作品タイトル不明
報告と相談
ギルドから帰ってきた 理(さとる) と 理理(りのり) は、だいぶお疲れだった。
でも、そのまま家族会議に突入した。
「リノは問題が解決するまではギルドには行かないことにした」
「問題って、迎えに来た人の称号の件かしら?」
「それだけじゃ済まなかった。ギルド内に職員も含め大量に聖女教信者の称号持ちがいた」
はっ?あの称号持ってる人が大量にギルドにいた?
気持ち悪いね、あの人だけでも十分キモかったのに。
「リノ姉大丈夫なの?」
「今日はお父さんが一緒だったし、ギルマスと話してそのまま帰ってきたから」
「じゃあ、その人達がいる間は行かないって宣言してきたのかしら?」
「そうだね、カルト集団のいるところには行かせるわけがないって言ってきたさ」
おー、理も言う時は言うんだね。
「お父さんすごかったよ、こんなに長く喋れるんだって思った。ギルマスにも強気だったし」
「キチンと対処してくれてる感じはしなかったし、軽く見られてる気がしたからね。対処してくれてたら、あんなカルト集団だらけのはすがないと思うんだよ」
あれ?ギルマスって残念な感じなの?
「そんなにか?リノよく今まで我慢してたな」
「我慢もしてたけど、ブチ切れてもいたからね」
得意なんだっけ?
ブチ切れるの。
「で、父さんはかなり腹が立ったので、信者とやらには父さんの魔導具を売りたくない。この辺は、あとで 理芳(りおう) さんと 理結(りゆう) くんにも相談したいと思ってる。そのためには、信者かどうか判定、もしくは鑑定できる魔導具を作りたい」
「理さん?そんなピンポイントな魔導具なんて実現可能なのかしら?」
連理(れんり) の言う通り、出来るの?確かに出来たらすごいけど。
「そこで、リオに相談なんだけど、創造魔法でどうにかならないかな?」
ムチャぶりきたー!!!
理よ…
創造魔法、自由かもしれないけど、けども…
「りお?」
「どうかな?」
「わかんない」
首を横に振る。
「イヤ、父さん。リオになんつームチャを」
『アレド、どう思う?』
『みなさん、称号だったのでしょうか?聖女教信者の文言は同じでしょうか?同じなら何とかなりそうでは?』
「パパ、みんな、しょーごー?みんな、せーじょきょーしんじゃ?」
「ん?今日見たのは、全員称号が聖女教信者だったよ」
『みなさん同じなら、判断できそうでは?あとは、どんな魔導具にするのかですかね?』
『どんな、とはどういうことかしら?』
『信者本人が魔導具に触るのか、店の誰かが鑑定して、信者か判定するのかだけでも、魔導具としては、全然違うものになるのでは?』
『確かにそうね。店の入り口に仕掛けて自動で判定して店に入れないとか?判定しても店には入れるが理の魔導具は触れないとか?うん、無理なこと言った』
『案外いけそうじゃないですか?』
えぇー?アレドは乗り気?うーん?
『自動で判定して、両手に魔力で印とかつけて、会計時に見えるようになるとかはどう?会計のところに対の魔導具が必要だけど』
『良さそうです。提案してみましょう?』
「んと、みせ、入る、はんてい、しんじゃ、てにしるし、かう、まどーぐ、しるしでる、かえない、どう?」
これでわかるかなぁ?
「理織?店はギルドのショップのことかしら?」
「パパ、まどーぐ、うる、みせ」
「それなら、ショップであってるわね」
「ショップに入った時に判定?自動で?入り口のどこかに魔導具設置するの?」
「あい」
「自動ってことは、魔力は魔石でかな?」
「あい」
「信者だったら、手に印か。なら両手がいいかな?」
「そうね、でも印って?」
「まりょく、かく」
「魔力で印つけるのね。で、会計時に印がある人は見えるようになるのね?会計カウンターにも魔導具が必要ってことね?」
「あい」
「印が見えたら、ざまーみろ、おまえらに売るものはないぜってことになるわけだ」
「あい」
こんなんでどうですかね?
