軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

185 はじめての夏休み

折り目正しくスーツを着こなした担任の村井先生が、相変わらずの無表情で教壇の上から終業式の挨拶をする。

「明日からいよいよ夏休みです。長い休みとなりますが、怪我無く元気に過ごしてください」

と定型文を言い、続けて「ゲートを見つけたらクラス昇格」「より上位クラスを狙うならダンジョンだけでなく勉学にもしっかりと励むように」と事務的な口調で言い残して、教室から去って行った。

これから初めて迎える冒険者高校の夏休み。その間に新たなゲートを見つけられれば、パーティー単位で無条件にクラス昇格という特典が追加されている。

クラスメイトの皆は夏休みのすべてを使って探し出し、絶対に昇格してやろうと気炎を吐いているが、一人でゲートを見つけることは非常に効率が悪いので誰とパーティーを組むか、どう自分を売り込むかが重要となってくる。教室内では何気なく情報を収集したり顔色を 窺(うかが) ったりと真剣な駆け引きが始まっているのが見て取れる。

しかし冒険者学校のクラス昇格条件はダンジョンでの技量試験ばかりではない。学力試験の配分も意外に多いのだ。そのため日頃からしっかりと勉強していないと、より上位のクラスを目指す場合は難しくなると先生は釘を刺したわけである。

俺は元の世界で大学を出ているので今のところ基礎的な学力は何とかなっているが、あくまで“今のところは”である。聞けば冒険者学校は日本にある高校の中でも最上位クラスの学力があるようで、俺が通っていた高校と比べてもテストの難度は段違いのハイレベル。まだ高校一年だというのに難関大学の入試問題を普通に解かせようとしてくるので、ついていくだけでも苦しい限りなのだ。

ブタオは幼馴染と一緒の学校に行きたかったとはいえ、よくまぁこんな学校に入学できたものだと褒めてやりたいぜ。相当に頑張ったのだろうが、裏を返せばそれほどまでに幼馴染のことが好きだったんだなと再認識してしまう。

それはともかく、ようやくというべきか。明日から長い夏休みが始まる。

入学当初の予定ではこの時期までにレベル10に到達し、ダンジョンダイブと並行して可愛いヒロインの女の子――できれば生徒会長の世良さん――とお近づきになり、パーティーを組むついでに甘酸っぱい夜のひと時を過ごす、なんてことを考えていたのだがとんでもなかった。

一番近しいヒロインのカヲルからは白い目で見られ、他のヒロインとの間にも青春イベントを発生させるなんて欠片も無理。それなのにこの短い間に命の危機が何度あったことか。腕が飛んだり腹に穴が開いたりと、絶体絶命に陥った記憶がいくつも走馬灯のように脳内を掠めていく。

ゲームストーリー終盤に向けて徐々に厳しい環境になっていくならギリギリ納得できるが、入学して間もない時期にゲームバランスを 嘲(あざ) 笑うレベルの危機が列をなして迫ってきやがった。この世界はどうなっているのかと何者か知らないが問いただしてやりたい。

そして肝心のゲームストーリーもおかしな方向にいきつつある。

ダンエクでは最初の夏休みに入るこの時期くらいにDクラスと全面戦争になるイベントが発生するのだが、こうして最後の日の放課後となった今でも奴らが乗り込んでくる気配はない。Dクラスリーダーであった 刈谷(かりや) 勇(いさむ) もずっと大人しいままだ。もしかしたらもう既定の学校イベントは発生しないのかもしれない。

本来のゲームストーリーは赤城君とピンクちゃんが段階的に成長できるよう順序良くイベント設定されているのだが、そのイベントが発生しないならまともな成長なんて望めず、そうなればこの先に待ち構える凶悪イベントも手に負えなくなってしまう。未来は非常に暗いと言えよう。

どうしてこうなったのか。 腑(ふ) に落ちるような理由は思いつかないが、強いて言えば些細な出来事がバタフライ効果によって雪だるま式に大きくなってしまった感がある。

