軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

57話

包囲が完了すると、モンスターが一斉に森から飛び出してくる。二足歩行の小型の恐竜のような姿だった。映画で見たことがある。なんとかラプトルとかいう恐竜に似ていた。

先頭を駆ける小型恐竜がこちらへ飛び掛かろうとした瞬間、奴らの足元の地面を収納する。こちらの足場以外を残し、ドーナツ状に掘られた深さ5メートルほどの落とし穴に落下した恐竜たちを、再度土を収納から出して頭だけ出した状態で埋める。

後は魔法なり弓なりの遠距離攻撃でさくっと処理していくだけだ。モグラ叩きのように身動きの取れない恐竜たちを、ゼロやシュナイダーと手分けして倒していく。

生命感知の反応を見るだけでも結構な数がいたが、三人で倒した数を数えてみると35匹も居たようだ。森の中でまともに相手をしたら結構大変だったかもしれない。

56番 ハンターラプトル アイテム1 鋭い鉤爪 アイテム2 スクロール(跳躍)

鋭い鉤爪は交換所用のアイテムのようだ、跳躍は使用するとジャンプ力が跳ね上がり、二階建ての民家くらいなら跳び越せそうなくらいだった。強化魔法と他のパッシブスキルの効果もあるとは思う。

ドロップの回収と新スキルの検証をしていると、ゼロとシュナイダーに、あれじゃ近接戦闘の訓練にならないとクレームを受ける。楽に倒せるに越したことはないと思うが、この間の獣王戦のことを考えると二人の言うことも分からないでもない。

「わかったよ、今度追憶の闘技場で特訓しよう。あそこなら死なないで戦えるらしいし」

追憶のダンジョンも闘技場もしばらく攻略を進めていない。ああいうのは溜まると後で消化するのが大変だ。今度特訓がてら攻略することをゼロとシュナイダーに約束した。

再びゼロに乗り探索を開始する。山の中からは新しい反応がなかったので、市街地へ向かってみる。

「おぉ、あの映画みたいだ」

市街地上空から街を見下ろすと、そこには某有名恐竜映画のような光景が広がっていた。ゴブリンやオークなどに混ざり、市街地には先程倒したハンターラプトル、まだ倒していないティラノサウルスやアンキロサウルスのようなモンスターの姿が見える。

早速倒そう。そう思い街を巡回しているティラノサウルスに近づこうとすると、生命感知に物凄い速度でこちらに飛翔する反応が複数見えた。方向はこちらの前方上空から、咄嗟に風斬りの短剣を取り出し追尾スキルを使って斬撃を飛ばす。

何匹か撃ち落とせたものの、捌ききれなかった何匹かがゼロに直撃し、爆発しダメージを受ける。

「爆発した?! シュナイダー、ゼロに回復と岩石鎧の掛け直しをしてサポートに回って」

まだまだ飛んでくる敵を迎え撃ちながら、一旦地上に降りることにする。何度か攻撃を受けフラついたゼロだったが、回復魔法を受け態勢を立て直して地上へと無事着陸した。先程倒したモンスターのドロップがいくつか散らばっているので回収しておく。

「あれは厄介だな……ゼロ大丈夫? 」

ゼロは平気だと答える。岩石鎧を剥がし、さらには強化魔法のかかったゼロの硬い身体にダメージを与えてくるとは、恐ろしい相手だった。

山の上空を飛んでいる時には遭遇しなかったのだが、市街地上空にはあんな危険なモンスターが飛んでいるようだ。

降り立った場所はショッピングモールの駐車場のようだ。ゼロには謎空間に一度戻ってもらい、中で物資の調達と昼食をとることにした。透明化をかけ、まばらにウロついているゴブリンを避けて店内に入る。

そういえば図鑑を確認していなかったと、モンスター図鑑を開く。

57番 ミサイルプテラ アイテム1 ささ身 アイテム2 小型ミサイル

小型ミサイルは消耗品アイテムのようで、相手にぶつかると爆発してダメージを与えるらしい。あまり数も無いので乱発はできないが、追尾と強化投射を使って使用したら便利そうだ。

しかし、あんなのが市街地上空を飛んでいたら移動が面倒だ。どうしたもんかとショッピングモールをウロつく。既に食料は持ち出されているのか、ほとんど残っていない。

まぁ収納から出して食べるか。シュナイダーにいつものドッグフードで良いか聞くと、それで良いと言うので水と一緒に出してやる。自分もオニギリを取り出して昼食を済ませた。