軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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ヤンデーノのホテルのオープンセレモニーも終わり、1週間くらい滞在して、お客様の入りと提供しているサービスの質やお客様の反応の確認を終えた所だ。

結構な数のお客様が泊まって下さるのにはびっくりだ。

特に裕福な商人が大勢泊まってくれている。

なので稼働率から言えばスイートよりもツインの部屋の方が良いのだ。

予約も結構入っているし、予約無しにも関わらず港でウチのホテルの話を聞いた豊かな商人や貴族が泊まったりもしているので、稼働率はなかなか良い。

展望台にもなっているレストランだけや、エステのみを利用する客も多い。

まぁ、良い席やエステの予約は宿泊客優先なんだけどね。

その条件を付けても結構な数のお客様が来てくれる。

何より料理が美味しいと言われた時は嬉しかった。

あ、言われたのは私じゃなくて父さんだけどね。

私は物陰に隠れてちゃんとお客様の言っていた事をぬすみぎ・・・・聞いていたのよ。

カードルームも結構繁盛しているんだよね。

宿泊客しか使えず、部屋と遊具を使うのは無料なので繁盛って言うのはちょっと違うかぁ?

でも遊んでいる間にも飲み物や軽食は頼まれるからそれは収入になるしね。

船を出港するために風待ちだったりする事もあるらしく、お貴族様にも大商人にも好評なのだ。

「今までなら出来るだけ早くモンテベルデーノへ移動してから風待ちをしていたんだけれど、今度からはここがあるのでヤンデーノで風待ちだな」と言うお客様同士の話をぬすみぎ・・・・小耳に挟んだ時はめっちゃ嬉しかったよ。

ヤンデーノの支配人はザックさんという中年男性で、温和な方だ。

でも、元々が子爵家の5男で、総領息子ではないので働き口を探していたらしい。

中年になるまで実家を出ないって聞くとちょっと不思議な感じだけれど、家を継ぐのでない息子たちは実家を出た段階で貴族籍から抜けちゃうのだ。

だから、実家にしがみ付いていたらしいのだけれど、ウチのホテルの支配人なら、元貴族としてもとても良い働き口であり、こっちとしても貴族とのやり取りに慣れており、貴族の発想が分かる人が支配人なら安心して任せられるので、ダンテスさんが見つけて来てくれたザックさんには満足しているのだ。

従業員の為の設備も問題なく稼働しているみたいだし、ヤンデーノのホテルのあれやこれやの確認も終わったのでザック支配人に任せて、そろそろゴンスンデとナイトル村へ移動しないとね。

ただ、ゴンスンデはナイトル村の建設事が終ってから同じ職人たちがゴンスンデへ移動して工事に入るので、実際にはもうちょっと先になるので、今は建材集めの時期らしい。

大型ガラスは私のスキルでしか作れないので、工事が始まっていなくても今回ゴンスンデへ行くならガラスは補充しないとだね。

それが終ったら直ぐにナイトル村へ行き工事の進捗状況を確認し、数日の滞在の後は王都へ戻り研修を監督する感じだ。

次にナイトル村へ戻るのは、グランドオープンの数日前になるだろうなぁ。

ナイトル村はスティーブ伯父さんたちが働いてくれるので、社員寮の他に小さいけど伯父さんの家族専用の小さな家も作ってもらわないとと言うことで、そちらの工事も進めてもらっている。

各ホテルには支配人を配置、更にはコンシェルジュまで配置するので、ダンテスさんや父さんが常在しなくても良いのだけれど、オープンしてすぐは何かと問題が起きる可能性があるからね、もしかしたらまた直ぐにモリスン村やヤンデーノに行かないといけないかもしれない・・・・。

はぁ、早く鉄道を全道中敷設して欲しいなぁ。

まぁ、ヤンデーノからは船旅になるんだけどね。

ゴンスンデでは工事の職人の宿を手配しなくてはいけないのだけれど、その辺はナイトル村の工事の進捗状況を見ながらダンテスさんが手配してくれている。ありがたや~。

まぁ、わざわざ建てなくてもゴンスンデ程大きな街なら宿屋はたくさんあるはずなんだけれど、どうもウチのホテルが広い敷地に拘り町外れに建設するので、本来の宿屋地区からは遠くなっちゃうらしい。

お庭をたっぷりとれる所はお庭欲しいからね。

大きな温室を作って普通だと手に入らない食材を育てないとだね。

チョコレートや胡椒なんてその際たるモノだしね。

あ、フルーツもキウイとかりんごとか欲しいし、バナナはあややクラブでも大人気だからヤンデーノ以外の全部のホテルで育てる予定。

ヤンデーノは庭が無いからね。

後、王都はどうなるかなぁ?十分な敷地を確保できるかな?

今、ダンテスさんがウチの隣の貴族家と交渉して、隣と地続きにして既にある『光』をホテルのレストランにする構想になってるらしいのだけれど、交渉がちょっと難航しているらしい。

でもね、お隣の敷地をホテルにした場合、私達親子やスタッフが住んでいる所も全部宿泊の部屋になると思うんだよね。

2階は貸会議室に向いてるとは思う。

だってレールから下げられたパーテーションで仕切りを動かして部屋の大きさを動かせるものね。

もし、王都のホテルが予定通りになったら、私たち親子とスタッフはどこに住むのかな?

あまり離れた所でなかったら良いんだけど、でもあそこ端っこと言えど貴族街だからねぇ。

王都にホテルを作るのはあんまり乗り気では無いんだけれど、大公様は是非作るべきっておっしゃってるしねぇ・・・・。

「ザック支配人、後はよろしくお願いします。パンク君への支配人教育も急ぎませんがよろしくお願い致します」

「はい、アウレリアお嬢様。お任せ下さい」

ザックさんは貴族の子息で、総領息子でなかったので平民になってしまった口だ。

だからお貴族様の相手は慣れている。

王都から一番遠いヤンデーノ店へは、私も父さんもそんなにしょっちゅう顔を出す事も出来ないので、貴族の相手に慣れている彼にヤンデーノ店の支配人をしてもらえて安心なのだ。

大公様の紋章の入っているいつもの簡素な方の馬車も船に乗せ、一路ゴンスンデへ。

次、来る時には鉄道と駅の建設が終ってるといいなぁ~。