軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

番外編 -リムルの優雅な脱走劇- 14

周囲を見回すと、惨憺たる有様だ。

しかしまあ、こんな展開になるとは思わなかった。

シエルさんにしてやられた気分である。

まあ、いつもの事だ。

しかし、なんだか知らないが絡んできた謎の組織――"人類解放同盟"――だけど……。

俺のお膝元である 魔物の国(テンペスト) まで狙うとはいい度胸だ。

多分磐石だっただろうとは思うのだが、数十年も経っていれば幾人かのスパイの潜入は許してしまったかも知れないな。

経済や技術それに文化といった面での要職についている人材が、世代交代する時を狙って"人類解放同盟"の仲間を台頭させる。そうして徐々に侵蝕してゆき、いずれは国家を掌中に収める。

随分と長期的な視野を持った者が立てた計画みたいだ。

仮に組織の存在に気付かなかったとしても、寿命のない俺には通用しなかったと思うけど……軌道修正して一つ一つ丁寧にその企みを潰していくのは、非常に面倒な作業になっていただろう。

知ってしまった今ならば、誰か適任者に命じて対応させれば済む。

潰すのも簡単そうだ。

俺に喧嘩を売っているのなら、同じ土俵で叩き潰すまでの話だった。

まあそれは後でゆっくりと考えるとして……。

それにしても、である。

マグナスのヤツ、準魔王級である 毒緑虎(ポイズンタイガー) を相手に余力があったようだが、異常な強さなんじゃないのか?

準魔王級というのは、判りやすく言えば 上位魔将(アークデーモン) 並の強さという事だ。

一応、実際に目の前で戦いを見ていた感想としては、生まれたての 上位魔将(アークデーモン) よりも若干劣るようだったが、その強さはほぼ同程度に見えた。

それは 毒緑虎(ポイズンタイガー) がこの島の生態系の頂点に君臨しており、普段から本気で戦う事がなかったせいだろう。それに加え、自分と同格の存在と戦い慣れていなかった事が原因だと思われる。

しかしそれでも、その脅威は本物だったのだ。

あのクラスの魔物を個人で撃破出来るような者は少ない。

人類では、聖騎士の上位の一握りだけだろう。

マグナスが聖騎士の上位陣に相当する強さと考えると、学生にしては強すぎるというものである。

いや、工作員であるならば年齢も偽っている可能性もあるけど……。

まあなんであれ、装備の性能だけでは決して超えられない確固たる強さを、マグナスが持っているのは間違いない。

今の俺――人間と同程度の能力で、果たして勝てるのか?

なんてね。

勝つだけなら余裕だ。

人間並の筋力しかないし、 魔素(エネルギー) 量は少ないけど、俺の 技量(レベル) はそのままだしな。

上位魔将(アークデーモン) だろうが劣化魔王だろうが、全ての攻撃を予測分析して転移で回避し、全属性や防御を無視した 虚無の一撃(イマジナリーブロウ) で終了なのだ。

