軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

アニメ番宣小説 その8

本日、アニメ7話が放映される日だ。

「ついに、わたしたちが王都に行くお話ですね。フィナ、楽しみですね」

「はい」

フィナとノアは慣れたもので、いつもの席に子熊化したくまゆるとくまきゅうを抱いて座って、見る準備はできている。

わたしもお菓子と飲み物を用意してベッドを椅子代わりにして座る。

「始まりました!」

真っ黒だったテレビに映像が映る。

わたしとフィナがノアの家にやってくるシーンから始まる。

「フィナとノアの出会いのシーンだね」

「懐かしいです。フィナとの出会いは家の前でしたね」

「はい。ノア様に会うと知って緊張してました」

「そうなんですか?」

「王都に一緒に行くのがノア様だと朝まで知らなかったです」

少し抗議する口調で言う。

「そうだっけ?」

「ユナお姉ちゃんが、朝、教えてくれたんですよ」

言われるとそうだった気もする。

「でも、貴族であるノアが一緒だと知っていたら、フィナは王都に行こうとは思わなかったでしょう?」

「……はい。たぶん、断ったと思います」

「そしたら、ノアとは友達になれなかったかもしれないよ」

「それはダメです!」

ノアが叫ぶ。

「フィナと友達になれないなんて、考えられません」

「……ノア様」

だから、あのタイミングで教えたのは正しかった。

当時のフィナにとって貴族は遠い存在だった。ノアと話すだけでも緊張してた。

「わたしはフィナと友達になれて嬉しいですよ」

「ノア様、……わたしもです」

2人は顔を見合わすと微笑む。

今では仲良しの2人だが、初めて会ったときはアニメのような感じだった。

アニメのフィナはノアとクリフに名前を名乗るが、

「噛んだ」

「噛みました」

「うぅ、恥ずかしいです」

こんな感じでフィナがノアに対して緊張していたのは懐かしい思い出だ。

今では、仲良く話したり、一緒にお出掛けをしたり、誕生日パーティーに参加したり、良い友達になっている。

そして、フィナを連れて行きたい許可をノアとクリフにもらう。

すると、ノアが敵対するようにフィナに指をさして言う。

『クマさんは渡しませんよ!』

それに対してアニメのフィナは驚く。

「わたし、こんなこと言いましたか?」

「言ったと思うよ」

「えっと、はい」

ニュアンスは多少違うとしても、同じようなことを言った記憶がある。

でも、フィナがクマの前を譲る感じで、仲良くなった記憶がある。

アニメでも、ノアがくまゆるの前に乗って、フィナが後ろに乗って、仲良く話をしている。

そして、何事もなく日が暮れ、野宿という名のクマハウスを出して、泊まることになる。

「あのときは、いきなり、くまさんのお家が出てきたときは驚きました」

野宿は危険だし、クマハウスなら安全で快適だ。

アニメの中のわたしたちは楽しく食事をしたりする。

「美味しい食事に、お風呂にベッド、こんな快適な野宿は初めてでした」

ノアの言う通りにお風呂に入ったりしたが、アニメでは放映されなかった。

うん、良かった。

連続でわたしの裸が全国に放映されるのは防げた。

そして、次のカットではオークを討伐したシーンから始まった。

オークを発見するシーンはカットされたみたいだ。

「ユナさんの活躍するシーンがありませんでした」

ノアが残念そうにする。

尺の問題でカットされるのはアニメのあるあるだ。

これが長編アニメだったら、ちゃんと討伐シーンもあったのかな。

神様もアニメにするなら、4クールぐらいの長編作にすればいいのに。

ただし、わたしの裸や下着シーンはNGだ。それさえなければ、アニメになってもいいかなと思い始めている。

そして、現実どおりにオークに襲われていたミサとグランさんが登場する。

「ミサです。ミサもユナさんの家に呼んで一緒にアニメが見られたらよかったですね」

「でも、ミサはクリモニアにいないからね」

ミサは別の街にいるので、簡単に家に呼ぶことはできない。

「残念です」

わたしはグランさんから一緒に王都に行く提案をされている間、アニメのミサはくまゆるとくまきゅうに抱きついたり、何か可愛い行動をしている。

ミサたちと一緒に行くかどうかの判断は、現実通りにノアに任せることにした。

ノアはミサたちと一緒に行くか、クマハウスを使って快適に王都に行くか悩み始める。

当時、わたしがクマハウスのことを知られたくないから、ミサと行くならクマハウスは使えないと言ったからだ。

あのときは、まだ異世界について分かっていなかったから、何を話していいか、手探り状態だったから仕方ない。

それに、このときはミサとグランさんに初めて会ったばかりだ。

今だったら、隠すこともせずに、クマハウスを使っていると思う。

それだけ、ミサやグランさんとも親しくなったってことだ。

そして、クマハウスの布団とお風呂で悩んだノアだったが、ミサを選んだ。

「ノア様は優しいです」

「ミサは妹のような存在で、友達ですから」

ノアは胸を張って言うが。

「その割には悩んでいたと思うけど」

「そ、そんなことはないです」

かなり悩んでいたと思うよ。

でも、ミサを選んだんだから優しいと思う。

そして、わたしたちは王都までやってくる。

こうやって全体を見ると王都って広いね。

でも、何か、王都に来るとき他にも事件があったような気がするけど、たぶん気のせいだ。

わたしたちは王都の中に入り、ミサとグランさんと別れ、ノアの母親であるエレローラさんの屋敷にやってくる。

