作品タイトル不明
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ドールハウスと馬車の模型の話をする中で、目をランランと輝かせているボブが細かな部品や、家を開いた時に繋ぐ蝶番なんかは自分が作りたいと言い出した。
窓も全部開け閉めできる様にすれば、必要なミニ蝶番の数はうなぎのぼりになる。
そう言ったら、嬉しそうに笑った。
ランビットはお鍋とかお皿の設計図は任せて欲しいとやはり目をランランと輝かせながら言う。
デザインは女の子の方が趣味が良いだろうから、そこまではメグたんと私に頼むなんて言って、もう既に設計図引きは自分の専売特許って感じだ。
食器とかは錬金術の機械を使わなくても、木材の切り出しとかでも出来るし、色を塗ったり、布を縫ったりと魔力のないランビットにも出来る作業がてんこ盛りなので、製図引きだけじゃなくちゃんと加工もお願いしたい。
屋根の色と外壁の色を変えれば同じデザインの家でも別の家に見えるので、家の形が違う物を3つから4つ用意し、色を変え複数つくればものすごくたくさんのドールハウスがある様に客からは見えるだろう。
何より家具の配置とかによっても家の印象はガラリと変わるので、どちらかというと家具のバリエーションを増やした方が面白みが増すかもしれない。
屋根は壁のてっぺんの所にはめ込み式にしてしまえば、分業で色を変えてたくさんつくって突起を付けて壁に嵌め込むだけだし、その屋根のサイズも4種類の家で同じにしてしまえば、屋根の製図は1枚で済む。
後は家の方を3階建てとか、4階建てとかを用意してバリエーションを増やせばいいだけだ。
馬車も中の座席をカセット式のはめ込にして、布シートにしたり皮シートにしたり、持ち主がその日の気分で内装を変えられる様にしておけばより楽しめるはず。
車輪も大きさを3つくらい揃えて、色でバリエーションを付ければ、パッと見も変わるしね。
なんなら外装もカチっと嵌め込み式にすればいろいろ着せ替えが出来る。
そこで、家と馬車に関してはフェリーペとランビット、家具や食器、リネンなどはメグと私が、蝶番やカーテンを引掛けるための仕掛けなどはボブがやるということになった。
ランビットはオールラウンダーとして製図引きや足りないと思うものを自分や私達に振り分ける司令塔的な役割についてもらう事にした。
まずは家の大きさを決めてもらい、そこから各部屋の大きさを割り出し、それに合った家具を設計しなくちゃねという話しになった。
「カーテンとか端切れは、週末家に戻ったら安く手に入らないか父さんに聞いてみる」と、フェリーペが請け負ってくれたので、「端切れなので高くはないと思うけど、フェリーペの家が出してくれる物も素材だから、ちゃんと金額を教えてね。経費で落とすから」と言うと、ちゃんと父親に相談するとのこと。
やばい!何か楽しい。
晩餐会よりもこっちの方が楽しい。
私もドールハウス一つ欲しい。
これから生まれる弟か妹の為にも一式欲しい。
ああああ、大公様の宿題や、晩餐会の事があるのにぃぃぃ。
そしてついでにあややクラブのイベントだってあるのにぃぃ。
ドールハウス、めっちゃ楽しい。
こんな話しをクラブだけでは終わらせる事が出来ず、寮の食堂のいつもの席でランビットも一緒に座って食事をしながら盛り上がった。
メグとはどんな家具が必要か、まずは家具とかリネンとかリストの洗い出しをしようと言う事になった。
今の所、布で必要なのは、カーテンやベッドカバー、シーツ、椅子やソファの布張りの部分しか思いつかなかったが、どんな布が欲しいかを知ってもらうためにリストにしてフェリーペに渡しましょうという事になった。
これについてはメグとの共同作業なので授業中進める訳にもいかない。
ということで授業中はできるだけ晩餐会や大公様の宿題の作業を進める事にした。
後、何をメグと話そう?
家具の材料としていろんな木材を使うから、それのリストも作る?
食器は何で作ろう?
実際の陶器で作ってみる?
錬金術の機械ならできる気がする。
でも陶器だと小さくても欠けたり、落としたら割れちゃうから、重たくない木製の方がいいかな?
鍋は金属で作れば良いかな。
布製品はやっぱり手縫い?
はっと気づくと授業中でも晩餐会そっちのけで、ドールハウスの事ばかり考えてしまう。
ダメダメ!
え~っと、晩餐会のベーコンはどれくらいの量あれば人数分プラスアルファで賄えるかな?
豚肉で作るとなると何日前から仕込んでもらえばいいだろう?
家具は、ダイニングテーブルと、椅子と、勉強机、ベッドにナイトテーブル、お風呂や書棚、洋服ダンス、鏡ってこの世界どれくらいまでの大きさならあるんだろう?
濃い木目の家具と白木に近いのもいいね。
あ、白のペンキを塗るのもありかもめ。
はっ!いけない!またドールハウスの事を考えてしまった・・・・。
でも、カーテンの柄、壁の色や柄を考えるだけで楽しいんだもの。
はっ!これって、大公様の宿題の高級ホテルも設計図じゃなくドールハウスで模型が作れるのでは?
それだと物の配置とかも確認できるし、絵で渡した上で、布の厚みとか壁の色の微妙な違いとか、色々はっきりできるし、工事をする人も迷わなくて済むかもっ!
何よりこっちの設計図って地球のと違って読み手共通の記号なんてないし、文盲の大工も多いので、結局は口頭で説明しなくちゃいけない図面って意味ないよね。
模型万歳!
私天才!!!
でも、とりあえずは即売会のドールハウスからだよね。
でもでも、その前に晩餐会を成功させねば!
うはぁぁ。忙しい、でも、楽しい。
そして苦しぃぃぃ。
ああああ、頭の中がドールハウスで一杯!
どうしたらいいの?