軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

なんか集団探索なのに別行動なんですけど

「…ではそろそろ、もう少しスライムの多い場所に移動しましょうか。このままでは、今日の目標が達成できないので。」

「佐藤さん、今日の目標ってなんですか?」

「『1レベルアップ』なので、それぞれが保有するEXPによりますが、EXP換算で200~400程度ですね。経験値補正込みで考えると、スライム1体で5~6程度なので、40体~80体ぐらいですかね?まぁ1レベルぐらいならこれぐらいで大丈夫だよ。3レベルともなると、スライムから得られる経験値が減っちゃうから辛いけどね。」

1レベルUPか…うーん。そうだよね、普通は500EXPでLVUPだよねぇ。…私には焼け石に水だなぁ。

「そういえば、そもそもEXP稼ぎに来てるんだったっけ。びしょ濡れになって忘れてた…。」

奏が遠い目をしてる。

「ごめんよ奏…」

「いや、逃げだすスライムが悪いし…」

…それはそうだけど、違うんだ。私のせいなんだよ。

「あー。あと、ちょっと他の班と合流するね。黒川さんを別行動にしたいので。二宮さんは、青山さんと雨森さんと一緒に、スリーマンセルを組んでください。」

えっ、なんで!?私だけ仲間外れ!?

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というわけで、近くにいた別の班の人と合流した。

「おーい、ちょっといいかー?」

佐藤さんが別の班に声を掛ける。

「あれ?佐藤さんじゃないっすか?どうしたんっす?」

引率してる冒険者の方が答える。

「ちょっと話したいことがあるので、生徒の皆はちょっとそこで待機しててくれ。鈴木はこっちに。あと、無線で巡回の中川を呼んでくれ。」

「了解っす。」

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合流したのは探索者の鈴木さんが率いる班だった。向こうの班にいたのは、女子のペアと、男子のペアで、女子のペアが「田中・中田」の田中田ペアで、男子のペアが「高橋・山田」の高田ペアだ。…いや、私は名前覚えてなかったんだけど、利香ちゃんと京ちゃんが教えてくれたよ。…うん。今度からもうちょっとクラスのことを覚えようか。全然記憶になかったよ…。更に鈴木さんが無線で呼び出した、探索者の中川さんが引率に加わった。

というわけで、佐藤さんと私だけが別行動になった。一方で「二宮・青山・雨森」「田中・中田」「高橋・山田」の3組を、鈴木さんと中川さんが引率する形に。向こうの組は、湿地帯の奥の方に行って、スライムがたくさんいるところで、経験値とジェル稼ぎをするそうだ。

ただ、利香ちゃんと京ちゃんが、ちょっと気になった事を言っていた。

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「うーん、高橋と山田かぁ…」「ちょっとまずいかな、あんまり関わりたくない。」

「ん?どうして京ちゃん、利香ちゃん?」

「あの二人あんまり素行よくないのよ…」 「普段からわりと問題児」

「しかも、剣士と冒険者のJOBを持ってるって公言してて、「スライムとか雑魚すぎ」とか言ってるぐらい。真面目にやってる、他の生徒を煽っては先生に怒られてた。」 「なにかしら絶対やらかしそう。」

「集団探索前にも「3Fぐらい余裕だろ」とか言ってたし。」 「見て、ほら、田中さんと中田さんも、声をかけられて、嫌そうな顔してるでしょ。」

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…大丈夫かな。

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さて、私 だ(・) け(・) は、佐藤さんの引率で皆とは違う場所に来た。小川の川辺のスライムの多いあたりだね。あっちこっちでうごうごしてる。ただ、川辺は川辺でも、それなりに開けてて十分な広さがある。

「黒川さんだけごめんねぇ。黒川さんが近づくとスライムが逃げちゃうので…それに黒川さんの戦い方だと、ジェルが集まらないし、周りに被害が出るので。ここなら飛び散っても大丈夫だし、次から次にスライムが出てくるポイントなので、黒川さんの戦い方でも十分に稼げるはずだよ。」

まぁ、それはそうか。私がスライムの多い場所に行ったら、他の皆がスライムを倒せなくなっちゃうか。それに確かにあちらこちらに、スライムが山のようになっている。なんなら、川からスライムがぽよぽよと、上がって来ている。あー、よく見ると小川に流れてるのかスライム。それが、この小川のカーブ部分に堆積して、溜まってて、そのスライムが陸地に上がって来てると。あ、よく見るとあの水たまりにいるのも全部スライムだな。

「と言うわけで、このあたりには他の班もいないから、思い切ってやって大丈夫ですよ。」

「確かに、ここなら困ることはなさそうですね。」

なんかようやく『スライムを討伐しに来た』って感じがするなぁ。