わたしたちが屋敷の敷地の中に入ると、金髪の女性、エレローラさんが走ってくる。

そして、そのままノアに抱きつく。

「エレローラさん、若いよね」

「はい。お母様は、いつも綺麗です。わたしもお母様のようになりたいです」

「なれると思うよ」

まあ、ノアは美人というより、まだ可愛いけど、成長すれば、美人になると思う。

そして、エレローラさんに自己紹介したり、クリフの手紙やゴブリンキングの剣を渡したりする。

そんなことをしていると、ノアの姉であるシアが学園から帰ってくる。

シアは家に入るとくまゆるに乗るノアに驚き、くまきゅうに乗るエレローラさんに驚き、最後にわたしを見て驚く。見事な3段活用だ。

「ふふ、お姉様。驚き過ぎです」

いや、普通、クマが家の中にいて、母親と妹がクマに乗っていれば驚くと思うよ。

シアと会うとクマの格好した女の子が護衛とか信じられないとか言われる。

そんなこともあったね。

そして、エレローラさんの一言でシアと試合することなる。

これもエレローラさんの娘の教育だったみたいだけど。わたしをだしに使わないでほしいものだ。

わたしとシアがお互いに剣を構える。

「そういえば、ユナさん、剣も扱えたんですね」

「うん、前に使っていたことがあったけど、魔法の方が便利だから、剣はあまり使わないよ」

魔法は近づかないで済むし、神様からもらったクマ装備のおかげで威力もあるし、わざわざ近づいて剣で攻撃をする必要がない。

最近では、たまにナイフを使うようになったけど、やっぱり出番は少ない。

そして、アニメのシアはやられまくっている。

シアには悪いけど、ゲームの中で何千回と戦ってきた経験がある。回復薬を飲んで一日で何回、何十回も戦った。

何度も何度も死んだこともある。まあ、ゲームだから生き返るけど。

それでも、ギリギリの命をかけた試合を何度もしてきた。

わたしとシアでは経験が違う。

「ユナさん。今度魔法ではなく、剣の扱いも教えてください」

「貴族の令嬢には必要ないと思うんだけど」

わたしが見た漫画や小説だと、貴族の令嬢は綺麗なドレスを着て、お茶会をしたり、ダンスの練習をしたり、刺繍をしたり、イケメン王子や貴族の話をしたりしている。

剣を扱う令嬢はごく僅かだ。

「何を言っているんですか。自分の身を守る護身は必要です」

「でも、いつも剣を持ち歩いているわけじゃないでしょう?」

「お姉様はアイテム袋に入れて、持ち歩いていますよ」

ああ、そういえば初めてタールグイの探索をしたとき、シアは剣を持っていたっけ。

そんな話をしている間にシアとの試合も終わり、プリンを食べたりする。

そして、翌日、わたしとフィナは王都を二人で散歩する。

「ど、どうして、わたしがいないのですか!」

「説明があったとおりに、貴族の挨拶回りでしょう」

「そうでした。王都にはあまり来ないので、お母様と一緒に挨拶に行ったんでした」

ノアは貴族の挨拶回りに行っているので、わたしとフィナは二人で買い食いをしたりして、王都を楽しむ。

「うぅ、フィナが羨ましいです」

「きっと、このあとに出てきますよ」

そんな言葉のあとに出てきたのは。

「あれはモリンさんとカリンさん!?」

「本当です」

パンを購入したときに、モリンさんとカリンさんがいた。

まだ、このときは店員とお客との間がらだ。

その後の出来事を知っているので、なんとも言えない気持ちになる。

そんなことを知る由もないアニメのわたしとフィナは美味しそうにパンを食べている。

そして、わたしはジャガイモと、カビが生えて売れないチーズを手に入れて、ハンバーガーにして食べる。

「美味しそうです」

「夜に食べると太るからダメだよ」

「お菓子はいいのですか?」

ノアとフィナがテーブルの上に乗っているポテトチップスを見る。

「す、少しならいいんだよ」

映画とかは、お菓子とジュースを飲みながら見るものだ。

毎回、アニメを見るたびに食べているけど、太っていないよね?

わたしはお腹を触る。

……きっと、大丈夫なはずだ。

そして、アニメは最後は意味深な感じで終わる。

ああ、あのときのことかな。

「今回は出番が多くて、よかったです」

今回の話はノアは満足らしい。

そして、歯を磨き、布団の中に入る。

寝るときは、いつもどおりにおしゃべりをしながら、眠りに就いた。

数日後、いつもどうりに公式サイトを見にいく。

8話のあらすじが公開されている。

フローラ様や国王陛下の画像があるから、お城に行くみたいだ。

それから、見知らぬ汚いおじさんがいるけど、誰?

あらすじの内容からすると、グルザムって人っぽいけど。

そういえば、一万の魔物を集めた男の話を聞いたときの名前がグルザムだったような。

アニメでは、わたしが知らない裏話が見られそうだ。

それからミニアニメの公開もあり、どこかで見たことがある部屋で、ノアとミサがトークするお話みたいだ。

女性が有名人を呼んでトークする番組に似ているような。

きっと、気のせいだ。

それからキュアメイドカフェコラボ決定の文字が目に入ってくる。

また、コラボカフェ?

詳しい内容はまだ分からないみたいだ。

メイドさんが接客してくれるのかな?

この世界には本物のメイドさんがいる。

ノアの家に行けば、メイドさんのララさんが接客して、お茶を淹れてくれる。

元の世界じゃ、引き籠っていたから、こういうお店には行ったことがないから、行ってみたいかも。

※詳しいことは活動報告にてお願いします。