軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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「ホテルフローリストガーデン ヤンデーノ店のグランドオープニングセレモニーへようこそ。モリスン村店のグランドオープンに出席して頂いた方も、そうでない方も、どうぞ今夜存分に弊店をお楽しみ下さい。モリスン村店はカジノが主でしたが、こちらのヤンデーノ店は都会の中にあるホテルということで、皆さまに寛いで頂く事に主眼を置いて設計致しました。1階にはエステ、占い、コンビニ、薬局とモリスン村店にあったサービスとほぼ同等のサービスを提供させて頂いております。カジノはございませんので、カードルームをご用意しております。明日、出発される前にでも一度ご覧頂けたら幸いです。それでは着席式ですが、セレモニーを開始します。港側とは反対側でダンスも出来るスペースをご用意しております。また、右手奥のスペースはバーとなっておりますので、お酒などを楽しんで下さい。カンパーイ!」

父さんの挨拶が終ると、ダンテスさんが割り振りした通りに座って居るお客様たちがガヤガヤと会話をしつつ、カクテルや料理を楽しんでくれている。

着席式なのでフルコースにして、全席同じ料理を用意させてもらった。

お客様たちの顔を見るに、可成りご満足頂けている気がする。

四重奏が奏でるBGMが高級感を醸し出している。

大公様のお席はもちろん港町がバッチリ見える一番良い席で、同席者5名は大公様ご自身が選ばれた方々だ。

昼間到着してすぐにエステに行った奥様方もおり、話を聞くとモリスン村のセレモニーに来られた時に体験された奥様や、ご自分はまだモリスン村へ行っていないが知り合いに自慢された奥様方が我先に殺到したらしい。

全員を捌けず、サービスを受ける事ができなかった奥様方の間ではちょっとギスギスしたりもしたけれど、施術する台が3台しかないので施術師自体が3人で、今日は休憩すら取らずぶっ続けて働いてもらった様だ。

初日からブラックですまん!

なんか、ランチも摂れなかったらしい。

ホテルとしては休憩は取って欲しいと前々から言っているのだが、奥様方の圧に負けたらしい・・・・。

何人かの奥様は肌がツルツルで、髪も艶々で自信ありげに背筋を伸ばして座って居る。

ああ、この人はエステへ行ったなと分かる感じだ。

こちらの世界ではシャンプーが無く石鹸で洗髪したりしているので、エステを受けた人とそうで無い人の違いが一目で分かるのだ。

大公様のお席にも2名程、エステへ行かれたと思われる女性が座られており、しきりに大公様とお話しされている。

デザートがサーブされる頃になると何人かはそのままの席で葉巻を吸ったり、何人かはバーへ移動したり、可成りの数の人がダンススペースへ行き、ダンスしはじめた。

明日は、お昼過ぎにはチェックアウトとなっているので、殆どの方は帰られるでしょう。

だってここにはカジノは無いものね。

そう思っていた時が私にもありました。

翌日昼になっても延泊手続きを取られる方が可成りいらっしゃいました。

船で移動されるらしいんだけれど、急がないのでここで暫く逗留し料理を楽しんだり、まだエステで施術してもらってないのでゆっくり施術してもらうのだとかレセプションでおっしゃって下さるお客様もいらっしゃいました。

ああ、もちろんお貴族様ご本人が手続きをするのはめずらしく、大抵はお付きのメイドさんや執事さんが手続きをされるのだけれど、同時にエステも予約されるので、四方山話的にそんな話題になってたのよ。

そして!ここでもコンビニの売れ筋はお子様ランチ皿でした。

実はカクテルグラスも売って欲しいと言う要望があったんだけれど、あれだけの透明度のガラスはこの世界ではまだ入手する事が難しく、値段をつけるとものすごい金額になりそうなので、一旦お断りさせてもらっているのだ。

お酒も売って欲しいと言われているので、私のスキルで呼び出した物は店に並べるのは論外だから、フェリーペん所がいろんな所のお酒を仕入れて並べてるみたい。

美味しいのがあったらウチでもカクテルの材料として仕入れるのもありかも。

今回は招待したお客様の数がモリスン村の比ではなかったのでチェックアウト一つとっても結構混み合って、中にはこっそりリネンを持ち帰ろうとするお貴族様もいてちょっと揉めたんだよね。

お持ち頂くならご招待客であっても料金が発生しますってスタッフに説明してもらうと、顔を真っ赤にして怒ったりするんだよね。

まぁ、面子を潰されたと思うんだろうね。

なら、ちゃっちゃと料金払えば良いのに、それは嫌なんだそうだ。

なので、返却してもらう事した。

「もし、リネンを気に入って頂けたのなら、新品をコンビニで販売しておりますので、一度使用したものはこちらでお返し頂き、新しいものをご購入頂いた方がお得ですよ」と、やんわり言ってもらっているので4組くらいはそれで収まったのに、2組は面子を潰されたとご立腹だったんだよね。

でも、すごいよね、コンシェルジュのおじいさんが年の功で、相手の面子を潰すのではなく、単にこちらの説明が足りなかった事と、お持ちになるなら新品の方が良いと宥めてなんとかなった。

言ってる事はレセプションのお姉さんと同じなんだけれどね。

コンシェルジュはみんな執事経験のあるお爺さんだから、雰囲気がね、良いのだよ。

相手が素直に言う事を聞ける雰囲気?そんな感じ。

しかし、お貴族様ならリネンを盗むなんてみみっちい事すんなよなっ!