軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

アニメ番宣小説 その2

神様の冗談かと思ったら、本当にこっちの世界のわたしの出来事がアニメになって放映されていた。

アニメを見た感想と言えば、クマの格好でブラックバイパーと戦う姿がシュールだった。

戦っているときは自分の姿は見ることはできないから、分からなかったけど。ここまで、緊張感がない戦闘シーンも珍しい。

それから、くまゆるとくまきゅうが可愛かった。現実でもアニメでも可愛いは正義だね。

あと、気になったのは、最後に現実世界の様子が映っていたことだ。

人の部屋と部屋着姿をアニメにするなんて、プライバシーも何もあったものじゃない。

どうせ、神様に文句をいっても、「異世界にプライバシーなんてありません」とか言うに決まっている。

いや、異世界だって、プライバシーは必要だからね。なんでもかんでもアニメにしていいわけじゃないからね。

せめてもの救いは着替えシーンやお風呂のシーンがなかったことだ。流石に、そんなところはアニメにしないよね?

でも、あの性格が悪そうな神様だ。

まだ油断はできない。

わたしをいきなり異世界に連れてきたり、クマの格好をさせたり、クマさんパンツを穿かせたり、性格が悪そうだもんね。

でも、異世界でのお金を用意してくれたり、チート装備を用意してくれたのは感謝だけど。でも、やっぱり元はわたしのお金だし、チートはクマの着ぐるみだから、心からの感謝はしにくい。

ただ、くまゆるとくまきゅうに関しては、最高の贈り物だ。これだけは感謝はしたい。

わたしは膝の上に乗っている子熊化したくまゆるとくまきゅうの頭を撫でる。くまゆるとくまきゅうは嬉しそうに鳴く。

癒しだ。

アニメの新しい情報がないかと公式サイトを見ると、ミニアニメ「べあべあべあくまー!」なるものがあった。

べあべあべあくまー?

くまくまくまべあーじゃなくて?

調べると、テレビアニメとは違った、別のミニアニメがあるらしい。

とりあえず、再生ボタンを押して見る。

動画が始まる。

テレビにはミニキャラになったわたしとくまゆるとくまきゅうが映りだす。

「わたし、寝ているね」

わたしはくまゆるとくまきゅうと一緒に木の下で気持ちよさそうに寝ている。そこにノア、フィナ、シュリが現れて、一緒に寝るという内容だった。

ノアやフィナ、シュリはもちろんのことだけど、ミニキャラでデフォルメされると、凶暴なクマのわたしも可愛く見えるから不思議だ。

えっと、このミニアニメも毎週やるみたいだ。

ちょっと短いのは残念だけど、これは可愛いので毎週が楽しみだ。

そして、今夜、アニメ2話が放映されることになっている。

1話はブラックバイパーの話だったけど、2話の告知を見ると、フィナとわたしの出会いの話になっている。それじゃ、2話で異世界に連れて来られた話やフィナと初めて会ったときの話をやるのかな?

初めてフィナに会ったとき、「わたしを食べますか?」って聞かれたことを思い出す。

いくらクマの格好をしているからって、食べないよ。

そんなに怖そうに見えたのかな?

でも、それも懐かしい思い出だ。

ということで、2話にはフィナが出るみたいなので、今日はフィナを家に呼んでみた。

「ユナお姉ちゃん。いきなり、お泊りセット持って家に来てって、なにかあるの?」

説明が難しいし、フィナを驚かせたい気持ちもあるので、アニメのことは、まだ話していない。

「それはフィナと一緒にアニメを見るためだよ」

フィナはすでに、お風呂に入って、可愛い寝巻きを着ている。

準備は万全なので、アニメのことを教えることにする。

「あにめ?」

フィナは可愛らしく首を小さく傾げる。

「説明が難しいから、見てもらったほうが早いかな」

テレビが置いてあるわたしの部屋に移動する。

「黒い板?」

フィナがテレビに気づく。

何度もわたしの部屋に入っているフィナだから、今まで置いていなかったテレビに気づいたみたいだ。

「フィナはそこに座って。この黒い画面……じゃなくて、板を見てて」

フィナにはテレビの前に座ってもらい。先週録画したアニメを見てもらうことにする。

わたしはリモコンを手にすると再生ボタンをポチッと押す。

「黒い板が光りました」

そして、テレビは馬が走ってくるシーンから始まる。

「ユナお姉ちゃん、絵が動いてます!」

フィナはテレビに映っている映像を不思議そうに見ている。

ブラックバイパーを倒してほしいと少年が頼みに来るが、誰も引き受けてくれない。

そこに現れたのは。

「ユナお姉ちゃんです」

そして、わたしがブラックバイパーの討伐の依頼を受ける。

フィナは言葉を発することも忘れて、テレビを見ている。

「ブラックバイパーです」「あっ、ユナお姉ちゃんが」「ユナお姉ちゃん、危ない!」

フィナはテレビに映るわたしがブラックバイパーと戦うシーンを見ながら叫んでいる。

そして、アニメのわたしは無事にブラックバイパーを倒す。

「よかった。あのときブラックバイパーはこうやって倒したんですね」

そして、クリモニアの冒険者ギルドに戻ってきたところでリモコンの停止ボタンを押す。

このあとは元の世界の映像が流れるためだ。

「これがアニメだよ」

「絵が動いて、凄かったです。でも、これ、どうやって絵を動かしているんですか?」

フィナは目を輝かせながら尋ねてくる。

「神様が作ったんだよ」

「神様?」

秘儀、説明が面倒くさいので、神様が作ったことにする。

まあ、実際にそうだし。

「凄い。ユナお姉ちゃん、神様と知り合いなんですか!?」

「まあ、会ったことはないけどね。そのことは説明ができないから、このアニメのことなんだけど。今日、フィナが登場するみたいだから、一緒に見ようと思ってね」

「わたしが、この絵になって、動くんですか?」

「うん、だから一緒に見ない?」

「恥ずかしいけど、見てみたいです」

「それじゃ、一緒に見ようか」

「うん!」

わたしはアニメのお供に、ポテトチップスと飲み物を用意して、テレビの前に座る。

さて、どんな内容になるのかな。

注意、このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。