軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第118話 意外と戦闘にも役立つかもしれないな

「種族レベルの方もカンストしてしまったな」

リオン

種族:ヒューマン

種族レベル:99

ジョブ

【 剣聖(ソードマスター) 】レベル20

【 大魔導師(グランドウィザード) 】レベル20

【 聖者(セイント) 】レベル20

【 盗賊王(キングシーフ) 】レベル20

【 従魔王(キングテイマー) 】レベル20

力:SSS 耐久:SSS 器用:SSS 敏捷:SSS 魔力:SSS 運:SSS

世界最難関ダンジョン〝奈落〟で魔物を倒しまくったリオンは、【従魔王】のジョブレベルとともに、種族レベルもカンストさせていた。

「やっぱ口笛は便利だな。魔物がどんどん集まってくるから、同じ場所から魔法をぶっ放し続けるだけで大量の魔物を倒せてしまう」

お陰で二、三日はかかるかと思っていたのに、僅か一日でレベルカンストを達成してしまった。

「バルバラに戻るか」

リオンは転移魔法を使う。

ここからバルバラまで普通に移動しようとすれば、海を越えなければならない。

だが転移魔法なら一瞬だ。

そのために泊っている宿の部屋に、ゼタの工房と同様、あらかじめマーキングを施しておいたのである。

ちなみにここ〝奈落〟の近くにも、リオンのマーキングがなされており、来るときも一瞬だった。

百年前に施したものであったため不安だったが、幸運にも消えずに残っていたのである。

そうしてバルバラに帰還したリオンは、すぐに教会へと向かった。

調理士系クラスⅠジョブの【調理士】を取得するためだ。

「【調理士】のジョブを取得したいんだけど」

「分かりました。それではあなたに神のご加護を授けましょう」

ジョブ

【 剣聖(ソードマスター) 】レベル20

【 大魔導師(グランドウィザード) 】レベル20

【 聖者(セイント) 】レベル20

【 盗賊王(キングシーフ) 】レベル20

【 従魔王(キングテイマー) 】レベル20

【 調理士(コック) 】レベル1

「これでよし。またレベルを上げないとな」

そうしてリオンは再び〝奈落〟へ。

クラスⅠジョブだけあって、一時間もかからずにレベル20になってしまった。

バルバラへと戻ったリオンは、そのまま教会へと足を運ぶ。

「今度はクラスⅡの【 料理長(シェフ) 】を取得したいんだけど」

「……? あなたはつい先ほど、【調理士】を取得されたばかりでは……?」

「うん、でももうマスターしちゃったから」

「そんなはずは……なっ!? ほ、本当にマスターしている!?」

驚愕する神官の〝祈祷〟によって無事に【料理長】を取得したリオンは、三度、〝奈落〟へとやってきた。

「ぴゅー」

口笛を使うと、ダンジョンの奥から無数の魔物が押し寄せてきた。

すでに相当な数を倒しているというのに、まだまだ枯渇する様子はない。

さすがは世界最高難度のダンジョンだ。

魔王のお膝元とも言えるダンジョンだったので、その魔王がいなくなった影響も大きいかと思っていたのだが、魔物の強さも当時とほとんど変わらない。

魔王がいたから最高難度のダンジョンとなったわけではなく、元からあった凶悪なダンジョンを利用する形で、魔王が住み着いていたのだろう。

それからリオンはまたしても魔物を倒しまくった。

クラスⅡなので、さすがにクラスⅠよりは上がりにくい。

それでもあと少しでレベル20に到達するというとき、

「ん?」

薄暗い洞窟の奥から際限なく押し寄せてくる魔物の大群を前に、リオンはある違和感に気づいた。

「あの魔物……食えそうだな」

恐ろしい姿の魔物が、なぜか食材に見えてしまったのである。

しかもそれは一体だけではなかった。

「あっちの魔物は毒を除けば食えそうだし、向こうの魔物は、肉は無理だが皮と骨なら食べれそうだ」

間違いなく調理士系統ジョブのスキルによるものだろう。

一般的に食材として使われたことのない魔物でも、見ただけで食用になるかどうかが判別できてしまうようだ。

さらにそれだけにとどまらず、どこがその魔物の急所なのか、どう調理すれば美味しくなるのか、といったことも何となく分かってしまう。

「意外と戦闘にも役立つかもしれないな」

そうして【料理長】のレベルも20に上げたリオンは、バルバラの教会へ。

「ま、またいらっしゃったのですか? 今度はどのようなご用件で……」

「クラスⅢの【 食帝(エンペラーシェフ) 】を取得したいんだ」

「く、く、く、クラスⅢっ!? クラスⅡの【料理長】は……」

「マスターしちゃった」

「あなた一体、何者ですか!?」

さすがにちょっと上げるのが早過ぎたかと思うリオンだったが、幸い神官は〝祈祷〟の際に知り得た情報を他人に話すことを固く禁じられているため、このことが外部に広がる心配はない。

「ざ、残念ですが、この教会ではクラスⅢジョブを授けられる者がおりません……」

「あ、そっか」

クラスⅢジョブを授けるには、〝大祈祷〟スキルを習得している必要がある。

聖王国でも、それを有するのは神殿長しかいなかったほどだ。

バルバラでは難しいだろう。

というわけで、リオンはいったん聖王国へと飛んだ。

もちろん転移魔法を使う。

やはり神殿の地下迷宮に刻んでおいてよかった。

「リオン殿?」

「久しぶりだね、神殿長のおじいちゃん」

神殿長のバスティアンは七十を超えた高齢男性だ。

どこからともなく現れたリオンに目を丸くしている。

「三聖女様たちが探しておられましたよ? てっきり、何も言わずにこの国をお出になったのかと……」

「ちょっと事情があって、声をかける暇がなかったんだ。今はバルバラにいるよ」

「……?」

バルバラにいると言いながら、なぜ目の前にいるのか、バスティアンには理解しかねた。

だがもっと理解できないことが、リオンの口から告げられるのだった。

「【食帝】を取得しにきたんだ」