「どこ、へん?かえる?」
改良案出して下さいな。
幼女に丸投げとかやめてよねぇ。
「良さそうだけど」
「そうね、作ってみましょう。改良したかったら、この間みたいに理さんの魔力で魔法陣にしてから理さんが改良したらいいんじゃないかしら?」
「それが、いいかな。リオ、お願いしてもいいかな?」
今日は、魔力まだ使ってないから問題ないわよね?
「あい、やってみりゅ」
創造魔法タップ。
もうひとつ画面が表示される。
創造する魔法の名前は
判定魔導具(始と了と消)を作る魔法
どんな魔法か定義
「始の魔導具で判定条件の人物の両手に魔力でバツ印をつける。了の魔導具でバツ印が見えるようにする。消の魔導具でバツ印を消す」
判定するステータスの文字を指定。
魔導具作製時に必要な魔力量を先に提示。魔石もしくは、魔力提供者を指定。
判定時に必要な魔力は魔石から取得。
魔導具には、魔石を設置するポケットを作製。
魔力総量の半分を消費。
クリエイトボタンをタップ。
魔法陣展開魔法の横に判定魔導具(始と了と消)を作る魔法が表示される。
できたわよね?たぶん。
「まほう、できた」
「休憩する?」
甘いものは食べたいが、気になるから先にやってみようじゃないの。
「やってみりゅ」
連理は、私の頭を撫でた。どうした?
判定魔導具(始と了と消)を作る魔法タップ。
判定するステータスの文字を指定
聖女教信者
魔導具作製時に必要な魔力量 30000
また私には無理だね。
「ママ、パパ、まりょく、たーない」
「また足りないか、連理さん紙を」
「わかってるわよー、はい」
用意がいいのね。
今度は30000ですってよ。
「「3万!?」」
「魔導具を作るから、かしらね?」
「僕から魔力使っていいよ」
「いえ、今回は私にしましょう。もし魔法陣にするなら、魔法陣は理さんのほうがいいと思うのよ」
確かに、連理に魔法陣もらっても困るわよね。
「あっそうだね、じゃあ連理さんお願い」
「理織、ママの魔力でお願い」
「あい」
判定魔導具(始と了と消)を作る魔法タップ。
判定するステータスの文字を指定
聖女教信者
魔導具作製時に必要な魔力量 30000
魔力提供者
連理
判定魔導具作製ボタンをタップ。
連理の手にバラバラと出来上がった。
「連理さん、見せてくれる?鑑定する」
連理がテーブルに魔導具3つを並べる。
始の魔導具
ステータスに聖女教信者の文字があるかを判定し、あった時は両手にバツ印を魔力でつける。
魔石をセットしてください。
了の魔導具
バツ印が見えるようになる。
魔石をセットしてください。
消の魔導具
バツ印を消す。
魔石をセットしてください。
「すごいぞ!さっき言ってた機能がちゃんと備わってるぞ!リオはすごいな。実際に起動させた時の動作と、カタチや大きさは要検討かもしれないが、ベースは完璧だよ」
「がんばったわね、理織」
また撫でられた。
「あい」
「リオ、ホントに魔法使えるんだな。すげぇな」
理人(りひと) の前で、魔法使ったことなかったね。
「リオ、ありがとね」
理理(りのり) がぎゅってしてくれる。
「あい」
「今度は、なんか楽しそうな魔法、一緒に考えよう?」
理哉(りなり) はニッて笑ってる。
楽しそうな魔法。
いいね、考えるのも楽しいよね。
「あい」
兄姉と戯れあっていたら、理に呼ばれた。
「さっきの魔導具の魔法を魔法陣に展開してもらえるかな?疲れてない?」
「あい、やってみりゅ」
魔法陣展開魔法をタップ。
展開する魔法を指定
判定魔導具(始と了と消)を作る魔法
必要な魔力量 25,000
毎回同じではないんだね。
紙に25000とかく。
予定通り理の魔力を使うことに。
魔力提供者
理
展開ボタンをタップ。
これは、何か出来た合図がほしいよね。
理が、ステータスを確認していたので、すぐに魔法陣が追加されたことはわかったけどね。
『アレド、私にも増えた?』
『はい、もちろんです』
実際に魔導具がショップで活躍する時は、違う形の魔導具になるだろうね。
たぶん、さっき作った三角錐?だと使いにくそうだしね。
「パパ、よろちく」