またプレイヤーが俺だけではないというのも問題を複雑にしている。窓際の壁に背中を預けクラスメイトと他愛もない話をしている月嶋だが、あいつだって何を企んでいるのか分かったものではない。裏で世良さんと良からぬことをしていたら断固として阻止せねばならず気も抜けない。

だがゲームストーリー通りにいかなくなったことは、全部が悪いことばかりではなかった。

教室中央ではクラスメイトに囲まれた三つ編み少女、サツキが笑顔で受け答えしているが、彼女は本来なら上位クラスに酷い圧力と暴力を受け、さらにあと数ヶ月もすればクラスメイトからも裏切られ、退学に追い込まれる運命だった。だが今はあんなにも立派にクラスをまとめ上げている。その隣にはリサも控えていることだし、俺だっている。もうあんな悲劇は起こらないはずだ。

未来は悪くなるかもしれないが良くなることだってある。このEクラスの中から俺の予想を超える凄い冒険者が誕生するかもしれないしな。そんな風に放課後の活気ある教室を期待しながら見ていると、腕端末の画面を見ながら話している女子達の会話が耳に入ってくる。

「ねぇ、これ見てって。超イケメンだったんだけど~」

「ホントだ、ちょっと好みかも。同じEクラスだし、もしかしたらパーティー組めるかも――」

「ないって。いくら落ちこぼれとはいえ 子爵(・・) 様よ?」

夏休み直前というこの時期に2年Eクラスに編入してきた貴族の話題である。少し前にもこの話は聞いたことがあったが本当に来るとはな。冒険者学校に途中から編入するのはかなり難しいはずなのだが、恐らくは貴族の特権を強く行使したと思われる。

しかしこんな貴族の編入イベントは俺のゲーム知識にない。ダンエクでもゲームストーリーには関係しないだけで、実は裏で起きていたのだろうか。まぁどうであろうと特権を使ってルールを押し曲げるような傲慢貴族と関わるつもりなどないし、俺には関係ないことか。

欠伸(あくび) をして目に涙を溜めつつ2年Eクラスの人達に同情していると、二人の人物が軽やかに歩み寄ってきた。見上げると、ぎこちなくも笑顔を向けてくれるようになった幼馴染のカヲルである。

「おまたせ。準備できたようだから……一緒に見にいきましょうか」

「成海、今日は世話になる」

背後には主人公パーティーの軍師役の 立木(たちぎ) 直人(なおと) 君が眼鏡を中指で上げながら挨拶してくれる。今日はこの後、二人と予定があるのだ。本当は赤城君とピンクちゃんも一緒に行動する予定だったのだが、冒険者ギルドに急ぎの用事があるとのことで今日は来られないらしい。

それならばと俺も椅子から立ち上がって頭の一つでも下げようかと思っていると、大柄な男子高校生、 磨島(まじま) 大翔(ひろと) 君が割り込んできたではないか。

しかも目を吊り上げて怒っている、というより殺気だった顔をしている。何かマズいことでもあったのかと思って様子を 窺(うかが) おうとする間もなく、胸ぐらを掴まれてしまった。

「おい、お前。ちょっとツラ貸せや」

「ちょっと乱暴はやめて。用件ならここで言ってほしいのだけど」

カヲルがとっさに間に入ってくれたが、問答無用とばかりに俺を睨み「絶対についてこい」と言うや教室を出てしまった磨島君。あまりの不穏なやり取りにクラスメイトの注目を集めてしまう。

俺にはさっぱり心当たりがないのだが、放置したところで状況は悪くなるだけなので行くしかなさそうだ。心の中で巨大な溜め息を吐きつつ「ちょっと行ってくる」と言って一歩踏み出そうとすると「待って」と声が掛かった。

