軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

59 改めて自己紹介

「ノア君、やりたいことはわかったけど、ちょっと危なくない?」

「大丈夫です。自分で倒しますけど、本当にヤバかったらお願いしますね」

「…頼る気持ちがあるようで安心したよ。邪魔にならないようにしとくね」

「ありがとうございます」

魔物の気配が段々近づいて来る。どの順に倒すかシミュレーションしながら集中力を高める。

1番近くの魔物から倒してアイテムボックスに回収し、次の魔物に攻撃する。魔物がまだ小さいためそんなに素早くないから、この調子ならしばらくは大丈夫そうだ。

次々に現れる魔物を倒して、近くにいなくなると移動する。

これはアイテムボックスやクリーンが使えないとすぐに囲まれて大変だな。だから、この森に来る冒険者は少ないのかもしれない。

避けて移動することはできるけど、避けられなくて倒しちゃったら次々に現れるんだもん、冒険者にとっちゃ面倒な相手なのかも。私にとってはレベル上げをするためのいい相手だけどね。

少しだけ森の奥に行くと、出てくる魔物も大きくなってきた。今までの2倍くらいの大きさかな。動きも素早くなっているから、油断したら危ない。気を引き締めて攻撃しよう。

ーーーー

「ノア君、もういいんじゃない? そろそろ暗くなってくるよ」

「え、そんな時間ですか?」

かなり集中していたから時間なんて気にしていなかった。次から次に現れるのを倒して、いなくなったら移動してを何度も繰り返していたら結構森の奥に来ていた。

魔物の大きさも最初に比べるとかなり大きくなっている。動物園とかで首に巻いたりしているサイズまで倒せるようになった。

「結構やっていたよ。正直、ちょっと引くくらい…」

「そうですか? これくらい出来ないと生きていけないでしょう」

「いやいや、そんなことないからね!」

確かに、少し薄暗くなってきているので終わりにしよう。明日もジャンさんが一緒にいるのだから、今無理をする必要はない。

「じゃあ、帰りましょうか。ハク、待たせてゴメンね」

「キャン!」

レベル上げをしている間、ハクはジャンさんのところにいたから無事だけど、退屈だったろうな。後でいっぱい撫でてあげよう。

帰りは魔物を集めないように倒してもすぐに回収した。森の中を突っ切って移動したので、予定よりも早く帰ることができた。

「僕の住んでいる所はここです」

土魔法で作った家のようなものを見せる。ただの四角い部屋だから、そろそろちゃんとした家に作り直したいな。

「このあとはどうするんですか? 僕はここでいろいろやることがあるんですけど…」

「その辺も話し合わないとだね」

とりあえず焚き火の用意をはじめる。薪もだいぶ減ってきたから補充しないといけないな。充分な大きさの焚き火になったので、話し合いを始めようか。

「何から話しますか?」

「まずは自己紹介したら? 俺はしたけど皆はまだでしょ」

「じゃあ僕から。一応パーティーのリーダーをしているガオルだ。魔法使いで遠距離攻撃を得意としている。パーティーの雑務は誰もできないから全部僕の仕事になっているね」

濃い青色の髪がガオル…。名前覚えるの苦手なんだよな、後でメモしておこう。

「そんなことないだろ。できることはやってるよ、ガオルが細かいだけ。あ、俺はレストマ。剣士で剣術を使って攻撃することが多いんだけど、ちょっとだけ魔法も使える」

暗い緑色の髪がレストマ…。言いにくい…。

「俺はミーヤ。タンクだ。剣術も使う」

黄土色の髪がミーヤ…。たしか、かなり反対していた人だな。

「ありがとうございます。僕はノア、この子犬がハクです。生活魔法、攻撃魔法、回復魔法、補助魔法などいろいろ使います」

「やっぱ、規格外だよねー。ナードさんが一緒に行動させるわけだ」

緑色の髪はレストマさんだっけ? 意外と砕けた口調で話をする。ミーヤさんよりは話しやすそうだな。

「さっきの行動で普通じゃないのはわかってたけど、この先不安だな」

リーダーは何を心配しているのだろう? 今のところ、パーティーメンバーに負担をかけるようなことはしていないし、しばらくはするつもりもない。

「自己紹介も済んだし、これからのことを話しますか!」

話を進めてくれるジャンさんがいるから楽だな。当分の間はジャンさんと一緒らしいけど、その間3人はどうするんだろう?