軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

297、学問の考察

今日は平日だが朝からギルドに来ている。

スパラッシュさんに連絡が取りたいのだ。宿を聞いておけばよかった。

受付に聞いたところ、今日の夕方ならここに立ち寄る可能性があるそうだ。

そいつは助かる。

学校にはギリギリ間に合った。

今日も選択授業だ。

算数を二時間とり、サンドラちゃんに最後の授業をすることになった。これで本当に教えることがなくなる。少し寂しいな。

最後の授業は『円の方程式』

ここから三角関数や指数関数、微分と進むのだが私には分からない。サンドラちゃんなら自力でどこまでも行けるに違いない。

終わった……

わずか二時間で彼女は理解してしまった。

接線、領域、軌跡すらも。

これでサンドラちゃんはどんどん私を超えていくだろう。いや、もう超えているか……

魔法があるためか、この世界の数学は発展していない。前世では何千年も前から三平方の定理とかあったはずだ。何でもかんでも魔法で解決してるとそうなるものなのだろうか?

重力や時間、光についても誰も気にしてないようだ。誰が暦を作ってんだ?

理科や物理、化学といった言葉がないことからもそう判断できてしまう。

大抵のことは魔法で解決できるため、特殊なことをやったとしても『異端だー!』と言われることはないだろう。魔女狩りや異教徒狩りも聞いたことなどない。今更ながら面白い世界だよ……

よって今後はサンドラちゃんが数学の第一人者になるのではないだろうか。とても誇らしい気分だ。是非ともそうなって欲しい。

その時は、私が育てたと自慢しよう。

昼休み。

いつもの五人で弁当を食べる。

コーちゃんにはこっそり鞄の中で食べてもらう。

「ねぇカース君、本当にもう終わりなの?」

「そうだよ。残念だけどもう教えられることが無くなってしまったんだよ。」

嘘などついていない。サンドラちゃんなら分かるだろう。

「でもまだまだ先は長いよ。僕には分からないけどサンドラちゃんならきっとできると思うよ。」

「本当なのね。あれだけ難しいことがまだまだ入口かぁ……本当に奥が深いのね。」

「私も少しは見たけど全然分からなかったわ。サンドラちゃんもカースもすごいわ。」

ちなみにアレクは二次方程式を解けるレベルだ。

「お昼ぐらい難しい話はやめようよー。」

まったくだ。セルジュ君は貴族学校に向けて学問を中心に頑張っている。貴族学校では魔法や体育もあるが、その先を見越した勉強をする必要があるのだ。つまり王都の貴族学院に行くことを見据えてセルジュ君は学問を中心に学んでいるのだ。

「こんな風に好きなことを勉強できるっていうのも楽しいよね。」

スティード君は、体育三、魔法一、社会一の割合で授業を受けている。

騎士になるには王国法が必須だからな。

アレクは私と同じ、体育二、魔法二、社会一だ。魔力放出について教えたりもした。ただ私もコツが分かってないので何となくこうしてる、としか言えないのだが。

右手から出せるんだから右足から出したっていいじゃん、といった意識なもので。もちろん肛門魔法のことは絶対秘密だ。クタナツを更地にしてでもこの秘密は守る。

そして放課後。

ギルドに行くのにアレクも付いて来た。