だが、それをしてしまえば、俺の居場所が特定されてしまう恐れがある。

転移せず、極少量のパワーで仕留めれば或いは――いや、止めておこう。

今は普通の生活を楽しみたいから、脱走までしたのだし。

何も好き好んで正体をばらして、全能の力を見せびらかす必要などないのだ。

そう、マグナスを倒すのは俺じゃなくてもいい。

ユリウスにカルマ、そしてその学友達。

彼等にも 復讐(リベンジ) の 機会(チャンス) を与えるべきだろう。

だが、今のままではマグナスには勝てない。

それどころか、あのユリウスの護衛騎士だったクラッドやイングラシアの戦闘系教師にも及ばない。

やはりここはこの俺、リムル先生の出番だろう。

俺はそう考えてニヤリと笑い、疲れ果てて眠る生徒達を眺めたのだった。

◇◇◇

先ずは食事の準備をする。

腹が減っては戦が出来ぬ。食事は気力を蘇らせる為にも重要なのだ。

という訳で、皆が眠っている間に仕込みを始める。

今日は獲物には事欠かない。

昨夜の激戦でそこら中に魔物が転がっているからだ。

その中でも活きが良くて食用に適したヤツを選別し、並べていく。

こういう時は、『鑑定解析』が非常に便利なのだ。

そうして、この場に残っている者達全員が満足出来るだろうと思える分量を加工して、大鍋で煮込む下拵えをしていく。

今日はアッサリめのスープに、昨日使わなかった残りの野草や野菜類を全て投入した。

消化しやすいように小さく刻んだり、柔らかく茹でてからほぐしたりと、自重せずにシエルの導いた最適解に即して調理していった。

どうしてそんな調理方法を知っているんだと疑問に思われるかも知れないが、そんな事はどうでもいい。

皆が起き出す前に全て終わらせれば、なんとでも言い訳は出来るだろうから。

スープを煮込む準備を終えると、火をかけた。

大鍋を弱火にかけておく。

スープが完成するまでの間に、芋のようなものを潰して練って塩と刻んだ木の実を混ぜる。

それをパンケーキのように平べったく成形する。

後は木の枝にでも刺して焼けば、パンの代わりになるだろう。

竈はあるので、肉を焼いた時に使用した網の上で焼くのもいいかも知れないな。

そんな感じに準備を終えた。

その後はスープを煮込みながら、皆が目覚めるのを待つだけである。

昼前になると、スープはほぼ完成していた。

鶏がらを煮込んだような、香ばしくて非常に美味しそうな匂いが、辺りに漂い始めている。

そろそろ匂いに釣られて、比較的元気な者が目覚めそうな気配があった。

俺は『炎熱操作』で完璧に温度調節をしていたのだが、そろそろ自然に任した方がよさそうだ。じゃないと、直ぐに異常に思われてしまうだろう。

そう思って薪をくべて火力を強めた時、最初の生徒が目覚めてやって来た。

「サトル君! 皆の食事を準備してくれたの!?」

マーシャが驚いたように俺に声をかけてきた。

テントの中にまで、美味しそうな匂いが漂ってきたそうだ。

「まあな。昨夜は散々だったし、皆も疲れてるだろうしさ。俺は戦いでは役に立てなかったからな。これくらいは、な」

「ううん! みんなとっても喜ぶと思う!」

そう言って、マーシャは嬉しそうに笑った。

そうこうしている内に、一人、また一人と、生徒達が起き出して来た。

重態だった筈の教師陣も起き出してきて、自分の怪我が完治しているのを不思議そうにしていたが、俺を見た途端に納得したように頷いていた。

納得するだけで要らぬ事を口走らなかったのは、褒めてやる。

「もう直ぐ出来るから、その間に風呂の準備を頼めるか?」

マーシャに頼むと、マーシャは「わかったわ!」と頷いて、嬉しそうに風呂用のテントに向かって走って行った。

