師陣に魔法カードを配り、その内容をより詳しく理解してもらうのが狙いである。

当然仮想なので、現実には魔法は発動しない。

だが、シエル先生の超・神速演算能力を以ってすれば、この仮想空間においても現実と違わぬ程の再現度で魔法を使用した気分に浸れるのだ。

そしてそれは、肉体へと還元される。

一度理解して、魔法を行使出来るようになったならば、現実世界でも仮想空間で得た経験が無駄にならないのであった。

肉体系はそういう訳にはいかないが、精神系である魔法行使には最適な練習場なのである。

ただし、普通の人間では脳が情報処理速度に耐えられないので、ある程度のレベルに達した者しか適用出来ないだろう。

この教師達にしても、精々三百倍程度にしか加速させてはいないのだ。それも、もってもせいぜい現実時間で一時間という所だろう。それ以上続ければ、脳が致命的な損傷を受ける事になる。

だがまあ、この状態で一時間も練習すれば、実質三百時間=十二日半に相当する成果が得られる事になる。

ある程度優秀な者なので、それだけあれば十分だろう。

こんな荒業が可能な者は俺やギィしかいないので、教師達は人間として初めての、非常に貴重な体験を味わう事になったのだった。

残り時間僅かとなった時点で、全員が一通り、 真言変換魔法(アナグラムマジック) を使いこなせるようになった。

と言っても、この魔法の仕組みは簡単である。

組み合わせが正しくても、要求魔力が足りなかったら発動しないのだ。

「これはしかし……」

「なんと言えばいいのか――」

「今までの魔法常識が書き換えられた、という感じでしょうか」

「自分の魔法研究もはかどるというものだけど、なんだかズルしてる気分になりますね」

ウィリアム老師、ハインリヒ、ピューリ、そして小太りのブラムの感想である。

ピューリは保健医なのだが、回復魔法に興味があるそうで自主参加していたのだ。

「しかし、ワシらで十日以上かかったのに、生徒達に教えるなぞ――」

と、ウィリアム老師がもっともな事を言い出した。

そりゃそうだ。

幾ら詰め込みで教育しても、一つの新しい魔法体系を、たった数日で理解するなど不可能である。

それこそ、大天才でも無理だろう。

「安心しろ。こんな事もあろうかと、簡易版の魔法カードも用意しておいた」

というのは嘘だ。

今作っただけである。

これを各生徒の才能にあわせて加工し、その場で手渡すのだ。そうすれば、その生徒が得意とする魔法が一つか二つ、詠唱なしで簡単に使用出来るようになるだろう。

だが、そんな事を説明するのも面倒なので、適当な言葉で納得させる事にしたのだった。

「なるほど、生徒の得意とするカードを渡せばよいのですな?」

「そうだ。そうして自信をつけさせておけば、正式版の魔法カードを扱えるようになるだろうさ」

「なるほどなるほど」

納得してくれたようで何よりだと思ったのだが。

「ちょっとお待ち下さい。正式版、と仰いましたが……ひょっとして、この魔法カードを世に公表するおつもりですか!?」

ブラムが目を剥いて俺を見て、信じられないと言わんばかりに詰め寄ってきた。

「そうだけど?」

と答えると、絶句したように口ごもるブラム。

だが少しの逡巡の後、意を決したのか、おそるおそるという感じで問い返してきた。

「今までの魔法教育を全て見直す事になりますよね。それだけではなく――」

「魔法の概念そのものも、大きく変質する事になるじゃろうて。魔導王朝サリオンの学士共も黙ってはおらんじゃろうな」

「魔法工学も、既存の魔法に頼る仕組みは全て、大幅に効率改善になりますね。効率というレベルではなく――これって、文明が革命を起こしたような騒ぎになりそうですが……」

流石に一流の教師達。

この後に起きるであろう混乱を、素早く見抜けたようだ。

当然、そんな事は俺だって考えている。

「まあ慌てるな。これは発表するけど、何も今直ぐという訳ではないよ。これは原典に当るから、これを改良して一般人にも使いこなせるように、多数の新魔法を作成してもらうつもりだ。つまりだ――」

