軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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大公様はしばらくゴンスンデに滞在されるとのことなので、その間、私もホテルに控えており、食事全般は私が作るし、大公様への対応もダンテスさん、ダンヒルさんや父さんに手伝ってもらいながらも私がする事になっている。

グランドオープンの為の招待客は1泊2日でお帰り頂いたんだけれど、数組はそのまま延泊されるということで、それとは別に大公様が選別していなかったお貴族様や裕福な商人なども他の宿からウチに移ってくる人もいたりして結構な稼働率なのだ。

ゴンスンデの町外れにあるので町の中心街へ行くにはちょっと手間なのだけれど、買い物ならデパートで全部揃うから楽なんだそうだ。

まぁ、それもお金持ちはという枕詞が付くけどね。

それとやはり綺麗でまだ珍しい噴水のある庭園を歩けるのも良いらしく、なによりも会員限定のクラブは連日満員御礼状態。

一度この会員限定クラブのメンバーになると、王都のホテルのクラブでも無条件で出入りできるので、メンバーは全領土の貴族の中で既存のメンバーから人物の保証がされた男性貴族ばかりになっている。

もちろんダンテスさん経由で大公様のスクリーニングも行われた後でだけどね。

女性貴族の方はティークラブと言うものを作り、そちらへ登録してもらう事にしている。

こちらはゴンスンデ店の庭園内にある温室でお茶会を開く権利を登録するといった特典を与えられるのだが、何のことはないただそれだけの事で、男性貴族用の会員限定クラブに比べると大した特典ではない。

まぁ、普段からお貴族様は女性だけでお茶会を開いているので、ウチで場所の提供をし、それに伴って場所代と飲み食い代を貰おうって感じかな。

会員限定クラブとは違いいつでも会員なら使えるという感じではなく、予約制で一日一組のみ利用可能だ。

一方、会員限定クラブの中には小規模だけれどルーレットやカードゲームのテーブルがあったり、バーテンダーが常駐しておりいつでもカクテルやお酒が飲める様になっている。

もちろんサンドイッチなどの軽食も頼めば調理場で用意され運ばれて来る。

そして、今回、会員限定クラブ創設にあたり、スイカズラ工房で作ってもらったのがビリヤードであった。

ただねぇ、ビリヤードの台ってめちゃくちゃ重いのよ。

ってか、それくらい重くないとちょっとした振動でボールが動いちゃうから、そうなったらゲームにならないものね。

で、クラブは2階なので、デパートの部分でも一番重さに耐えられる様に特別に工事をされた一角をクラブの床にしており、そこに設置しているのだ。

まぁ、念のためだよ。

元々5階建てなのでそれなりの荷重に耐えれる様に建てて貰ってるけど、それでも尋常じゃない重さの物を置く所は柱の数を増やすとか、床の厚みとか色々工夫してもらったんだぁ。

「クラブは居心地がいいのぉ」

大公様もクラブがお気に入りの様で、「あそこへ行けば、何時も誰かがおって、トランプでもビリヤードでも遊べるし、情報交換も出来るし、なかなか良いぞ」と高評価を頂きました。

それは他のお貴族様も同じ様で、ナイトル村やヤンデーノ、モリスン村にもクラブを作って欲しいという要望がたくさん届いたが、今はまだそこまで手が回らないのだ。

それにモリスン村に関してはもっと客室数を増やして欲しいという声も大きい。

どうやらカジノに入り浸っている貴族が大勢いて、部屋が中々空かないみたいなんだよね。

でも、そのお陰で、ウチに入りきれない宿泊客はモリスン村の元からあった宿屋を利用しているらしく、既存の宿との関係も問題無いそうだ。

しかも気難しいお貴族様を満足させる様な料理はウチで食べてもらって、寝たりお風呂に入るサービスだけでも結構楽に稼げるとのこと。

みんなウハウハらしい。

ナイトル村の食堂は元々2軒あり内1軒は雑貨屋もしていたんだけれど、年を取ったハマス村長からウチのコンビニで塩とかも売って欲しいと強く頼まれて塩も販売はしているのだけれど、雑貨屋さんで売っている物は出来るだけコンビニでは扱わない様にする様にフェリーペんところにお願いしていたこともあり、潰れる事なく営業を続けているそうだ。

ただ、件の雑貨屋さんは、商品のラインナップが生鮮食料品に傾いているそうだ。

肉とか野菜とかだね。

後、石鹸とかは前から売っていなかったらしいので、ナイトル村店内のコンビニで売っているのだが、村の住民のかなりの人がウチのホテルで働いているので、段々贅沢品とも言える石鹸を買う人も増えて来ているそうだ。

コンビニではお貴族様用の良い匂いのする石鹸と、獣脂で作られた安い石鹸、どちらも扱う様にお願いしている。

後、最近は古着や古布も扱って欲しいなんて要望もあるらしいのだけど、さすがに古着はサイズ等を揃えても全部が売れるかどうか不明で、フェリーペん所も手を出せないでいるらしいのだが、古布はどの様にも使えるので仕入れて売っているらしい。

運賃分が掛かるので普通に割高なのだが、村人が町へ行って買って帰るより安上がりだし、種類も量も豊富で喜ばれており、隠れたヒット商品になっているらしい。

ナイトル村の中にも質屋とか、元々の村人でない人も住み着いて来ており、村人の数が増えているとハマス村長は喜んでいるそうだ。税収も増えるしね。

ウィン-ウィンの関係になれて、私も嬉しいよ。

その他にもヤンデーノ店では社員寮こそ小規模なのだが、ヤンデーノの町に元々住んでいた従業員で子供を持つ者は従業員寮内にある託児所に子供を預けられるので、現在の従業員の知り合いや、そのまた知り合い等が是非ウチで働きたいと言って来ているらしい。

殆どの希望者が何の能力も持たない普通の者たちなのだが、中にはキラリと光るスキル等を持っている者もいるので、そういった者は出来るだけ雇い入れ、試験期間を設けて様子見をしてもらっている。

ただ、今どの店舗で働いている従業員も掃除担当以外はダンテスさんやウチのレストランで研修を受けて来た者たちなので、スタートの位置が違うのだよ。

おほほほほ。

新規の従業員が各店舗で増えたら、一度王都にでも呼んで短期の研修をしなくちゃいけないのかなぁ~。

はぁ、それはそれで疲れるんだよね。

でも、今、どのホテルも高い水準を維持できているので、その水準を下げるのは嫌なんだよねぇ。

はぁ~。体が2つか3つ欲しいよ。