昨夜の事件でショックを受けていたようだが、美味しそうな食事と自分にも出来る仕事があるという現実を前に、気力が回復したのだろう。

こういう時は、何かして気持ちを切り替えるのがいい。

先ずは食事。

そして、風呂でも入って戦闘での汚れを落とす。

返り血を浴びたまま眠った者もいるようだし、一度サッパリした方がいいだろうから。

その後は――

マーシャが去り、俺が一人になったのを見て。

「宜しいですか、リムル様?」

と、教師を代表してウィリアム老師が話しかけてきた。

俺は頷き、魔法により火力調節を頼んでいるという風を装いつつ、今後の打ち合わせを行う事にした。

「怪我人は全員回復したか?」

「はい。頂いた回復薬により、全員」

「それは良かった。わかってると思うが――」

「無論、この回復薬は保健医であるピューリが用意していたもの、と説明致しましょうぞ」

「うん、それで頼む」

「――しかし、我等は何故、生きていたのですかな?」

「そりゃあ、モスがいたからだな」

ウィリアム老師に紹介すべく、俺はモスを呼びだした。

『お初にお目にかかります。リムル様の腹心であるディアブロ様の、同格にして同僚であるテスタロッサ様、その副官である、モス、と申します。以後、お見知りおきを――』

小さなモスが、慇懃無礼にウィリアム老師へと礼をした。

それに気を悪くするでもなく、

「こ、これはご丁寧に。我等を助けていただき、感謝します」

とウィリアム老師も返礼していた。

確かに、モスは便利屋のように扱われているものの、立場としてはテンペストでも大幹部である。学園の長老と目されるウィリアム老師からしても、雲の上の存在になるか。

それに、モスはこう見えて、 上位魔将(アークデーモン) すら取るに足らぬ程の猛者である。

大国すらも滅ぼせる実力者を前にして、ウィリアム老師の顔が強張るのも無理のない話なのだ。

「では、"人類解放同盟"とやらは、モス様に始末させるのでしょうか?」

気を取り直したように、ウィリアム老師が俺に問い掛けてきた。

恐らくは、"人類解放同盟"に所属する生徒や教師の身を案じているのだろう。

「いや、それはしない」

「何故でしょう? 敵対する者は滅ぼされるのだとばかり……」

どうも、俺のイメージが誤って伝わっているようで心外だ。

そりゃあ明確な敵は滅ぼすけど、立場が敵対しただけで皆殺しとかどこの野蛮人だよ……。

「あのなあ、敵と言っても色々あるだろ? 町を壊し人を殺すような相手なら始末するけど、"人類解放同盟"とやらは違うだろ? 同じ土俵で戦って、敗北をその身と心に刻み込み、二度と逆らわなくしてやるのさ」

そう。

そもそも、今回は罪状を挙げるのが難しいのだ。

"人類解放同盟"が行ったのは、生徒や教師を勧誘して、自分達の考え――魔王である俺の支配からの脱却――に賛同させただけ。

そこに金銭が絡んだとしても、それを罪と断ずるのは難しい。

俺への敵対なのは明白だが、法的には無罪である。

ここが難しい所なのだ。

帝政民主主義と言えば聞こえはいいが、結局は政治は民衆が主導しているのだ。

俺が絶対権力を握っているのは確かだが、権力者だからと言って法律を自由に弄れる訳ではない。

こういう法律が欲しいと議会に提案は出来るけど、それが形になるかどうかは多数決で決まる。まあそれでも大抵は通るだろうが、そもそもの話、俺が法案を提出する事は滅多にないのだ。

ゴブリンを率いていた頃から一貫して、俺は政治にはノータッチでいようと心がけていた。

色々な 法律(ルール) の原案を定めたら、後は運用を見守るだけ。

下院が無茶な法案を通そうとしてきても却下出来るし、仮に通っても後から廃案にも出来るけど、新しい 法律(ルール) を策定するのは俺でも手順を守る必要があるのである。