そう言って前置きしてから、俺はこの新魔法体系についての構想を説明する。

俺がマーシャに渡したカードは、そのまま全てに対応出来る万能カードである。

だが、これだけでは 想像力(イメージ) の弱い者には使いこなせない。俺がマーシャに渡したような、具体的な手順を記したモノが必要となるだろう。

だが、そんな手順を全て覚えるのも大変だろうし、全てをこのカードで賄ってしまっては、なんの旨みもなくなってしまう。

旨み、つまりは利益だ。

この魔法カードには、具体的に一種類ずつ効果を刻む。

使用魔素量はそれぞれの魔法ごとに一定なので、一般人でも気力が足りてさえいれば使用可能になるのだ。

――正確に説明すると、人間は魔物と違って魔素をエネルギーに変換出来ない。

中には魔力を持つ者もいる。それ以外にも、聖霊力などの魔力に代わる力を持つ者もいるが、そんな者は希なのだ。

かと言って、全く魔素を操れないのかというと、そうではないのだ。

人が魔法を使える事からわかるように、魔素を操る事は可能なのである。

それが呪文の詠唱だ。

他にも、精霊との契約による魔法行使、もあるけどね。

精神力=気力を消費して、世界の真理にアクセス、或いは精霊を行使するのである。

暴論を言ってしまえば、気力=魔力という事になるだろう。

この魔法カードは、人が使用する事を前提で作成している。

つまり、最適効率で気力を魔力に還元して、人が簡単に魔法を行使出来るようにしたものなのだった。

という事は、だ。

誰にでも使える魔法のカード。

こりゃあ、爆売れですわ。

例えば、 火炎球(ファイアボール) などの攻撃魔法も大丈夫。身を守るのに重宝する。

重力制御などの便利魔法があれば、重量物の運搬にはかかせないものになるだろう。

飛行魔法などは、制御に訓練が必要になるだろうけどね。

こうした魔法を、一つのカードに一つ刻むのだ。

そうした魔法は、言語の組み合わせにより効果を決定する事が可能。

その組み合わせを研究させて、一般人にも利用出来るように広めるのが目的となる。

こうした研究には、サリオンの学士達にも参加してもらう予定であった。自由な発想で、様々な魔法を創出してもらいたいと考えているからだ。

様々な魔法を、カードに刻む。

術者は自分の必要と思うカードを揃える必要があるので、莫大な利益が見込めるというものだった。

そして高位術者にのみ、制限付きの簡易版である汎用カードを販売する。

これは、ある程度自分の想像力だけで、様々な効果を発揮出来るようにしておくつもりだったのだ。

「――という感じだな。今直ぐという訳ではなく、十年後くらいに十分に準備をした上で、学会にて発表というのが妥当なんじゃないかな?」

そう説明を締めくくった。

これが発表されたならば、〈元素魔法〉や〈精霊魔法〉に続く、実戦的な魔法体系の誕生となる。

その応用性の高さから、〈刻印魔法〉との組み合わせで様々な用途にも利用出来そうだ。

魔法科学の発展に一役買うのは間違いないだろう。

「夢が、広がりますなあ――」

ウィリアム老師が感嘆の溜息を吐いた。

「だろ? これはコッソリと進める予定だったけど、君達を信じて打ち明けたんだ。それに、この魔法を使いこなせそうな素晴らしい才能の持ち主を見つけたからな」

俺の言葉に、教師達は顔を見合わせた。

そして、皆を代表してウィリアム老師が言う。

「マーシャ、ですかな?」

「その通りだ」

頷く俺。

ぶっちゃけ、この魔法の発表には時間をかけるつもりだったし、誰に任せるのかも決まってはいなかった。

そんな中で、マーシャの才能は頭一つ飛び抜けたものだったのだ。

魔物や魔人ではなく、人間の為の魔法。

それを研究し発展させていくのは、言うまでもなく人間の仕事である。

俺は原典とヒントを与え、後は全て任せるつもりでいた。

その研究には、学園は最高の場所である。

