軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

転生

もう朝…?いや、暗いしまだ夜よね?

二度寝しましょう。って違うわ。

転生した?できた?

確か、3歳で覚醒するように魔法陣作製したはずよね?

3歳…?

上げた右手をみてみる。

わっ、小さい手!転生できてるわーー。

間違いなく幼女だわ。

いや、まって、女の子よね?

「アレドいる?」

「リオール様ぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

頭の中で、アレドの大声が響く。

「やっと、覚醒されたのですね、この時をどんなに待ち望んだことか!毎日毎日リオール様に呼びかけておりました」

泣きそうな声のアレドに、若干ひく。

「えっ何?なんで?そんな必死なの?」

「なんでって、いつ起きてくださるかわからないのですから、本当に覚醒してくださるのか、覚醒してくださらなかったらどうしようと不安な毎日だったのです」

えっ…だって…えっ?

「3歳で覚醒するように、魔法陣設定したって言ったわよ…ね?」

空気がピシリと固まった。

あれ?

次の瞬間、

「聞いてませんよーーーーー」

アレドの絶叫が頭の中で響いた。

「ホントに?」

「本当です」

アレドの声が怒ってる。

「ごめん、言ったつもりだったのよ」

「そう言うところですよ、リオール様。はぁぁぁ…もういいです、起きてくださったので」

すっごい呆れたというか、あきらめたというかそんなアレドに再度、謝罪をしてから、

「とりあえず現状を教えてくれる?あれからどのくらい未来に転生したのかしら?」

「あぁ、えーとですね」

歯切れの悪いアレドなんて、嫌な予感しかしない。

もしかして、ほぼ同じ時代とかじゃないでしょうね?

それは、すごく嫌だわ。

「リオール様、よく聞いてくださいね」

アレドの念押しに頷く。

「実は、世界フェリーラザではありません」

「はっ?」

フェリーラザじゃない?

じゃあどこなのよ?

「地球という世界の日本という島国です」

「つまり?」

「フェリーラザから見たら、異世界です」

「…異世界?」

「はい、異世界です」

ホントに?

そんなことある?

3歳で覚醒するように魔法陣設定して、ちゃんと3歳っぽいし、なのに異世界?

確かに魔法陣に世界指定なんてしなかった。

けど、異世界に転生とか考えもしなかったんですけど?

なにこれ?

あっ、でも異世界ってことは、あのクソバカ王達には絶対遭遇しないってことじゃない?

ジェラールにだって追いかけられることもないわけよね?

よし、結果的に問題ないのでは?

「アホ達がいないだけで、いいことにする。この世界、とりあえず日本?のこと、いや先に私について教えてくれる?」

「わかりました。まず、リオール様はこちらでのお名前を 神凪理織(かんなぎりおり) 様とおっしゃいます。3女の末っ子です」

よかった幼女よー女の子よー。

300年以上女だったのに、今更男の子って言われても困るわー。

女の子で一安心だわ。

「神凪が家名、理織がお名前です。ご家族がご両親とお兄様がお一人とお姉様がお二人いらっしゃいます。覚醒前の記憶はございますか?」

そう問われて、記憶を探ってみると、理織としての記憶もきちんとあった。

「あるわね、リヒ兄とリノ姉、リナ姉よね?」

「はい、とても可愛がられておいでです」

うん、そんな記憶がぶわぁぁぁっと広がった。

うわっ恥ずかしい。

悶えていると、続けますねと、

「その他の基本情報として、この世界は50年ほど前に突然ダンジョンが世界中に発生しました。それまで魔法は存在しなかった世界です。その代わり科学というものが発達していて、とても快適に暮らしていたようです。現在は元の科学の文明と魔法の文明が両方で成り立っている世界になります。更に快適に生活できているようです」

科学というのは、ちゃんと理解はできてないけど、理織の記憶でなんとなくわかる。

「ダンジョンはフェリーラザと同じく魔物が存在し、魔物を倒してドロップを手に入れて金銭に替える。フェリーラザでは、冒険者と呼んでいましたが、こちらは探索者というようです。ギルドが存在し、国が運営しています。金銭に替えるのも、ギルドで行なっています。フェリーラザと同じく、ギルドには受付があり買取カウンターがあり、クエストがあります。ルールとして探索者の登録は8歳からで、10歳までは、1階層での薬草採取や鉱石の採掘、弱い魔物、主にスライムなどの討伐だけが許可されています。8歳まで登録はできませんが、5歳で一度ダンジョンに入ることが義務化されています。これは最初にダンジョンに入った時に職業とギフトが与えられ、寝る前に魔力を使い切って寝ると魔力総数が上がると判明したため、5歳にダンジョンへということになったようです」

5歳ってことは、私はまだムリじゃないの?

