軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

ゴーレム〜理

物作りって、本当に試行錯誤とトライアンドエラーの繰り返しなんだよね。

それはわかっているよ?

わかっていても、あまりにも進展がみられないと心が折れそうになるよね。

前にアダマンタイトとかオリハルコンで二足歩行のゴーレム作ろうとして、どうしても立ち上がらなくて、犬型のゴーレムみたいなものを作った。

魔力を流すと動くと言うだけのもの。

そのあと、柔らかいむにむにの素材でぬいぐるみ型にして、子供の魔力を流す練習用として売り出したら、そこそこ売れている。

どうも大人でも魔力操作苦手な人が、あれで練習しているらしいとはきいている。

けど、あれはゴーレムじゃないんだよね。

初心にかえって、素材を粘土とかから始めてみたよ。

粘土の中にミスリル糸を通して、外側には魔法を刺繍しようと思った時点でやっと気づいたんだよね。

ゴーレムってどうやって動いてるの?どうやって動かすの?

その魔法がないと、魔法陣にできないし刺繍も出来ないってことに…

口から魂抜けるかと思うくらい呆然としたね。

とは言っても、ゴーレムにばかりかまけてるわけにはいかないからね。

ギルドショップに卸す、マジックバッグやアイテムバッグなんかは作らないとダメだしね。

高額でも何気に売れてるんだよねぇ。

ギルドはやっと平和になったよね。

ギルマスが洗脳されたり、聖女教とか言うカルト詐欺犯罪集団が壊滅したり、聖女教信者は社会的に潰されたし、リノの平和も守られてるし、また変なのが出てこないことを祈るよね。

最近、神凪関係者は全体的にやらかしてるんだよね。

主にリオが。

もちろんリオが表に出てるわけではないけど、リオ案件のやらかしが多すぎる。

神凪コーポレーションの商品は目立つ。

いや、僕もリオのアイデアでやらかしてる自覚はある。

神凪の探索者もどこまで報告してるかわかんないけど、隠し部屋みつけたり、転移装置見つけたり、新しいドロップアイテム見つけたりと、色々と新ネタを披露している。

他の探索者とかに因縁つけられたりしない?

大丈夫かな?

神凪って、がっつり攻略組って 大樹(だいき) さんのとこのパーティだけだしね。

リナたちはまだ駆け出しだからね。

新宿ダンジョンはリナがEランクに上がらないと1階層もムリだしね。

神凪ダンジョンの3階層に挑戦を始めたところだしね。

攻略組には、まだまだ遠いよね。

僕のゴーレムもまだまだ遠いよね。

どこかでゴーレムのでるダンジョンないのかな?

「父さん、何言ってんの? 一(にのまえ) ダンジョンでゴーレムでるじゃん」

あれ?声に出てた?