だがその為には、"人類解放同盟"などの存在を許す訳にはいかないのだ。

もっと仲良く、皆で協力して研究して欲しいのだから。

「 彼女(マーシャ) を教え導き、皆で協力して研究を進めてくれ。まあその前に、魔法系の生徒達に、一人一つの魔法を覚えさせる事からだな」

「心得ました!」

「ご期待に応えてみせましょう!」

「多少の無茶をしても大丈夫なように、治療関係はお任せを」

「マーシャに負けないよう、我々も努力しないといけませんね」

教師達は、俺の意図を正しく理解してくれたようだ。

これでコチラは任せても大丈夫だろう。

「俺の期待に応えてこの魔法の創始者の一人として名を連ねられるように、今後の活躍に期待する!」

俺の言葉に、教師一同は力強く頷いたのである。

ちなみに――

「ところで、もしもこの情報を洩らしたら……」

そんな事を、ブラムが緊張で脂汗を流しつつ聞いてきた。

俺は笑顔でこう答える。

「俺の部下は、情報を大切に扱わない者への手加減を知らない。それは、ウィリアム・ロアーズ老師ならばよく御存知だと思う。皆にも俺の部下の人となりを、よく聞かせてあげて欲しい」

話をふられたウィリアム老師は、直接会話したソウエイの事を思い出したのだろう。

顔を青褪めさせつつ皆に向けて、絶対に秘密厳守するように! と、説き聞かせたのだった。

それともう一つ。

「あの、質問が――」

ピューリが躊躇いがちに言う。

「何かな?」

「はい……。イリナ達、"人類解放同盟"をどうするおつもりですか? 生徒達が本当に彼女達に勝てる、と――?」

心配そうに、俺に聞いてきた。

ふむ、それに関しては、やってみなければわからないのだ。

「策はある。だが、一番重要なのは、俺の正体をバレないようにする事だ。勝つだけなら簡単なんだけど、俺が目立たずに生徒達に勝利させる、という形が望ましいんだよ。じゃないと、お前達も困った事になると思うよ?」

「と、いいますと?」

俺の言葉に、ウィリアムが嫌な予感がすると言いたそうな表情で聞き返してきた。

「うん。俺の居場所がバレた時点で、煩いヤツ等が一斉に押しかけてくるのが想像される。実は俺、今現在はお忍び状態で、黙って抜け出してきている最中なんだよ。いわば、脱走者なわけ。そうなるとほら、言わなくても解るだろう?」

げぇええ!? と叫びたそうな表情で押し黙る教師達。

まあな。

勝手に俺の脱走に巻き込まれているという状況を知らされては、そういう表情にもなるってものだ。

下手をすれば、誘拐犯に仕立て上げられる可能性もある。

俺はそう匂わすだけで、教師達の心からの協力を取り付ける事に成功したのである。

「それと、今頃は多分……。俺の部下の中でも特に危険な奴が、その頭脳を駆使した 犯罪捜査(プロファイリング) で、各学園を洗いなおしている頃だろう。だから、"人類解放同盟"とやらの仲間が炙り出されるのは時間の問題だし……寧ろアイツ等、生徒達に倒された方が幸せになれるんじゃないかな……」

そう言って言葉を濁しておく。

「……ひょっとして、ディアブロ様、ですか?」

ピューリの言葉に、教師達に緊張が走った。

「うん、まあ、そうかな?」

と答えると、

「きゃあああーーー!! ディアブロ様にお会い出来るかも!?」

「ああ、アイツ等も終わったな」

「馬鹿なヤツ等じゃあ。本当に、馬鹿なヤツ等じゃて……」

「おおぅふ。無実が証明されて、拙者、心の底から安堵しておるで御座るよ」

教師達がそれぞれの感想を口にした。

妙にテンションが高まった者が一人と、口調が変わった奴が一人いるのが気がかりだが……まあ、それは置いておこう。

「ともかく、俺の正体がバレた時点で、君達もディアブロからの制裁対象になるかも知れないから、そこんとこヨロシク!」

単なる脅しだが、抜群に効果的なので良しとしよう。

そして教師達の気を引き締めさせて、仮想会議を終えたのだった。