アイツが気に食わないから死刑で! とか、そんな無茶はする気はないし、通る話でもないのであった。

今回は、そうした点を突いてきたのだ。

この島の行動にしても、人道的には責められるものの、明確な罪はない。

アイツ等は、邪魔になる教師や 実力ある生徒(ユリウスやカルマ) が倒れるまで正体を隠していた。

だが、それが罪だと言い張るのは難しい。

見殺しにしようとしたのは間違いないが、助けなかったから罪、とはならないのだ。

実際には 毒緑虎(ポイズンタイガー) を追い払い、残った生徒達を守ってもいる。

多分、協力するつもりのない生徒や教師は残したまま島を去る――そして魔物達に始末させる――つもりなのだろうけど、それを今の時点で罪には問えないだろう。

直接的に手出ししていない以上、その場を押さえない限りは罪に問えないのだから。

現状では明確な罪は犯していないし、島を去る際に取ると思われる行動は、現段階では予想でしかないのだし。

面倒だが、彼等を捕らえるべき罪状がないのでは手出し出来ないのだ。

「と言いますと、どうされるおつもりで?」

「簡単だよウィリアム君。裏切られたと憤っている生徒達が、マグナスに仕返しをする。それも、正規の手段、決闘で、だ」

「――まさか、ユリウスにカルマ、ですかな? しかし、マグナスとの実力差では……」

「問題ないだろ。まだ三日あるし。飯を食い終わったら、生き残りをかけてスパルタで指導するつもりだし」

「お、おう……。それは、なんと申せば良いやら……」

「君にも協力してもらうから。そして勝利し、堂々と凱旋すればいい。奴等は、自分達の思想に協力しない者をこの島に残し、自分達だけ脱出するつもりなんだろう。だが、全員が生きてこの島から出る事が出来たら、その時点で俺達の勝ちだ。そうだろう?」

「そう、ですな。その通りですじゃ!」

ウィリアム老師にも俺の意図が伝わり、やる気が出て来たようだ。

迷っていた様子が消え去り、強い意思の光が瞳に灯っていた。

「ワシに出来る事ならば、なんでも協力いたしましょう!」

ウィリアム老師はそう言って、力強く頷いてくれたのである。

◇◇◇

さて、この先に絶望した顔をしていた生徒達も、焼きたてのパンもどきとダシが利いたスープを食べ終わる頃には生気を取り戻した表情に戻っていた。

美味しさは、最高の良薬なのだ。

俺ですら滅多に食べられない、シエル先生特製のレシピなのだから。

自動制御(オートモード) で調理したので、ぶっちゃけると俺の意思での再現は不可能であった。

もう一度食べたければ、シエルにお願いする必要があるのである。

そんな 神(シエル) の料理を食べたのだから、生徒達の反応はたった一つ。

「うまーーーーーい!!」

「マジ、何これ!?」

「ちょ、昨夜のシチューも凄かったけど、これはそれ以上だよね!?」

「サトル君って、料理の天才だったんだね!」

「是非ともお嫁にきて欲しい」

あちこちで上がる絶賛の声。

中にはお嫁とか馬鹿なセリフが混ざっていたが、それだけ元気が出た証拠だろうと黙認する。

こうして暗い雰囲気が一発で吹き飛び、若者らしい明るい雰囲気が戻ったのである。

そんな頃合を見て、俺は立ち上がった。

「で、お前等はどうするんだ? このままここで泣き寝入りして、マグナスにでも頭を下げて助けて貰うのか?」

「いや……そんな事を言っても、サトル君……」

カルマが生徒達を代表して、俺に答えてきた。

教師達は成り行きを見守るのみ。

ウィリアム老師との打ち合わせ通りである。

「おい、カルマと言ったか? お前はどうなんだ。負けたらそれで終りか? 負け犬呼ばわりされて、悔しくないのか?」

「なんだと!?」

優等生らしからぬ、怒りに燃える目で俺を見るカルマ。

それでいい。

怒りという感情は、生きる力をもっとも与えてくれるのだ。

「オラ、ユリウス。お前もだよ。普段から偉そうにしている割に、全然大した事ないじゃねーか。民を守るのが王族とかなんとか、上に立つ者の責務がどうとか、そういうのは実力がある者のセリフだよ。マグナス程度の本心も見抜けず、何が指導者だ」

「本心だと? アイツは私達を騙していた。私に仲間になれと勧誘しておきながら、アッサリと私を見捨てたのだ。私の護衛騎士だったクラッドも、アイツの紹介だから信用していたのに……本当は、親友だと思っていたんだ……王族として本音で生きられぬ私の……カルマや皆、学友と私を繋いでくれる……親友だと!!」

