軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

135話

アザラシ型のモンスターは丸い顔を歪め、恐ろしい形相でこちらに這ってくる。体型はコロンとしていて可愛らしいが、その表情はかなりのマイナスだ。そして這ってくるので移動が遅く、シュナイダーがアザラシたちの間を駆け巡り蹂躙していた。

自分も近くのアザラシを斬り倒していく。中にはコロコロと転がって体当たりしてくる個体もいたが、狙いがうまくつけられないのか見当違いの方向へ転がっていったり、海に落ちるまぬけなのもいた。

次第に不憫になってきたので、さっさと全滅させることにした。数分後、辺りがアザラシのドロップで埋め尽くされる。敵もいなくなったので図鑑を確認しつつのんびりとドロップを回収してまわった。

116番 ビッグホワイト アイテム1 ビッグホワイトの肉 アイテム2 ビッグホワイトの毛皮

ビッグホワイトっていうのか。確かに普通のアザラシよりは大きかったが……かなり弱かったし、日本のキラーラビット位の位置づけのモンスターだろうか?

自分のレベルが上がり過ぎていて、格下相手だと大体相手にならないって出るんだよな。ウサギ肉以上に味の想像がつかないビッグホワイト(アザラシ)の肉は一体分のドロップでかなりの量があった。毛皮は大きくて手触りも良く、二枚くらいミニログハウスの床に敷けばいい感じの絨毯になりそうだ。

その後リポップを待って進化の宝玉を試してみたり、レアポップを狙ってみたがビッグホワイトばかりポップするので、適当に肉と毛皮を集めて移動を開始した。

そろそろ北方の島々の探索も終わる。島伝いに北東に北上してきたが、地図でいうとこの先の半島からロシアになる。

先の島々には残念ながら生存者の姿は確認できず、モンスターもビッグホワイトを除けばフロストイーグルにスノーマンくらいのものだった。

海上をゼロに乗って移動する。パスポートは一応収納に入っているが、入国審査は受けていないので不法入国だ。

もしロシアの行政が機能していたらどうしよう。一旦逃げるか? ロシア語はわからないし、片言の英語でなんとかなるだろうか。日本の大使館とか無事なのかな。

などと色々考えてるうちに半島までたどり着いた。しばし上空から港町を観察する。湧いているモンスターは上空にフロストイーグル、地上にはゴブリンが少々に薄っすらと青い色の毛並をした熊が闊歩していた。

初見の熊の体格は以前、東北地方で相手にしたクレセントベアよりもふたまわり程大きく、そんなサイズの熊型のモンスターが港町を人間のかわりに歩いていた。

「デカイな。あっ、でも相手にならないって出てるぞ」

手近なところを歩いている熊に上空から業火球を放つと、一撃で消えていく。弱いな。

117番 アイシクルベア アイテム1 熊肉 アイテム2 スクロール(中級氷魔法)

音に寄ってきたゴブリンや熊を魔法で片付けいく。ゼロが相手をするには少し弱すぎるし場所が悪いので、自分とシュナイダーで片付けた。

島での戦闘にも参加していなかったゼロは結構暇そうだ。でも下手にゼロが戦うと、建物の崩壊だったり地形が変わってしまう恐れがある。

ヴォルケイオス戦では火山の火口内がめちゃくちゃになってしまったしな。幸い? 笹の湯が生えてきて火口は埋まったけど。

体感、この熊くらいのモンスターだとゴブリンを相手にしているのと変わらない。地上に降りてモンスターを駆除しながら街を散策する。

粗方街のモンスターを狩ってスッキリしたので、中級氷魔法をためしてみる。一つ目が氷結鎧。使うと身体の急所を守るように氷の鎧が現れる。

「あー、熊が使ってたなこれ」

こちらから仕掛ける前に気がついた熊はこの魔法を使っていた。しかしこの魔法、火炎魔法には弱いという弱点がある。岩石鎧のほうが使いがってが良さそうなんだよな。

お次は氷雨。これは初めて会った時ゆきさんとかが使っていた魔法か。相手に雪と氷が混ざった強風を叩きつける魔法だ。強化防風で軽減できる。

最後が氷縛。これが一番使いどころがあるかもしれない。相手の足元を氷つかせる魔法だ。飛んでいたら効かないけど、足の速い敵に良いかもしれない。

新しい魔法の検証も済んだし、ちょっとチャボさんのところで昼ごはんでも食べてこよう。

ミニログハウスを取り出して中に入り、追憶の広間へ向かった。