「私も行くわ、暴力なんて見過ごすわけにはいかないし」

「ならば一緒に行こう、恐らく僕も……関係ないとは言えないしな」

仲間同士の不和を嫌うカヲルはともかく、立木君も一緒に来てくれるという。しかも何となく心当たりがあるらしい。せっかく気分よく出かけようと思ったのに。世の中は上手くいかないことばかりである。

大股で歩く磨島君の後ろをトボトボとついて行く俺達一行。何度も廊下を曲がって校舎の外に出て、どこまで行くのかと思えば――そこは冒険者学校の校舎裏だった。

古びた配管がコンクリートの壁から何本も突き出し、グランドから聞こえる掛け声もここまで来ると風に薄められ小さくなっている。こんな 人気(ひとけ) のないところまで来るとは、誰の耳にも入れたくない話なのだろうか。

目の前には仁王立ちの磨島君が俺を見下ろすように腕を組んで待ち構える。俺の後ろにカヲルと立木君もいることに気付くと眉をピクリとさせて大きな舌打ちをし、苛立ちを募らせながら口を開いた。

「単刀直入に聞く。大宮と新田が計画する“遠征パーティー”のことだ……早瀬と立木、赤城らがメンツに入るのはまだいい。だが何故俺が入らずに 貴様(ブタオ) が入っているのか……」

「遠征パーティーって、それは大宮さんが決めたこと――やめて!」

拳を強く握って今にも殴りかかってきそうな剣幕だったため、カヲルが代わりに応えてくれる。が、磨島君はそれが気に障ったのか強引に俺の胸ぐらを掴んで持ち上げようとしてきた。

慌てて止めに入るカヲルではあるものの、ここはマジックフィールドの外。肉体強化のない状態では大柄かつ筋肉質の男子高校生を止めることは難しい。とはいえ、いくら磨島君でも丸々と太った 俺(ブタオ) を片手で持ち上げることも難しい。それでも諦めず腕に力を込めて睨みつけてくる。

「聞けばあの 天摩(てんま) 様も同行されるというじゃねーか。庶民で最底辺のお前が加わるってのに何故、士族の俺がハブかれてるのか……納得のいく答えを言ってみろ!」

「磨島、そこらへんでやめろ。これは成海が決めたことじゃない」

さらに力が加わり首が閉まってきたため 咽(むせ) てしまうと、見かねた立木君が間に入って何とか引きはがしてくれた。助かったぜ。できることなら穏便に話し合いたいけど……そう簡単には磨島君の怒りが収まりそうにない。

まずは整理しよう。そも遠征パーティーとは何か。

夏休みの間に赤城君とピンクちゃん、そこにカヲルと立木君も加えて育成、強化するために計画したパーティーのことだろう。代表者はサツキということになっているが、計画を立案したのは俺。当然、陰から支えるべくダンジョンには同行するつもりだ。

なので立木君のいう「成海が決めたことじゃない」というのは間違いで、計画のほぼすべては俺が仕組んだことなのである。

だからといって「俺が真犯人です」なんて言えるわけもなく。どうしたものかと考えていると、磨島君は遠征パーティーの座を賭けて「この場で決闘だ」などと言い出してきたではないか。わざわざマジックフィールド外で決闘をするのは、肉体強化無しという磨島君なりの 慈悲(ハンデ) らしい。

あまりの一方的な宣言に我が幼馴染も横暴だと抗議する。

「そんなことをやっても、大宮さんも新田さんも認めないわ」

「だが天摩様を守るには少しでも戦力の高い仲間が必要――つまり俺の方が相応しいだろうが。貴族様にもしものことがあれば 早瀬(はやせ) 、お前に責任を取れるのか?」

そも育成計画とは解呪を行うためのものであり、天摩さん自身も一緒に潜って赤城君との仲を深めてもらおうとも考えている。それに対し磨島君は「貴族様に何かあったらどうする」「俺が守る」と強引な主張を展開してくるがそれには及ばない。