ユリウスは一番ショックが大きかったようである。

魔物に倒された後も、モスによって命は守られていた。その朦朧とした意識のままに、マグナス達の会話も聞こえていたのだろう。

そして、回復した後にマグナスの隠されていた実力を知り、自分達が見捨てられたと悟ったのだ。

何よりも、護衛騎士だったクラッドが動かなかった時点で、それは明白だった。

協力者とならぬなら、なまじ実力がある者は邪魔でしかないのだと、彼等の行動が語っていた。

ユリウスはその最たる者で、真っ先に始末する対象となっていたと思われる。

「じゃあ、なんで本音で語り合わなかったんだ?」

「何ッ!?」

「こうなる前に、マグナスとも心を開いて話し合うべきだったんじゃないのか?」

「それは――」

「王族だなんだと、肩書きが邪魔したか? だがな、そんなのは言い訳なんだよ!」

「クッ――」

ユリウスは悔しそうに顔を顰めるが、言い返してはこなかった。

下手に言い訳もせず、自分の行動を見つめ直しているようである。

「で、どうするんだ?」

「どう、とは?」

「お前もカルマみたいに、このまま泣き寝入りするのか?」

「しかし――マグナスは私よりも……」

「なんだ、勝てないからって諦めるのか? マサユキの野郎は諦めだけは悪かったぞ?」

「……マサユキの野郎?」

あ、不味い。

つい普段の調子で言っちゃった。

「あああ、いやいや。勇者マサユキ様、ね。勇者様を、あの野郎呼ばわりするくらいの気迫が要るっ、て事が言いたかったんだよ!!」

慌てて言い繕う俺を、教師一同が生暖かい目で見守ってくれていた。

減俸してやろうかと思ってそっちに目線を向けると、慌てて顔を背けていたけど。

そんな中。

「そうね、サトル君の言う通りよ。貴方達、このまま負けっぱなしでは、誇りある学園の生徒として許されませんよ。戦闘指導員の先生方も同じく鍛え直すそうですし、貴方達も頑張りなさい! 怪我をしても、私がキッチリと治してあげます。学園の創設者であらせられる大魔王リムル様も本国から見守っておられるでしょうし、学園の生徒としての矜持を見せ付けるのです!」

保健医ピューリ先生が、眼鏡をキラリと光らせつつ俺のフォローに入ってくれた。

靡く銀髪が陽光を反射し、その美貌はまさに勝利の女神の如し。

単純な男子生徒は、それだけでやる気が倍増したようだ。

「その通りじゃ! 勇者マサユキ様の加護も、我等をお守り下さるじゃろう!」

そんな加護はこれっぽっちもないと思うけど、ウィリアム老師の言葉にも一応頷いておくとしよう。

「どうするんだユリウス? お前が、皆の先頭に立って皆を導くんだろう? さっさと決めろ!」

俺の言葉に、ユリウスが迷いを捨てた目で見返してきた。

そして言う。

「やるさ。僕だって、マグナスに文句を言ってやらないと気が済まないんだ。次は、魔物だろうがマグナスだろうが、きっと勝利して見せるとも!」

ユリウスもやる気になったのか、決意の言葉を口にした。

俺の狙い通りに。

「よーし! 皆で頑張って、アイツ等を見返してやれ! 勝利出来たら、なんかご褒美でも考えてやる!」

ニンマリとした笑みを浮かべ、皆に向けて宣言する俺。

その直後――

「うぉーーーー!! やるぜ、俺は!!」

「任せてくれ、サトルちゃん!」

「キャーーーサトルく〜ん! お姉さんが守ってあげるからね!」

「そのご褒美とは、私達にも権利があったりするのですか?」

といった大歓声が巻き起こったのである。

何事だ!? と、一瞬身構えてしまった程の熱狂ぶりだった。

小太りのオッサン教師までご褒美を狙った発言をしていたが、ソイツは他の教師に連行されて行ったので気付かなかった事にしておこう。

ともかく、皆のやる気に火を点ける事には成功したのであった。

こうして、反撃の日に向けての特訓の日々が始まったのだ。