3歳だもの…

えぇぇぇ、時間もったいなーーーいっっっ。

「あと2年…」

「あっいえ、理織様と言うか、神凪家の皆様は3歳でダンジョンに入られます」

アレドがしょんぼりした私に慌てて訂正する。

「なんで?」

「実は神凪家には、自宅にダンジョンがあります」

「…はっ?」

自宅にダンジョンがあるぅ?

何を言ってるの?

ダンジョンだよ?

魔物が溢れてくる可能性があるんだよ?

「神凪家だけではなく、自宅の敷地内にダンジョンが発生してしまったと言うことが、そこそこの件数存在しているらしいので、神凪家だけではないと言うことです。そして神凪家は3歳でダンジョンに入って魔力総数を早くから増やすのが方針だそうです」

確かに魔力枯渇して、回復すると総数が増えるのは、フェリーラザでも同じだった。

だから早くから始めるのは問題ない。

「国で決まってるのに早めて問題は?」

「ご両親世代から続けているみたいなので、大丈夫なのでは?」

あーそうなんだ。

「もしかして、明日起きたらダンジョンってこと?」

「でしょうね、どんな職業とギフトいただけますかね?楽しみですね」

楽しみ…確かに楽しみではあるけれど。

「ねぇ私のって言うかリオールの職業って大賢者よね?それってどうなってるの?明日大賢者とかでちゃったりするの?」

「いえ、私が確認できるのは、大賢者が封印されていると言うことしかわかりません」

封印?

どういうことなのよ?

「リオールのときに取得したスキルは?」

「大賢者パックとして、まとめて封印されてます」

「全部?」

「はい、全部です」

「何も使えない?」

「はい」

うそでしょーーー?

確認するのがイヤになるくらいのスキルが全部…?

「どうしたら封印解除できるかしら?」

たぶんアレドなら考えてくれてるはず。

「たぶんですが、魔力を上げないとムリじゃないかと…」

「魔力…今ってどのくらい?」

「一般のお子様と変わらないかと…」

「魔石の魔力戻したら使えるようにならない?」

なるって言ってーーー!!

「申し訳ございませんが、魔石はほぼ残っていません」

「えっ?あんなにあったのに?」

「はい、リオール様からの魔力供給がない状態では、魔石の消費が膨大でして…早くダンジョン入りしていただいて魔力を上げていただかないといけない状態なのです」

あぁーインベントリにはものが大量だし、アレドにもものすごい魔力が必要よね。

そうよねぇー。

「今すぐ、インベントリ保持できなくて中身が飛び散るとか、アレドの機能停止するとかではないわよね?」

「もちろん今すぐではありませんが、なるべく早く魔力の供給をしていただきたく…」

「明日、ダンジョン入りなのよね?」

「はい」

「なんとかなるといいのだけれど」

「そうですね」

あれ?ちょっと待って?

「アレド、私職業もらえる?すでにリオールは大賢者よね?職業もってることになる?」

えっ?もらえなかったらどうしよう?

役立たずはいらないとかいわれない?

捨てられたりしない?

まずくない?

「確かに大賢者ですけど、それはリオール様ですし、理織様はいただけるのでは?」

憶測でしょー?推測でしょー?

確定じゃないじゃないのよー?

「もらえなかったらどうするのよー」

「そうですね、とりあえずなるようにしかならないので今はもうお休みになった方がよろしいかと…あと数時間でお兄様やお姉様がいつものように起こしにいらっしゃると思いますので」

あぁ、毎朝起こされてるわー。

ほっぺたぷにぷにつんつんされてるわー。

「そうね、寝るわ、3歳の身体には長時間?の思考はツライわ」

アレドにおやすみを言えたかはさだかではないが、言った瞬間に意識を手放していた。

「おやすみなさい、リオール様」