何故なら天摩さんには 黒執事(ブラックバトラー) という武装集団が絶えず護衛に就いているので、十羅刹のような大規模攻略クランが相手でもない限り問題なく撃退してくれることだろう。磨島君が心配するようなことは起きないのだ。

なので重心を落としファイティングポーズを取ってきても、俺は決闘なんてするつもりはないし遠征パーティーから降りるつもりもない。

(とはいえ俺にも非はあるか)

クラスの中でも最底辺と評価される俺がメンバーに入っているというのに、クラス最上位戦力と評価されている自分が省かれた。加えて天摩さんまで参加するというのに、貴族を守る立場である士族が参加できないのは、自尊心を酷く傷つけてしまうものだったようだ。ここまで怒らせてしまったのは俺の落ち度と言えるかもしれない……ならば。

「決闘はするつもりないけど、俺の方から磨島君の参加を要請しておくってのはどうかな」

「お前ごときにそんな発言権があるのか?」

そんなに参加したいというなら別にいいのではないか。それに俺は磨島君には期待しているんだ。ダンエクでは赤城君に隠れてさほど振るわない結果に終わったが、クラスの誰より強くなろうという気持ちが人一倍強く、ストイックに強さを渇望する部分がカヲルによく似ていて好感が持てる。俺に刺々しい態度を取ることは差し置いても、一生懸命な人は応援したくなるのだ。

今後もクラスを引っ張っていって欲しいという意味も込め「サツキに伝えておく」と言ってみるものの、磨島君は疑惑の視線を向けてくるばかりである。何故疑うのかと思えば、サツキとリサが俺をパーティーに入れているのは戦力としてではなく、雑用目的ではないのかと仰るではないか……いやいや。

確かに俺は最底辺で入学したし、こうして今も腹が出ていて弱そうではある。だが本気を出したらちょっとは凄いんだぜ――と言おうとしたものの、能力も見せずに説得力など持たせられそうになく言葉を詰まらせるしかない。

うつむき加減で口元をもごもごとして次の句を考えていたら「今日のところは見逃してやる。絶対に伝えておけよ」と言って磨島君は盛大に舌打ちすると、ドシドシと地面を踏み鳴らしながら去っていってしまった……

あっけに取られた俺達はその後ろ姿をしばらく見ていることしかできない。

「磨島は相変わらずだな……で、あいつは参加できそうなのか?」

「多分大丈夫だよ。一人増えるくらいなら別にね」

「大宮さんだけじゃなく、天摩様にも報告しないと駄目よ」

今回のダンジョンダイブは貴族の天摩さんも参加するため、主導権は庶民の俺達ではなく天摩さんにある。そこを勘違いしないよう、そして彼女の扱いには細心の注意を払うようカヲルが念を押してくる。何故なら貴族とは武力を持つだけでなく司法まで動かす力があり、敵に回せば庶民は日本社会で生きていくことが難しくなるからだ。

そして立木君の「参加できそうなのか」という質問も、サツキよりも天摩さんの意向に大きく左右されるんじゃないのかという確認の意味合いがある。

天摩さんは国も認める正真正銘の男爵令嬢。だが庶民を見下すような特権意識は持っていないし、何より大らかな人なので細かいことを気にする人ではない。警戒すべきは背後で目を光らせている黒執事の方だろう。といっても付き合いがないと分からないのも仕方のないことか。

「貴族といっても彼女はとっても大らかで優しい人なんだ。一緒に潜るときに色々と話してもらえれば……ええと、そちらのあなたは何か用でしょうか」

人懐っこい天摩さんとならカヲルと立木君もすぐに仲良くなれるはず。そういって、いざこの場を離れようとしたところ、壁から突き出た配管に沿って器用に身を隠す人影が視界に入る。何者か。

声を掛けると観念したのか、何を考えているか分からない笑みを浮かべて、ふてぶてしく俺達の前に姿を現した。

冒険者学校の制服を着ている。ネクタイは緑色なので二年生、つまり上級生である。ここに同じ学校の制服を着た生徒がいても別におかしなことではないが、問題は非常に見知った顔であることだ。