「ゴーレム出るの?」

「知らなかったの?」

「いやだって、ダンジョンには当番の時以外はあんまり行かないし」

「いやまぁそうだろうけど、もう少し興味持とう?」

「いやでも」

「リオ8歳になったら、ギルドに登録したらすぐにダンジョン行くって言うよ?その時になって焦っても遅いんじゃないかな?」

うぅぅ。

息子が冷たい。

「だからさ、 一(にのまえ) ダンジョン行ってゴーレム観察してこようぜ?一緒に行くからさ」

「ありがとう、それならゴーレムは倒したら消える前にインベントリに収納してこよう」

神凪ダンジョンは、遺跡のような人工物のようなダンジョンだけれど、一ダンジョンは鉱山のような洞窟のようなダンジョンである。

「 理人(りひと) はここでマップ作ったのかい?」

「いやまだだから、今日は作りながら行くつもり」

「ゴーレムはどの階層にいるんだい?」

「父さん…」

ごめん。

「はぁ、小さめのロックゴーレムが3階層にでるんだよ」

そんなため息つかなくても…

「よし、頑張って3階層目指そう」

「待って、この階の転移装置探すから。帰り転移で戻りたいでしょ?」

それ大事だね。

ものすごく大事だ。

「そうだね、お願い」

「一も神凪と同じくらいの広さなんだな。小規模ダンジョンは、この規模なのかな?」

「他のダンジョン行かないからわからないよね」

「あっ、あった。すぐ近くにあるな」

僕は理人に連れられて、隠し部屋の転移装置にたどり着いた。

「神凪と同じかな?」

「転移装置自体は同じかな?タッチパネルの位置は、どこだ?」

「神凪が下で新宿が上だったかな?じゃあ横か裏か…」

僕も転移装置な周りを回りながら、タッチパネルを探す。

これ…かな?

「理人これかな?」

「そう、これだよ。裏だった?」

「だね」

一ダンジョンも各階層に転移装置は存在することはわかった。

登録して、2階層へ行こう。

2階層への階段まで40分ほどかかった。

降りたところで、理人にマップを作ってもらい転移装置を探してもらう。

「あー、転移装置と3階層への階段が真逆だ。どーする?」

どうするって、今日はゴーレム目当てだからなぁ。

「2階層スキップして、3階層目指していいかな?」

「わかった、じゃあこっちね」

なるべく魔物と遭遇しないように理人に気をつけてもらいながら、3階層へと急ぐ。

急いでも階段まで1時間くらいかかったけどね。

これは、転移装置必要だよね。

用事のない階層なのに、階段までが1時間とか泣けるよね。

同じように3階層でもマップを作ってもらい、転移装置を探す。

この階は、ゴーレム収納したら転移装置で上まで帰りたいからね。

もう何時間も歩くの嫌だよ。

おじさんにはつらいよ。

普段工房にこもってるんだから。

「隠し部屋の方に、ゴーレムもいるからそっちに向かうけどいーよな?」

「もちろんだよ」

ゴーレムだよゴーレム。

楽しみだな、魔法でうごいているのか?魔法陣が付与されてるのか?

そもそも魔物だから、ゴーレムと言う生物とか?

ゴーレム作りの参考になればいいんだが。

「父さんいたよ、見える?」

「どこだい?」

「左側の下の方、わかる?」

「あっ、わかった。いた!」

「俺が倒したら収納してよ」

「了解だよ」

えっ!?一撃!?

「父さん早く」

あぁそうだよ。インベントリに収納をしなくちゃ!

「収納!」

って言ったら、触ってなくても収納できたよ?

こんな仕様なんだね。

収納したゴーレムは工房でゆっくり観察しよう。

「違うタイプのゴーレム来るけど、どーする?」

違うの!?

「欲しいです」

比較対象はあればあるほどいいよね?

その後何体かゴーレムを確保してから転移装置に登録をした。

ゴーレムが守ってたのかな?

1階まで転移して帰宅したよ。

インベントリのロックゴーレム(体長30センチくらい)を解体したら、魔石とは別に3センチくらいの魔核が出てきた。

もしかしてこれがゴーレムを動かしてる?

魔核を鑑定解析する。

魔法陣が刻まれてるね、魔力で。

けど、全容がわかりにくいな。

魔核が小さい上に、魔法陣が精密すぎる。

こんな時こそ、サイズ倍率変更の魔法陣を使ったらいいよね。

10倍くらい大きくしようか。

デカっ。

でもこれで魔法陣がちゃんと見られる。

なるほど、ここが二足歩行を補助してる部分で、こっちが歩く機能。

あっ、ここのこれって真似して学習する機能なんじゃないか?話す機能はつけてないのか?つけられるよな?ここに。

こっちは戦闘するためだよな?

なるほど、ここまで細かく設定しないとダメだったのか。

この魔法陣を改良してミスリルオーブとか作って魔法陣刺繍したら、アダマンタイトとオリハルコンの人型でもうごくのでは?

魔法陣完成させるぞー。

他のゴーレムの魔核も調べて、解析して、違うゴーレムを倒しに行って、収納して解体して解析して作ってを繰り返し、ゴーレムが完成したのは、1年以上経ってからだった。