どうしてお前がこんな場所に。というか何故学校の制服なんて着ているのか。狙いは何かなどと 訝(いぶか) しみながら頭の先からつま先までジロジロと見ていると、横から急に服を引っ張られてズッコケそうになる。

「つ、通行のお邪魔してしまい、失礼しました! (颯太、頭を下げてっ)」

胸元につけられた家紋の入った金バッジを見て貴族と気付いたカヲルが、慌てて俺の頭を上から押さえつけ、道を譲るよう耳元で言ってくる。というかさっきから配管の裏にいて俺達の様子を見てたのだから、通行の邪魔になるわけがないと思うんだが。

そして立木君はこいつの顔を知っているのか、一発で「 真宮(しんぐう) 昴(すばる) 様ですね」と言い当てた。ダンエクでも情報通のキャラだったが部外者の名前すら知っているとは恐れ入る――じゃなくて、どうしてお前がここにいるのか。

そのような意味を込めた視線を向けると、真宮は「決して怪しいものではない」と言って、さらに嘘くさい笑みを浮かべた。

「話しかけようとしたら、君が首根っこ掴まれてて出るタイミングを見失っていたんだ。ところでこれから時間あるかい? 話をしたいんだけど」

「そうでしたか。あでも俺はこれからこの二人と用事が――」

「だ、大丈夫です! 大した用事じゃないのでっ! (こっちは断っていいの!)」

学校が終わり下校しようとしたところ、 偶然(・・) 歩いている俺を見つけたため話しかけようとしたら、首を掴まれて剣呑な雰囲気になっていたため様子を見ていたとのこと。本当だろうか。

真宮とは東京のクランパーティーで共闘しただけで、まともに話などしたことないが、俺にはこの男がさっぱり理解できなかった。無害そうな顔をする裏で何を考えているのか、冒険者学校の制服を着て潜入任務でもしているのだろうかと疑ってしまう。

それでも庶民の俺にも気さくに話しかけてくるし、カヲルが警戒しているような選民意識の強い貴族ではないことは確かだ。ある意味、話すだけなら天摩さんと同じく安全性の高い稀有な貴族ではなかろうか。だからこそ安心して「用事がある」と言って断ろうとしたのだが、カヲルがギョッとした顔で待ったをかける。

予定としては、これからカヲルの親父さんに作ってもらった武具を一緒に見に行くだけなのだが、俺としては解呪イベントに向けてカヲルだけでなく立木君とも仲を深める大事な機会にしようと考えていたのだ。だがカヲルは「その程度の用事で貴族様の誘いを断るなんて正気なの?」と、耳元で食って掛かってくる。

普段は落ち着いて感情を表に出さないクールな女の子なのだが、こうして慌てる姿も新鮮で大変よろしい。などと幼馴染を微笑ましく見ていると、真宮は図々しくも「なら一緒にいってもいいかい?」などと言い出した。

「えっ? いえ、全然構いません!(ナオト、対応をお願い)」

「(分かった) それでは真宮様、ご案内いたします」

カヲルの要請により真宮の前で胸に手を当て綺麗な会釈をする立木君。士族出身ゆえに貴族の対応には慣れを感じる。一方の真宮も満足げに頷いて扱いやすいボンボン貴族を演じているが、その実、とんでもない実力を秘めていることは知っている。俺も最初は単なるポンコツと思ってたけどな。

そんな奴が何故学校にいるのかは知らないが、ついてきたいならそれでもいいさ。俺も聞いておきたいことがあった。ここ数日は我が妹がお宅の妹とつるんで何かをやっているようだし、怪しいことをしていないか情報交換をしておきたい。もしかしたら真宮の話というのも妹についてのことかもしれない。

立場はどうであれ、お互い破天荒な妹を持つ兄の身だ。少しくらい苦労を分かち合ってもいいだろう。